【短歌日記】太陽町ハイツ202号室 1K2万日照ゼロです 2023/07/16-2023/07/22
2023/07/16 太陽町ハイツ202号室 1K2万日照ゼロです
うたの日「太陽」。
「太陽」とか「光」とかポジティブな単語の付いた町や建物は何となく怖い。住所を書く度に、自分の生活の明るさが吸い取られていくような気がする。
2023/07/17 飲み干したポカリはすぐに体外に滲む ほら海わたしの海だよ
うたの日「海」。
引き続きホットヨガに通っている。レッスン中に1Lほどの水をがぶがぶ飲むのだが、飲んだ端から汗になるのかと錯覚するくらいだばだば汗まみれになる。毎回、最初の10分くらいは「汗びちゃびちゃで嫌だな……」と思っているのが、ある一定の汗量を超えるとむしろどこまで汗が出るのか面白くなってくる。
2023/07/18 7月に雪原を張る 杏仁霜を乳に溶かして
うたの日「杏」。
杏仁霜は杏の種を粉末状にして、コーンスターチなどを加えたもので、杏仁豆腐の原料に使われる。「霜」という名が、杏仁豆腐のひんやりさを象徴しているようできれいな名前だと思う。
2023/07/19 ありえんて、結局プリンと醤油もさあ、毎日食うてる奴はおらんて
うたの日「ラップみたいな短歌」。
まったく思いつかず、ストックの中からかろうじてラップ的なものを掘り出してきた歌。最近、会社の帰り道にうたの日をチェックして夜のお題に即詠で出す、というスタイルになってしまい、評はおろか、自分が出した回の結果すら終え追えていない。もう少し今の職場に慣れたら、もうちょっと短歌に力を振り向けたい……。
2023/07/20 ピンボールみたくめだまがとびはねる うみのむこうのことばよむため
うたの日「レ点」。
高校古典は苦手だったが、漢文の訓読にはいつもロマンを感じてしまう。原型を変えず、自国語に引き寄せて何とか理解しようとする姿勢に尊敬の念が湧く(その割に返り点以外はもうあやふやだけど)。
日本以外の当時のアジア諸国でも、きっとそれぞれ漢文を自国語に訳す工夫がされていたのだと思う。『漢文と東アジア――訓読の文化圏 (岩波新書) 』、読んでみたい。
2023/07/21 軟派ゆえヒールはもはや履けない派 3年前のパンプスを折る
うたの日「派」。
学生時代はヒールを履いていたが、しょっちゅうつまづいていた。さらに、当時やっていた舞踊系の習い事(ヒールを履いて踊るものだった)でよろよろ歩いていたら先生に「○○さんはヒール履きなれてないのね」と言われ、それ以来「自分はヒールが苦手な人間なんだ」と納得して何となくヒールを遠ざけている。
それでも当時買ったやや高いヒールのパンプスはやっぱり可愛くて、もう履けないけど捨てられない。
2023/07/22 アンケート:ルイージとタメなんですか? そう思うのはなぜなんですか?
ルイージっていくつなんだろうか。髭のイメージからマリオともども30代くらいだと思っていたが、この間映画「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」を見て以来、下手するとティーンなのでは? という疑惑が持ち上がってきた。2人とも肌つるつるだし……と思って詠んだ。
作った後に検索したら、あっさり26歳前後だという情報が出てきた。知ってしまうと何でもないようなことに思える。
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