しばいぬと柴犬。
今日はいまから健康診断。
いい大人なのに注射がめんどうで、すこしゆううつ。
うなだれながら病院にむかって歩いていると、横断歩道の反対側にさんぽ中の柴犬とおじいさんを発見。
おじいさんは信号待ちのあいだ、しゃがみこんで柴犬をワシャワシャと撫でている。
しかも撫で方がかなり強め。
それはもう「よしよし」ではなく「ごしごし」。
まるでシャンプーでもするかのように、頭からお尻まで撫でまくっている。
おじいさんのかおは嬉しそう。
でもそのあいだ、無表情でこちらを見てくる柴犬。
それは自慢の表情か、困惑の表情か、よく分からないかおなのがいいところ。
信号が変わっても撫でるのをやめないおじいさん。
横断歩道を渡りながら、その様子をひたすらみているわたし。
スッと目をそらす柴犬の無表情な横顔と、撫でられすぎてグイングインうねっている体毛をみていると、あまりのかわいさに注射のことを忘れていた。
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