書き出し_休載小説の話をなんとか終わらせよう_アステリアの鎖 82
「まぁっ、外部との連絡が取れたのですか」
カーラがびっくりとした顔をしてプルートスを睨むと、プルートスの方も自身の激情を落ち着かせるように息を吐く。
「あくまで緊急用なんです。こいつが死んだら、各方面で活動している【ナンバーズ】が全滅する。今、この国でなにが起きているのか、瞬時にわかるのは、こいつのネットワークと分身である【ナンバーズ】がいるからなんですよ」
「……そういえば、ファウスト殿はペルセの襲撃を【目】で観たとおっしゃっていましたね」
ティアは思い出したよう