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保護猫と暮らす(うちに猫が来るなんて)

2020年10月17日。その日は比較的寒く雨が降っていました。

雨の様子を見るために玄関先に出た私は、隣の家の玄関前に茶色いボールのようなものがあるのを見つけました。

「……?」

目を凝らしてみると、それはずぶ濡れになった小さな三毛猫でした。

これは!と思い近づいてみると、まだ生きており、私を見てシャー!と威嚇しました。

「雨だし寒いしこのままでは死んでしまう!」と思った私は、即座に妻を呼び、その場で保護することにしました。

家にあった段ボールにタオルを敷き、2人でその中に子猫を入れようとしましたが、子猫は歯を剥き出して抵抗しました(怖かったんでしょう、無理もないです)。

噛まれるだけでなく病気や寄生虫の心配もあり、素手で保護すると感染のリスクもあると思われたため、『防寒テムレス』という登山をやってる方にはお馴染みの、ビニールコーティングされていて厚みがそこそこある手袋を着けて、子猫を段ボールに入れました。

どうでもいい話ですが、登山やっててよかった…と思いました(笑)

時刻がお昼前だったので、最寄りの動物病院が昼休みに入ってしまうかもしれず、すぐに電話をし猫を保護したので診て欲しい旨伝えると、快く了解していただけました。

すぐに車に子猫を乗せ、動物病院に直行。いきなり車に乗せられてパニックになった子猫は、車内で段ボールから出ようとしたり落ち着きませんでしたが、意外と元気だったので少し安心しました。

動物病院に着くと、すぐに猫のICU(というものがあるんですね。知りませんでした)に入れられ、治療を受けました。

診察の結果、体温が32℃しかなく、低体温症と。猫の平熱は38℃程度ですので、死んでいてもおかしくない体温でした。また、ノミもいるとのことで、駆除剤を投与されました。顔が皮膚病にもなっていました。

おそらく生後一か月くらいで、女の子とのことでした。

しばらくICUに入れて暖める必要があるとのことで、一度病院を後にしました。

↑うちに来た日の写真。ホントにボロボロ…

家族で食事をしている際、当然子猫をどうするかという話になりました。

私は里親を探してくれる団体にお願いするのも一案かと思っていました。

というのも、うちには既に犬(『ポン助』=9歳、ポメラニアン、雄)がおり、猫を飼うことになるとストレスになるかもしれないと感じたからです。

しかし、妻と娘は既に飼う気になっていました(^^;

私も元々猫は好きなので、保護したのも何かの縁だし、思い切って飼うことにするか!という結論となりました。

その場で名前を考えたのですが、娘は『さくら』がいいとか色々言っていましたが、保護したのが17日だったので、私は『ななこ』がいいんじゃないかと考え、結局それが子猫の名前となりました(本当はななみが良かったんですが、妻の友達の妹の名前ということでボツに(^^;)。

その後、病院から連絡があり、回復して熱も平熱になっているとのことだったので、『ななこ』を迎えに行き家に帰りました。

その間、妻は近くのホームセンターに猫用のケージを買いに行きました。

余談ですが、野良猫を保護したからという理由なのか、病院の人たちがとても親切にしてくれて、有難かったです。

前述したように、犬との関係が心配だったのですが、家に帰ると逆に熱烈に歓迎してくれ、興奮しすぎて猫の周りをずっとグルグル回っていたので、心配になるほどでした。

↑ななこをものすごい勢いで歓迎するポンちゃん。目がキマっちゃってる…(笑)

↑家に来た翌日。元気ではあるが、皮膚病で顔が荒れている。毛並みもボサボサ。傷ついている(ように見える)表情…( ; ; )


食事をあげると、まだ警戒心が強くシャー!と言いながらもしっかりごはんは食べられていたので、安心しました。

翌日も通院し、予防接種を済ませるのと状態を診てもらいましたが、特に問題なく元気とのことでした。

↑ななことツーショットで満足げなポンちゃん。この後とんでもないことになることを彼はまだ知らない…。


ちなみに、どこからななこが来たかについて。

うちの近くにいわゆる猫屋敷と言いますか、近隣の野良猫に餌付けだけして、避妊手術等必要な対応を全くせず、その結果どんどん子猫が生まれている…ということをしている家があります(怒)

本当に無責任な話で、そこに近寄ると悪臭(猫の糞などで)もしますし、近隣の家とはトラブルになっているようですが、もう何年もそのままです。

おそらく行政指導も入っているのではないかと思いますが、改善は見られていません。難しいことではありますが、何とかならないものか…と本気で思っています。

もちろんななこがそこから来たという確証はありませんが、そこでよく似た毛並みの猫を見かけることも何回かあり、ほぼ間違いはないかと思います。

母親から育児放棄されてしまったのか、はぐれてしまっただけなのか…真相はわかりませんが、あのタイミングで出会えて本当に良かったです。あと数時間遅かったら死んでいたと思いますし
…。

最近は「地域猫」という呼び方も定着しつつあり、色々な取り組みをされている方がいらっしゃるようなので、私も学んでいきたいと思っています。


ともあれ、この日からななことの生活が始まったのでした…。

保護猫のことについてはまた不定期で書いていきたいと思っています。

お読みいただきありがとうございました!

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