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「手塚治虫全巻チャンネル」からの挑戦状(嘘)

ちょうど15カ月前、noteを始めるにあたり、どんな記事を書いていこうか考えてみました。カッコつけて言えば、執筆方針をどうするか頭を悩ませたのです。

noteは執筆者のことをクリエイターと呼ぶ、なかなか憎いブランディングをしていることもあり、他のブログなどと比べて良質な記事を書かれている方が多い印象をもちました。

そんな中、他の方との差別化を図るためにも、ある程度自分ならではのカラーを出さないと、埋もれてしまうだろうと思いました。また、過去にHPやブログで文章を書いてきた経験から、マイナーというか、ある分野に特化した方が特色が出せ、PV数も伸びていくことがわかっていました。


思案した結果、僕は最も尊敬するクリエイターである藤子・F・不二雄先生の作品レビュー・考察を中心とした「読ませる」「ライブラリーとして蓄積できる」記事を書いていこうと決めて、走りだしました。

ところが、いざ始めてみると、すぐに執筆方針がグラつきます。最初の頃はビュー数も伸びないので、書いていて手応えがないのです。例えば、最初に書いた記事は、推敲を重ねた自信作でしたが、一ヶ月で100ビューしか付きませんでした。

自分の方針は間違っていたのだろうかと、エッセイ風にしてみたり、ビジネス系の記事を書いてみたりと、しばし迷走もしました。

また、自分の記事の参考とするために、同じような考えのクリエイターの方がいないかと、note内を巡ったのですが、意外と一つのジャンルに特化した構成にしている方は少ないことに気がつきました。


そんな迷える日々の中で見つけたnote。ちょうど一年くらい前でしょうか。それが「手塚治虫全巻チャンネル【某】」さんのページでした。以下がアドレスです。


未読の方がいれば是非リンクから飛んでいただきたいですが、完全に自分のやっていること、やりたいことが重なっている、稀有なるnoteです。すぐさまフォローをさせてもらいました。

おそらくYouTubeを活動のメインとされていて、登録者数は3.5万人くらいいらっしゃいます。この方の記事や動画の一本一本の濃密さは凄まじく、相当な読み込みと情報収集と整理をされていることが分かります。

手塚作品をよく知らなくても、内容と魅力がスッと入っていくような工夫が見て取れます。ともかく凄いので是非遊びに行ってみてください。


僕はこちらのnoteを見つけて、正直驚きました。

まず手塚治虫先生の作品を網羅しようという試みが、僕からすれば無謀です。安孫子(藤子A)先生の「まんが道」を読めば一発でわかりますが、藤子両先生が神と奉った手塚先生は、とにかく執筆量が尋常ではなく、膨大な著作を発表されています。

全集が出ているものの、これを通読して紹介記事を書いていくことは、とてもではありませんができません。僕自身、子供の頃からそれなりに手塚作品も読んできたつもりでしたが、所詮は代表作をかじっているにすぎず、全貌は何もわかっておりません

神さまに手を付けているという点だけでも、尊敬に値します。

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また、手塚治虫先生を広く紹介していきたいという志の高さに惹かれます。作品の紹介を動画と文章を駆使して行っている点、紹介の仕方がランキング形式を取り入れるなど凝っている点、グッズやタイアップなどミーハーな最新情報を積極的に記事にしている点と、徹底した手塚愛が素晴らしいです。

僕などはどうしても藤子記事以外も書いてしまいたくなるのですが、こちらのnoteは手塚治虫から全くブレない、まさしく専門チャンネルの名に相応しいものとなっています。


このページを見つけて、僕自身、自分のやり方をもっと続けてみようと思いました。その上で、色々参考にさせてもらった部分があります。

まず、メジャーとマイナーのバランスです。手塚作品の中でも特に人気のある「ブラックジャック」の秘話を取り上げたかと思うと、全く聞いたことも無いような短編を興味深く紹介する、といったやり方です。

藤子F作品では何と言っても「ドラえもん」が抜群の知名度を誇ります。なので、記事の3分の1を「ドラえもん」にしつつ、テーマとする内容は少し秘話っぽいものにしてみる。次に知る人ぞ知る短編を浅めに取り上げてみる。まあ、ほぼパクりの構成を取りました。


次に、個人が作られている記事ながら、「手塚治虫全巻チャンネル」という名称で公式感を出しているところを、思いっきり参考にさせてもらいました。具体的に、記事を100本ほど書いたところで、クリエイター名を今の「藤子Fノート」に改称しました。

それまでは別の名前に肩書で「藤子Fマニア」と付けていたのですが、そこから一歩踏み出して、noteにおける藤子F作品の公式解説のような見せ方にしてみたのでした。

畏れ多いアイディアではあったのですが、何かこれで潔く藤子記事に特化できることを清々しく思ったものです。

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さて、そうした時からだいぶ時間が経ち、なんと最近になって「手塚治虫全巻チャンネル」さんからフォローしていただき、しかも直メールを貰うという思ってもみない展開となりました。

しかも、メールの内容が、なんと互いのnoteでコラボができないかという無茶ぶり。先方は藤子作品にもかなり精通されているようなので、知識量の差がエグイことになっていると予想され、対等なコラボはまあ難しいでしょうなあ、というのは率直なところです。

とはいえ、手塚先生への言及は藤子Fノートとしても避けて通れない道であることは間違いありません。まったく準備不足ではあるのですが、手持ちの素材から手塚作品と関係しそうな藤子作品記事を書いてみたいと思います。(しばし時間はいただきます)

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ということで、「手塚治虫全巻チャンネル」「足塚Fノート」を今後ともよろしくお願いいたします。また、藤子Fノートの紹介記事も書いていただきました。どうぞご一読してもらえればと思います。


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