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#14 幸福度上位国は今日も曇天だけど

昨日、水たまりにはまってズボンの裾がびしょ濡れになり、頭の中で「You had a bad day~♪」(Bad Day / Daniel Powter) が流れました…。学校や会社に行くと挨拶代わりに天気の話題が出るほど、天気は私たちの気分を大きく左右するのではないかと思う一方、曇天が続くデンマークでの幸福度の高い日々を思い出します。
 今回は天気としあわせの関係性について、メンバー2人で対話をしました。昨日の水たまり事件も、少し前向きになれるような気づきがありました♪下のボックスの右下にある再生ボタンを押して、放送をお聞きいただけると光栄です✨


〜 以下の記事は、上の stand.fm 放送の続きです 〜

当たり前の晴れと貴重な晴れ


今日は天候としあわせが関連しているかどうかを考える対話ですが、美織さんはどんな天気が好きですか?

ん〜、やっぱり晴れが好きですね。今日の日本は曇りなんですが、晴れの時とでは朝起きた時のテンションが違います。晴れの日は起きた瞬間にカーテンの隙間から見える光で晴れだ!って思ってカーテンを思いっきり開けてしまいますね(笑)

やはり晴れが好きな人は多いですよね。今日のオランダは珍しくきれいに晴れています。僕は晴れとか、雨とかじゃなく、風の日が好きなんです。僕が中学生の頃、当時は電車の窓を開けることができたので、人が少ない時間帯に乗る電車では窓を開けて風を感じるのが好きでした。

風の日!その発想はなかったですが、心地いい風に吹かれるのはいいですよね。

ドイツにいた時に天候に関してよく感じたのは、曇りの日が多い分、晴れの日はみんな公園に行って太陽を味わっているのがいいなぁって思っていました。あとは、僕はオープンカーが好きでよく目につくんですが、日本だとすごく目立つので乗っている人が少ないですが、ヨーロッパではよく見かけますね。貴重な晴れの日を目一杯楽しんでいるんだな〜と感じます。


確かに、車に乗っている時でさえも太陽を感じたい!って思うんでしょうね(笑)そういえば、最近読んだ記事で「北欧がしあわせな理由は天気だ」ってタイトルに書いてあって、なんだと!?って思ったんです。だけど読み進めていると「デンマークの冬は暗く長い分、夏への喜びが半端じゃない」っていう見方を知った時、なるほど!!って思いました。

本当にそうだと思います。日本にいると晴れの日が当たり前になってしまって、太陽が出ていることへの喜びの度合いが違うと思います。日本だと、毎日仕事をひたすら頑張って、休みの日は羽目を外して発散するというギャップがありますよね。休みの喜びを強く感じるのと同じように、天候に関して北欧は、夏以外の天気が悪い分、夏への喜びが大きくなりますね。

確かにそうですね。特に日本では「美白」という言葉をよく目にするほど、日焼けしたくないっていう人が多いので、太陽のありがたみに気づきにくいと思います。私も日焼け止めは欠かせませんが、デンマークの曇天の日々を経験してからは太陽を浴びることがすごく好きになりました。

国によって、人が木陰に行く国と日向に行く国でくっきり分かれますよね。日本は木陰に行きたがるけれど、カナダやオーストラリア、あとはデンマーク人はすぐ日向に行きますよね?

確かに!デンマークにいる時はみんな夏のビーチで長時間砂浜に寝そべっていて、心配になるほどでした。この違いはデンマーク人の友人と話したんですが、デンマークでは日焼けしている人は「リゾートに行ってきた人」というイメージがあるようで羨ましく感じるようです。

おもしろいですね。日焼けしたくない理由は体質にもよりますし、時代にもよると思いますよ。僕より少し上の世代は小麦色の肌が流行っていました。体質的にダメな人は置いておいて、日焼けの良し悪しは特に決めずに自然なままでいるのがいいなと僕は思います。

天候と発展

天候の悪い国は、学力優秀?


研究職をしていてたまに聞く話は、比較的天候の悪い国は学問研究がさかんなんですって。最先端技術は基本的にイギリスや、大陸だとスイス以北で研究されていることが多いですね。
 芸術に関しても、同じことが言える気がします。僕がオーストラリアに住んでいた時、オーストラリアで音楽演奏が趣味として盛んでない理由は、毎日天気がいいので、家にこもって音楽に集中することには向かないと友人から聞きました。

へ〜、おもしろいですね。天気が悪い時は部屋にこもるようになりますもんね。絵を描いたり、音楽を楽しんだり、芸術的な面が発展していくのかもしれませんね。一見、晴れの日の方が幸福度が高いように思いますが、雨の日の過ごし方という点で幸福度に影響する可能性は大いにありますね。日本には受動的な娯楽が多い一方で、北欧では人々が能動的に娯楽を作り出すような関係性に似ていますね。

天気は発想力に影響があるのか?


