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藤子不二雄エッセイ

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藤子不二雄マニアの視点で、世の中を感じていくエッセイ集です。
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2020年12月の記事一覧

大みそかだよ!ドラえもん の思い出など

大みそかだよ!ドラえもん の思い出など

また一年が終わろうとしている。

2020年は、コロナという大災厄が世界的に襲った、生涯でも忘れられない一年となった。そして、何か時代が5年先に飛んでしまったような感覚を持つ。人と直に対面をしない仕事の仕方、エンタメ業界における配信ビジネスへの転換、各業界の勝ち組と負け組が一夜のうちに入れ替わるパラダイム・シフトが目の前で行われた。

しっかりと、自分の頭で現状と行く末を捉えていかねばならない、真

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なぜ猿を「エテコウ」と呼ぶのか。

なぜ猿を「エテコウ」と呼ぶのか。

藤子不二雄と言えば、藤本先生(藤子・F・不二雄)ともう一人、安孫子先生(藤子不二雄Ⓐ)である。

このnoteでは、主にF先生の記事を書き綴っているが、実はA先生の作品も素晴らしいものばかりで、こちらもおいおい紹介したいと考えている。

子供の頃、夢中になって読んだA先生の漫画は数多いが、その中で「プロゴルファー猿」は、その後の人生に影響を与えた一冊だ。

「猿」きっかけでゴルフに詳しくなり、つい

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藤子Fマニアが見た「ワンダーウーマン1984」

藤子Fマニアが見た「ワンダーウーマン1984」

コロナ禍において、とても残念なのはハリウッド映画が全く公開されないことだ。4~5月に映画館が休業し、その後再開したが、ハリウッド映画の公開は数えるほどしかない。大作にいたっては「テネット」のみという状況である。

そんなハリウッド大作の渇望期において、DCブランドの新作「ワンダーウーマン1984」が公開された。さっそく待ってましたと劇場に足を運ぶ。

前作「ワンダーウーマン」は、1918年の第一次

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新潟の大雪と、「のび太の結婚前夜」と、子供が生まれた日のこと

新潟の大雪と、「のび太の結婚前夜」と、子供が生まれた日のこと

新潟県では、大雪によって、高速道路上で千台以上の車が立ち往生となっているいう、心配なニュースが伝わってきている。豪雪地帯で雪慣れしているはずなのに、この大騒ぎということは、余程の想定外の積雪量と積雪スピードだったのではないかと想像される。被害に遭われている方々がご無事であることを願わずにはいられない。

新潟地方だけではないが、豪雪地帯では、まず12月に一度ドカ雪が降ることがある。

ちょうど6年

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noteを始めるきっかけと、なぜ藤子不二雄をテーマに選んだのか、について。

noteを始めるきっかけと、なぜ藤子不二雄をテーマに選んだのか、について。

とある若いクリエイターの方とお話しする機会があって、ドラマにおける性愛の表現の話から始まって、Netflixで配信されている「全裸監督」の話題となった。

その方は、全裸監督については色々と思うところあって、考えたことは「ノート」に書いているんです、ということを話された。

それを聞いた僕は、「ああ、僕もノートに色々感想書いてますよ」と答えたのだが、どうも話が噛み合わない。

そこで僕はいつも持ち

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「のび太の大魔境」の原点は、幻の名作「ジャングル黒べえ」だった!

「のび太の大魔境」の原点は、幻の名作「ジャングル黒べえ」だった!

「ドラえもん」は、1979年にTV放送(2回目)が始まり、すぐに国民的アニメへと成長を遂げる。そしてその翌春、早速映画化されることになった。

記念すべき第一作目は「のび太の恐竜」(1980年3月公開)。この原作は、1975年9月に「別冊少年サンデー」で発表された中編を、劇場版に際して長編化させたものである。

二作目は「のび太の宇宙開拓史」(1981年3月公開)。これは劇場版を前提に、コロコロコ

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「パーマン」と「スパイダーマン」

「パーマン」と「スパイダーマン」

とある映画監督が藤子・F・不二雄が好きですと答えていて、注目したのだが、その後インタビュアーが、「ドラえもんですか?」と重ねて質問し、その監督は「パーマンです」と即答したことがとても強く印象に残った。

そうそう、と心から共感した次第。

藤子マンガといえば「ドラえもん」と決めつけてしまう人はとても多く、それはそれで理解できるが、そればかりではない、という気持ちの方が大きい。

ドラえもんは、傑作

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子供たち大困惑。藤子不二雄コンビ解消!の衝撃

子どもの頃から藤子不二雄がコンビでのペンネームであることは知っていたが、まさかその二人が作品を全く別々に書いているとは思いもよらなかった。

「まんが道」を読めばわかるように、二人は机を並べて、ひとつの漫画を二人で書いている、とそのように思っていた。

なので、二人がコンビ解消の発表を聞いたときは、心から驚いたものだ。

今となってはF先生とA先生のタッチや作風は全く違うことが一目瞭然で、どの作品

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「ドラえもん のび太の宇宙小戦争」が好きではなかった理由

「ドラえもん のび太の宇宙小戦争」が好きではなかった理由

noteは毎日投稿した方が良いと言われているようですが、これまで書いてきた「考察」は、毎回原稿用紙6枚から8枚程度の分量を念頭においていて、思いの外準備が大変!

とても毎日書いていられない、と言うことで、まとまった執筆時間の取りずらい平日などでは、藤子先生にまつわる雑談をさらりと書いていきたいと思います。軽い気持ちなら毎日書けるかも‥。

さて、先日「STAND BY ME2 ドラえもん」の公開

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