冬の朝


冷えた朝だった

体を縮こまるように丸めて布団に潜った

白い息が出るんでないか
そんなことすら思わせる朝だった

ふと自分がどこにいるか分からなくなる

今いるこの場所は2年前までいた北海道からは遠く離れた場所

頭ではわかってるのにこんなふとした時に自分はどこにいるのかわからなくなる

目を開ければまだ学生の自分が布団で寝ているような気がする

何度も雪のふる冬をこえて、
儚い冬の恋愛すらも頭をよぎった

でも、目を開ければここはわたし一人で生きていく場所

現実は現実

雪が滅多に降らないなんて2年目の冬もきっと信じられないんだろう
そしてまたなんでこんな時期に桜が咲くんだろうって不思議に思う3度目の春をむかえるんだろう

そんな少し未来を考えながらゆっくりと体を起こして身支度をはじめた



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