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どうして仕事ができない人より優秀な人の方が怒られるのか-『おいしいごはんが食べられますように』を読んで-

割引あり

読み終わった衝撃を忘れたくなくて取り急ぎこのnoteを書いている。深夜2時に寝る前に少し...と思って読み始めた小説を、結局夜ふかしをして読み終わってしまった。
今年の芥川賞受賞作として以前から気になっていた1冊であり、柔らかいタイトルと装丁である。しかしそれとは裏腹に、現在の社会の誰もあえて目を向けない闇を突く小説であった。思いっきりタイトルや表紙を裏切ってくる。タイトルに対する拘りや話の展開が、少し今村夏子さんの作風に似ていると感じた。彼女の作品が好きな方には是非読んでもらいたい。

私はまだ学生だけれど、様々なアルバイトをして、あるいは親の姿を見ていて、思うことがある。それは「どうして仕事ができる人の方が仕事ができない人より怒られるのか」ということだ。

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