マガジンのカバー画像

書き出し用__アステリアの鎖

502
休載してしまった小説をぼちぼちとかきあげるマガジン。 最終的には加筆修正バージョンをのこして、作業用の小話は消す予定です。
運営しているクリエイター

2023年3月の記事一覧

書き出し_休載小説の話をなんとか終わらせよう_アステリアの鎖 95

「自分は……オレは、許せない戦い方をしたユリウスを父親とは認めないっ! 認めたくない、あ…

書き出し_休載小説の話をなんとか終わらせよう_アステリアの鎖 94

「自分はユリウスの【目】を通じて、霊廟の中にある試練の間が、今、どのような状況なのかを見…

書き出し_休載小説の話をなんとか終わらせよう_アステリアの鎖 93

「おまえは、ユリウスの【目】を通してなにを見た?」  プルートスの低い声に気迫がこもる。…

書き出し_休載小説の話をなんとか終わらせよう_アステリアの鎖 92

 魔導王国オルテュギアーにおいて、身分があがるほど武器の所持が許されない。この世界の守り…

書き出し_休載小説の話をなんとか終わらせよう_アステリアの鎖 91

 このまま砂浜にいくのかと思ったら、坂の途中でファウストが立ち止まり、彼の肩にはいつの間…

書き出し_休載小説の話をなんとか終わらせよう_アステリアの鎖 90

「それは、そうさ。イーダスはブラコンを拗らせた嫉妬深さで、裏でも表でもユリウスの人間関係…

書き出し_休載小説の話をなんとか終わらせよう_アステリアの鎖 89

 ティアの言葉に最初に反応したのは、ファウストだった。  彼は立ち上がると、まだ少しふらついた足取りで、道路の真ん中をあやうい足取りで歩きだす。  青白い月光によって浮き上がる、ファウストの長い影がどこか不安定で、そのまま彼がいなくなってしまいそうだった。 「ファ、ファウスト殿、待ってください。隠し通路の場所が分かったのですか」 「……………」  ティアが急いで車の焼け跡から、無事だったトランクを回収してファウストの後を追い、後ろからカーラとプルートスが続く。 「怒って

書き出し_休載小説の話をなんとか終わらせよう_アステリアの鎖 88

 沈黙が場を支配し、重苦しい空気が流れた。  プルートスは黙っているわけではない、ただ情…

書き出し_休載小説の話をなんとか終わらせよう_アステリアの鎖 87

「ファウスト殿、大丈夫ですかっ!?」  ティアが慌てて背中をさすってやると、胃液しか出な…

書き出し_休載小説の話をなんとか終わらせよう_アステリアの鎖 86

 軽薄な言葉を吐きながらも、ユリウスの声には切羽詰まったものを感じさせた。一気に自分の要…

書き出し_休載小説の話をなんとか終わらせよう_アステリアの鎖 85

「せいか~い、ずいぶん老けたなぁ。サハギン族の血のせいで、成長速度が加速したのか?」 「…

書き出し_休載小説の話をなんとか終わらせよう_アステリアの鎖 84

「わたしが帰国する前に、そんな壮絶なことが起きていたなんて」  ティアが唇を噛んで悲痛な…

書き出し_休載小説の話をなんとか終わらせよう_アステリアの鎖 83

 ファウストの説明によると、彼には妖植族、魔樹族、鬼菌糸種の三種族の血が混在している。こ…

書き出し_休載小説の話をなんとか終わらせよう_アステリアの鎖 82

「まぁっ、外部との連絡が取れたのですか」  カーラがびっくりとした顔をしてプルートスを睨むと、プルートスの方も自身の激情を落ち着かせるように息を吐く。 「あくまで緊急用なんです。こいつが死んだら、各方面で活動している【ナンバーズ】が全滅する。今、この国でなにが起きているのか、瞬時にわかるのは、こいつのネットワークと分身である【ナンバーズ】がいるからなんですよ」 「……そういえば、ファウスト殿はペルセの襲撃を【目】で観たとおっしゃっていましたね」  ティアは思い出したよう