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藤子Fノート
2021年7月29日 19:23
携帯電話の登場以前・以後で、作られる物語が変化したことを前回の記事で書いた。携帯のない世界では、固定電話を使わなければ、その人と連絡を取るのは困難であった。今の日常生活においては不便極まりないが、物語の世界では、この不便さが思わぬストーリーを生み出すきっかけとなった。ベタな例でいくと、好きな子に連絡を取りたいが家に電話をすると家族が出てしまうかもしれない。もし出たらどうしよう・・などと考え
2021年7月17日 18:34
「幽霊がいた!」→「やはりいない」と展開する作品を集めてきた「しかしユーレイはいない」シリーズ記事も4本目となる。まだ続くの?という感じだが、もう少しお付き合い願いたい・・。これまで①「ドラえもん」②「オバケのQ太郎」③「ウメ星デンカ」と見てきたが、本稿では④「パーマン」を取り上げる。「パーマン」は60年代と80年代の二回連載された珍しい作品である。今回見ていく『別荘のユーレイ』は、80年
2021年7月12日 19:18
大げさではなく、僕の人生を方向づけた「パーマンの美学」を描いた作品について、3回に分けて記事にしていきます! 本稿はその最終回。「パーマンの美学」と題して、2本の作品を検証してきた。2作ともみつ夫がパーマンを辞めたいと言い出す話であったが、その理由を最近流行りの「承認欲求」という概念を借りて整理した。『パーマンやめたい』自己承認欲求が満たされない → パーマン辞めたい『パーマンはつら
2021年7月10日 19:15
大げさではなく、僕の人生を方向づけた「パーマンの美学」を描いた作品について、3回に分けて記事にしていきます! 本稿はその第2弾。前回の記事で、承認欲求には、自己承認欲求と他者承認欲求に大別されるが、パーマン(みつ夫)は、ヒーロー活動において、その両方が満たされないということを書いた。その上で、前回では自己承認欲求が満たされないことから、パーマンを辞めたいと言い出したお話を検証した。記事は以
2021年7月9日 19:38
大げさではなく、僕の人生を方向づけた「パーマンの美学」を描いた作品について、3回に分けて記事にしていきます! 本稿はその第一弾。承認欲求という言葉を、最近よく耳にする。一般的に承認欲求は、自己承認欲求と他者承認欲求に大別される。前者は自分で自分のことを認めてあげたいという欲求で、後者は人から認めてほしいという欲求のことである。多くの人がこうした欲求を持つことは非常に理解できるし、僕もそ