しばき嬢

場末の風俗嬢

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性器ヘルペスになった話

お布団の中から失礼します。 この約1週間、ヘルペスで通院してました。 おそらくお客様の唾液指が原因。 風俗に行かれる殿方様は是非ローションを使ってくださいね。 さてさて、この1週間は地獄を見ていました。 お客様付いた時点で痛くて耐えられず翌日に婦人科へ。 その頃には完全にヘルペスの症状が出ていて、脚を開くのも辛い。もちろん歩く事も座る事も辛い。 ヘルペスは最初の発症が1番酷くなりやすいらしく、まさしくそれはヘルペスからの洗礼だった。 痛み止めと塗り薬と治療薬を

    • 服装のはなし

      風俗を始めて早いもので、半年が経過した。 さて今回は服装について。 わたしは露出の多い服装をすると母親からかなり釘を刺されていた。 「いけない服装」だと言う刷り込みが常にあったのだ。私は母が歳を取ってから誕生した末娘だ。女親からしたら当たり前の懸念である。 しかしながら。 風俗を始めてそれなりに露出の多い服装を着、常に強めのメイクをしているとによって痴漢にはむしろ遭っていない。 勿論露骨に下心のある目や、はしたないと思って見ている方もいるだろうが、いっそわかりやす

      • 乗り切ったはなし

        前回の記事で述べた、元彼から離れて彼への気持ちが自然と落ち着いたまでの過程を綴りたいと思う。 メンタルがズタボロだったわたしは「わたしにだけ」悪い部分があると思っていた。 「わたしが寛容でないからら」「わたしが弱すぎるから」「わたしの容姿が優れていないから」 等々、挙げればキリがない。 一番大きかったのは「彼にとってわたしはいてもいなくてめ変わらない存在であること」だ。お互いがお互いを思いやれていないという状況がとにかく寂しく、辛かった。 ただある日いつもと視点を変

        • 元カレのはなし

          わたしは元カレが好きで好きで、それはもう気が狂っていた。 恥ずかしながら恋愛経験ほぼ無しで来た人生、恋人と堂々と呼べるパートナーが出来たのが初めてだったからだ。 彼はとある公務員をしている。日々任務に追われ、書類を山ほど作り、寝る時間すらまともに取れず、通常業務に加えイレギュラー業務もあり、いつ命を落とすかもわからない、公務員といえど漆黒企業もいいところだ。 そんな彼は付き合い出した当初はとても頑張ってくれていた。 短い時間でも電話をし、LINEも頑張って返信をし、勤

        性器ヘルペスになった話

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        • お気持ち表明
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          女子欲のはなし

          性的な意味ではない。 自分を可愛く見せたい欲望を、わたしは女子欲と呼んでいる。 容姿が悪かったわたしは幼少時から服は男児のもの、髪も短く切り揃えられ、それは20歳前後まで続いた。 かわいい物も好きだったし、かわいい髪型にも憧れていたが、それは許されなかったのだ。 おかげで(?)普通は中〜高校生で遭うような性被害には遭ってこなかった。 しかし「かわいい」への欲求は年々募りある日その思いは溢れた。スキンケアに始まり化粧、服装、髪型、香り。急に全てにお金をかけ出し垢抜け始

          女子欲のはなし

          彼の話

          いまお付き合いさせて頂いている彼はとても優しい。いつもわたしの事を考え、わたしが落ち込んでいれば連絡をくれ、わたしからの連絡にはすぐに返信を死てくれる。 当たり前では?と思う方も少なくないと思われるが、今の彼の前の彼、いわゆる元カレは全てが淡白だった。 元カレは忙しく、あまりに辛い仕事だったため、付き合うときに「マメな連絡は難しいかも」とはお互い納得していた。 それでも最初の3ヶ月間は彼なりに頑張っていた。のだと思う。忙しい時間を縫って連絡してくれたり、24時間の勤務後

          なぜ?のはなし

          「彼氏いるの?」「彼氏に立候補したい」「二人でどこかに行こう」「愛してる」「彼氏が羨ましい」 等々、仕事柄特定の異性の存在は必ず話題となる。 完全に割り切っているお客様は「わたし」という風俗嬢に会いに来てくれているが、その境界線が曖昧なお客様が圧倒的に多い。 みなさんは明日を生きる為に、また、人生をかけて真剣に仕事に打ち込んでいるタイミングで恋人の顔がよぎるだろうか?わたしはよぎらない。 風俗だから、ではなくわたしは昼の仕事の時にも過ることはない。 そして写真しか見

          なぜ?のはなし

          父の話

          父はクリスマスに自死を選んだ。 よく晴れた、12月にしては非常に穏やかな日だった事は鮮明に憶えている。 このまま穏やかな日が過ぎると思っていたが突然耳をつんざく母の悲鳴が響く。 「お父さんが首を吊っている」 と。 現場を確認に行ったのは姉だ。 わたしは今までに見た事がない程取り乱した母をどうしたら少しでも落ち着かせる事ができるか、当時のわたしなりに必死で考えたが夫が自死をしている現場を見たのだ。 そんな事はなにをしたって無理だった。 母は仏壇に必死に手を合わせ

          自己肯定感のはなし

          私は自己肯定感が著しく低い。周りからも注意される程低い。 それは親にきょうだいと比べられたもの、今まで仕事で何かを成し遂げた実績がない、幾度もあった容姿への批判、恋人からの放置等々、自己肯定感を下げるイベントが余りにも多かった事が起因していると思われる。 ここ数年で創作活動を行なっているが、そこで家族のジャッジの無い、全くフラットな状態で赤の他人から評価を得た事で私はようやく、私の創作を肯定できるようになった。 また、前回の記事でも挙げたが、風俗という仕事で私のような容

          自己肯定感のはなし

          アラサーで風俗嬢になった話

          その日は突然訪れた。 「あまりにお金がない」「今の仕事じゃ生きていけない」「誰かから必要とされたい」 気が付いたら風俗求人を調べ尽くしとあるデリヘル店へ行き着き、アポを取り早速体験入店。 決意すれば早いもので、とんとん拍子で風俗嬢への階段を登っていた。 容姿も悪く年齢も風俗嬢としてはもう熟女の域。 しかしながらお店は温かく受け入れてくれた。 どうも「手っ取り早く稼げる」と思われがちだが、風俗を始め水商売は果てしない努力と忍耐力を要する事は余り知られていない。 す

          アラサーで風俗嬢になった話