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ツリーのないクリスマス ~クリスマス.イブを前に~

レバノンカトリックのマロナイト、そしてコプト正教会でも歌われるアラビア語のクリスマス聖歌 "Ya Mariam el biker يامريم البكر " (おお、聖なる乙女マリアよ)を、エルサレムのマロナイト教会の前で歌いました。

もう夕方近くだったので画面も暗く、また日を改めて撮影します。

明日はクリスマス. イブ。
今年はガザへの哀悼を示すため、ベツレヘムにクリスマスツリーは立ちません。ミサも非常に簡素に行われるそうです。

今日はとても風が強く、身を切るような寒さで、そんな中で避難を余儀なくされているガザの一般市民の方々のことを思うと胸が痛むばかりです。さらにおとといはテルアビブ方面に多数のロケット弾が降ってきました。先週末にはエルサレムにも空襲がありました。

この地にいる身としては、残念ながら安全な外地にいる世界のほとんどの方々のようにむやみに「停戦」と言い切ることができません。増える死者の数、そしてイスラエルを非難する世界から、日本からの数多の声、そんな中、今なおガザから飛んでくるロケット弾攻撃、そして心身のバランスを崩していく私の夕方、知人たち。心に重しがのしかかり、様々な矛盾に満ちた今の状況の中でできることはなんなのか。

それがどんなに先の見えないトンネルのようであっても探り続けるしかない。私の身近にいる人たち、心を寄せてくれる人たちと共に。

そして今ひとたび、戦争のない場所に住んでおられる方々は、そこが平和であることのありがたさを思い起こし、平和な社会であっても自ら争いを生み出してしまう人間の弱さもまた、ひとたび思い起こしてみてください。

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