Fubuki Shimizu

九州大学からドイツに交換留学中の大学院生です。グラフィックデザインと本づくりを勉強して…

Fubuki Shimizu

九州大学からドイツに交換留学中の大学院生です。グラフィックデザインと本づくりを勉強してます。雑誌「shelter」は2024年内の創刊予定。 デザインや文化について日々感じたことを発信していきます。

マガジン

  • 本屋探訪。

    街に降り立ったらまず現地の本屋に行ってみるのだ。 国によって違いがあったりなかったり。どっちにしても面白い。

最近の記事

羊文学について(好きな曲とライブ感想)

音楽の話はあまり分からないが、「グワーンギョワーンヴォヴーン」、「ギョワギョワギィヨーン」みたいな音を出してる。神秘的で、精神的な雰囲気。小田和正の「ラブストーリーは突然に」のトゥクトゥーンが、「感情の発現」だとしたら羊文学のは、「感情の揺らぎ」的なものを感じます。 やっぱめっちゃ好きだな、羊文学。 3年前に「1999」から入ってからずっと聴いてる。 ずっとApplemusicのサブスクでつまみ食いをしてきた自分からすると、こんな聞き込んでるバンドは初めてです。(西野カナ以

    • 本屋探訪。vol2 ケルン編

      Buchhandlung Walther Königケルン中央駅から繁華街を10分程度歩く。見えてきたのは巨大な本のオブジェ。シンボリックな見た目は雑踏の中でも一際目を引いた。老舗のブックショップ、「ヴァルター・ケーニッヒ」だ。一号店のあるケルンから今ではドイツ全土に支店が広がっている。 仕事帰りの人や家族連れが古本でいっぱいのカートを物色している。その地に根付いているような、飾らない雰囲気が好きだ。なんとなく地元の広島を思い出しながら扉を開けた。 店内はアートブックショ

      • インパクトどっか行った!

        最近してますか?インパクト。 デザインの勉強をしてたらよくあるのがインパクトすごいなあ、とかインパクト重視でお願いしますみたいな会話。 インパクトは、モノに付属してるものだと思ってた。 とにかくエネルギーをもってる。 コンテンツがグワーッ!て飛んできて自分の価値観にドカーン!みたいな。 音楽にしても、美術にしても、デザインにしても映画にしても。 こんなん見たことねえ!どうやって作ったんだ!ってビックリ。 でもそういうの見すぎると手法も分かってくるし、だんだん飽きてくる。あ

        • MacBookが壊れた。言葉が好きになった。

          ソワソワする。 とてもソワソワします。 僕は旅行中でも、そこで見たもの、聞いたこと、出会った人から発見があれば何かを作っていたいのですが、やはりMacがなければ何も生み出せません。今まで本づくりも、グラフィックデザインも全部Macに頼っていました。デザイナーとしての底の浅さを痛感しました。 何かに出会ってもそれを表現することができない。強制的にものづくりの原点に立たされました。留学生活という刺激に対して、アウトプットのない日々のギャップに悶々としています。 ものの見方が変

        羊文学について(好きな曲とライブ感想)

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        • 本屋探訪。
          2本

        記事

          東京がでえすきなんよ。

          東京って本当に良いよなあ。 地名を叫ぶと、とたんに思い出が走馬灯のようにブワーッと。 東京に暮らしたことのない自分でさえも存在しない記憶が駆け巡る。 多分これを憧れと言うんだろう。 夢と愛と挫折と仲間と。いろんなものがごっちゃになってる。密度が濃い街。東京。 そんな東京がでえすきなんよ。 東京はいいよなぁ。 まず、文字がいい。  東京 直立しとるところがかっこいい。 一本足で、凛と立つ。 斜に構えたりしてないよね。 東京の荒波に揉まれながらも弱さを見せまいとする人

          東京がでえすきなんよ。

          本屋探訪。vol1 ベルリン編

          疲れた。 フランクフルトから鈍行を乗り継いで半日、ベルリン到着したのは22時前。 ドイツは22時にはほぼ全ての店が閉まる。24/7のマクドナルドには行列ができていた。 さて、明日はどこへ行こうか。 ビッグマックを片手にスマホをいじる。 この時期のベルリンはアートウィークの真っ只中。至る所に展示会が催されていて、街全体が美術館の様相を呈している。 正直きつい。 大きな美術館や気になる展示はいくつかマークしてきたが、いきなりそういうのは胃もたれしてしまいそうだ。何か、お

          本屋探訪。vol1 ベルリン編

          紙の雑誌を作ろう。

          紙ってなんかいいよな〜 とはいっても紙の本は良い。 何か理由をつけて正当化したとしても結局私情をはさんでいるような気がする。 紙って、なんかいいよな〜 たぶん本能だから。しょうがない。 雑誌を作ると決めた時にはもう 紙の本にすることは決めていた。 というか、どっちが先か忘れた。 そのくらい紙が好きだ。 そんな気持ちを、頑張って言語化してみようかなあ。というnoteです。 タモリを彷彿とさせるポテンシャル 例えるなら紙は、タモリさんのようなベーシックな存在。 何を

          紙の雑誌を作ろう。

          shelter.

          インディペンデントマガジン「shelter」は2024年内の創刊に向けて準備を始めました。こちらのnoteでは創刊までの道のりや、エディターの独り言を発信していこうと思います。 “shelter” 世界が終わりを迎えた後、私たちの拠点となるもの。 あるいは、探査者たちの共同体。 shelterはこの雑誌の名前であり、目指す姿です。 この雑誌では、独自の思想を展開しているコンテンツと雑誌というメディア媒体を横断しながら文脈を探し、エディター自身の視点から見える世界を再構