天気は思考にも影響がある気がしませんか?外に出ると思考が外向きになるし、家にいると思考の対象が自分になって、何かを見つめる時間になることが多いと思います。

そうなんですかね。確かに、有名な詩人とかの言葉はなんとなく雨の印象があります。雨の感じが哀愁漂う雰囲気がありますよね。けど私はあんまり発想力や想像力に天候は影響はない気がします。透さんはありますか?

そうですね〜、雨の日の方が何かを見つめる時間になることが多いとは言ったものの、最近の僕はいいアイデアが思い浮かぶのは晴れの日かもしれません。太陽の明るい力で発想力が活発になるっていうのもあるかもしれないですね。

なるほど〜、どうなんでしょう。発想力や思考に関しては、お風呂に入っている時に良いアイデアがよく浮かびます(笑)そういう点では私は天気に関わらず、リラックスしているかどうかが重要かもしれません。

確かにそれはありますね。僕は思考の豊かさのためにも、美術館に行くのが好きですが、最近の美術館は屋外エリアがあるものも多く、やっぱり晴れの日に行くのがいいなと思うことも多いです。それでも、こうやって対話をするのは晴れの日でも雨の日でも、いいものですね!

天気に対する様々な見方

幸福度上位国の天候は悪い。


帰国してからよく「幸福度が高い北欧は結構天気も良いの?」って聞かれることがありました。「いや、むしろ夏以外は天気めっちゃ悪いよ!」と言うとかなり驚いていましたね。「幸せ=快晴・明るい」っていうイメージがあるのかもしれません。デンマークは雨量は少ないですが、冬はとにかく曇天で、暗く長くて辛かったですね。

それはそうだと思います。デンマークでもビタミンDを飲む習慣がありますよね。

そうですね。ただ「本当にビタミンD飲んでないと無理だよ!」ってあまりにデンマーク人に言われると、なんだか天邪鬼になってしまって結局ビタミンDに頼らず冬を越えました(笑)「確かに外が暗いな」とテンションは下がりましたが、どこかで、「天気が悪くてもその気分のコントロールは他でできるはず」って思ってる部分もありましたね。

なるほど。ビタミンDが効果的かどうかは科学的にも証明されていますが、天候の悪さが心身の調子を左右する度合いは人の体質によると思いますね。

確かにそうですね。私も社会人として変則なシフトで働いていた時は、気圧の影響で偏頭痛を経験しました。ただ、晴れは好きですが、天候の悪い北欧に行きたくなくなるほどではないですね。ハワイに長期滞在している友人は、北欧にも滞在してみたいけど北欧の天候が嫌なようで、天気によって大きな行動の選択も変わってくる可能性があると思うと天候が与える影響って強いなと思います。

それはそうですね。僕も、美織さんのようにどちらでも対応はできます。ただ、数年なら良いですが、永住はの場合は天候も考慮するかもしれませんね。
 僕が今まで住んで一番よかったところは、やっぱりオーストラリアでした!本当に天気の面では最高でしたね。ただ天気がいい分、みんな外で活動することが多いので、外にいるのも部屋でこもって何かをすることも好きな僕にとっては、ヨーロッパの天候のバランスはちょうどいいのかもしれません。

オーストラリアの天候、最高ですよね!ただ、バランスに関してはわかる気がします。私が北欧にいる時の冬の時期はずっと家にこもっていましたが、その分読書を楽しんだり、書き物をしたり、友達とおしゃべりしたりしていました。後はインテリアも素敵なので、家にいてもトキメキがあって、苦にはならなかったですね。

やはり天気が悪くて家にいることが多くなる分、インテリアは発展したんでしょうね。少し高いんですが、僕も北欧のイスでずっと憧れのデザインのものがあります。いつか手に入れられたらいいな〜!

雨や曇りが悪いわけではない?


