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藤子不二雄エッセイ

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藤子不二雄マニアの視点で、世の中を感じていくエッセイ集です。
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#パーマン

増山江威子さんを偲ぶ

声優の増山江威子さんがお亡くなりになった。先月20日、89歳であった。

ネットのニュースなどではルパン三世の峰不二子役ということで見出しが作られていたが、藤子ファンとしては、増山さんと言えばパー子である。(正確に言えば二代目のパー子)

峰不二子とパー子が同じ声とは、改めて驚くばかりだが、どちらの役も全く不自然なところがない。全く異なるキャラクターを演じつつ、共に当たり役というところがすごい。

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【必読】「パーマン」の魅力を再確認せよ! ~旧パーマンのまとめ~

【必読】「パーマン」の魅力を再確認せよ! ~旧パーマンのまとめ~

「藤子Fノート」を始めようと思ったきっかけの一つに、個人的に藤子作品の中で最も愛してやまない「パーマン」の魅力を、余すことなく引き出したいという意欲がありました。

「パーマン」は数ある藤子作品の中で、「ドラえもん」「オバQ」に次いで3番目に話数が多く、1960年代と1980年代で2シーズンに渡って描かれている長大なお話です。

しかも、60年代(=旧パーマン)と80年代(=新パーマン)では設定が

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藤子Fマニアが見た「ワンダーウーマン1984」

藤子Fマニアが見た「ワンダーウーマン1984」

コロナ禍において、とても残念なのはハリウッド映画が全く公開されないことだ。4~5月に映画館が休業し、その後再開したが、ハリウッド映画の公開は数えるほどしかない。大作にいたっては「テネット」のみという状況である。

そんなハリウッド大作の渇望期において、DCブランドの新作「ワンダーウーマン1984」が公開された。さっそく待ってましたと劇場に足を運ぶ。

前作「ワンダーウーマン」は、1918年の第一次

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「パーマン」と「スパイダーマン」

「パーマン」と「スパイダーマン」

とある映画監督が藤子・F・不二雄が好きですと答えていて、注目したのだが、その後インタビュアーが、「ドラえもんですか?」と重ねて質問し、その監督は「パーマンです」と即答したことがとても強く印象に残った。

そうそう、と心から共感した次第。

藤子マンガといえば「ドラえもん」と決めつけてしまう人はとても多く、それはそれで理解できるが、そればかりではない、という気持ちの方が大きい。

ドラえもんは、傑作

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