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今日の出来事 | スラヴ文化とオフィス・ラヴ?

「スラヴ」という東欧の民族や言語を総称する言葉がある。スラヴ文化に興味を持ち、本を探していた。だが、書店の端末で検索すると、お目当てのスラヴと一緒に「オフィス・ラヴ」というワードも拾ってしまう。そして、オフィス・ラヴがタイトルに入った書籍が何たる多いこと。画面越しに一人で笑ってしまった。

しかし、この状況はまずいと思った。学術的な検索をしたはずが、これを見られたらオフィスでの熱愛に憧れる欲求不満な破廉恥人間と疑われる可能性がある。笑いを堪えてニヤけているのだから、なおさら変態と思われる。それだけは何とか避けたい。とっさに背後に人がいないかを確かめ、誰もおらず安堵した。

オフィス・ラヴのお相手は外科医、御曹司、パイロット、若手社長と様々。だが、共通して社会的ステータスが高い男性がお相手。ほほう。途中からスラヴより、こちらの方に興味が湧いてきたが、そんな邪念を払いのけ、スラヴを探す。だが、ページを次に移動しても画面を埋めるのはオフィス・ラヴばかり。

困ったものだ。もう途中から諦めて、この状況を楽しむことにした。圧倒的に歳上のワイルド系やオラオラ系のお相手が多いのだが、中には歳下ものもある。人の好みは千差万別。様々な嗜好がある。いろいろなシチュエーションのオフィス・ラヴ。人の想像力は無限大だ。まさかスラヴからこんなことになるとは。

ただ、調べものというのは、こうした予期せぬ派生が面白さのひとつだと思う。さすがにスラヴからオフィス・ラヴは飛躍し過ぎているにしても、自分が思いもしなかった発見と出くわす可能性は多々ある。だから人間の嗜好の多様性を再確認した点で、今回の件は甲斐あるものだった。と、思うことにしよう。

とにかく、クソワロタな一日だった。スラヴという言葉を頭に浮かべる度、オフィス・ラヴも共に浮かんでしまい、思い出し笑いしてしまう体になってしまった。一体どうしてくれるのか。だが、誰かを責めようもない。この気持ちのやり場がなく仕方ない。いやはや、こんな煩悩にいつまでも囚われ続けてはいけない(笑)。

*note表紙の画像はビリビンの『うるわしのワシリーサ』と書店の書籍検索でスラヴと入力しヒットした検索画面


Shelk 🦋

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