僕はマラソンをするんですが、タイムをよりよくするには晴れよりも小雨の曇りが一番いいんですよね。なので、自分のすることに適する天気はそれぞれかもしれませんね。

なるほど、確かに。私の祖母も小さな農家なんですが、梅雨の時期は水やりをしなくて済むから楽なんだって言ってましたね。当時は可愛い長靴でも買って気分を上げようかななんて考えていましたが、その祖母の一言で雨に感謝したくなりました。

へ〜、いい話ですね。僕にとって梅雨というと紫陽花で、小学生の時の紫陽花に関するエピソードがあるんです。当時、梅雨の時期にお休みをしたクラスメイトの女の子に紫陽花を摘んでお見舞いに行ったことを思い出します。紫陽花は一番好きな花かもしれません。それ以外だと、朝顔とか、青い花が好きです。

わ〜、すごく粋な小学生ですね!(笑)確かに青い花って珍しいですし、綺麗ですよね。青い花がお花屋さんにあるとなんだか惹かれます。
 私はお花の中では向日葵が一番好きですね。私も向日葵に関するエピソードがあるんですが、新卒採用の就職活動の時に「自分らしい写真を添えて」という履歴書を求められて、4月に早咲きの向日葵をお花屋さんにお願いして写真を撮ったことがありました(笑)

いいですね!美織さんは黄色やオレンジの暖色系が似合いますもんね。
 僕は梅雨でいうと雨上がりとかも好きです。雨上がりの空気は澄んでいて、あの心地よさって日本特有かもしれないですね。夏の雨上がりは熱った後のあの涼しさがなんかいいなと思います。

雨上がり!言われてみれば確かにいいですね。夏と雨のコンビに、満員電車という日本らしい要素を掛け合わせると最悪そのものですが、その分雨上がりは気持ちいいですよね。そう思うと雨は雨でいいところもある気がしてきました!

ヨーロッパの雨に関する考え方


僕がドイツに入国した際、ヨーロッパの天候ネタが早速出てきて、同僚に初めましての挨拶をして、「こんな天気でごめんね」が挨拶と共に返ってきましたね。

確かに天気関連のジョークやことわざはデンマークでもよくありました(笑)ただ、デンマーク人のホストファミリーのお家にいた時はホストマザーに「今日も曇りだね〜」って残念そうに言うと「悪い天気はないよ。悪い服があるだけ」と返されたことがありました。目の前の状況をダメだと決めつけるのではなく、それに応じてやり方を工夫すればいいだけっていう前向きさが素敵だなと感じましたね。

へ〜、その言葉いいですね。曇りや雨などは一見悪い天気と思ってしまいがちですが、捉え方を変えて悪いものとは思ってないのかもしれないですね。
 あとは、国によって違いがあるものというと、雨で傘を差すか差さないか問題ですね。オランダ人はかなりの大雨にならないと傘は差さないです。デンマークはどうでした?

それは海外に行くと必ず出会う異文化ですよね。デンマークも小雨だとあまり差しませんね。ヨーロッパは基本的にみんな差さないイメージがあります。

それが意外とそんなこともなくて、フィンランドの人は結構差していたんです。日本も基本的に小雨でもみんな差しますよね。僕も日本にいたら差しますけど、オランダにいると傘を差していると逆に目立つのであまり差さなくなりましたね。

へ〜、フィンランド、意外ですね。けどやっぱり雨に濡れるのは嫌ですよね。みんな、なんで差さないんだろう……。単純にめんどくさがり屋さんなのか、濡れても平気なのかなぁ。

どうなんでしょうね。差さない人たちはむしろ雨を避けるものとは思っていないのかもしれませんね。自然を全身で受け入れているのかもしれません。

豊かな天気が続きますよう


天気って晴れや雨、風の日もありますが、雪の日もありますよね。雪はやっぱり特別で魅力的ですよね!デンマークにいた時も、どうせ寒いなら雪降ってくれ!ってみんな言っていました(笑)

そうですね、僕も雪は好きです。暗い冬に白い雪が降ると、少し明るくなる感じがしますね。最近は日本もあまり雪降りませんよね?

そうですね。年々少なくなってきていると思います。ただ最近、4月ごろに大阪で突然ひょうが降ったとか、群馬で雪が降ったとか聞きました。異常気象を強く感じますし、小学生の頃から毎年のようにスノーボードに行くので、温暖化も実感しますね。

僕も小学生の頃は夏は30℃くらいで暑いなって気温でしたね。今では30℃後半や40℃にいくことがあるなんて、本当に暑くなりましたね。今こうして生きている間も確実に温暖化は進んでいますよね。

毎日生きているとなかなか気がつけないものですが、数年前を振り返ると確実に変わっているのがわかります。天候一つにしてもいろんな見方がありますが、そんな豊かな天候を自然のままに残す義務が人類にはあると思いますね。

「 今ここで、しあわせを繋ぐ意味がある」〜 しあわせ探求庁でした🍩
 また来週水曜日にお会いしましょう!
(2024年7月17日)

しあわせ探求庁|Shiawase Agency
  
日本支部:成江 美織
  (miori @しあわせの探究
オランダ支部:佐々木 透
  (ささきとおる🇳🇱50歳からの海外博士挑戦
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