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いのちのやくそく ・ 父の思い 181

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「いのちのやくそく 」(池川明、上田サトシ著、2016年8月1日、センジュ出版より発売)より抜粋して、少しずつ「マガジン『いのちのやくそく』」に書いています。
今回は、「父の思い」(その1)です。

自分自身の「頭の中のエネルギーの動き」など経験をもとに、僕が発達障がいの子どもたち、そして家族に対して瞑想を指導するようになった経緯、ヒーリングを説明しています。

人間の「脳」は、「身体」は、そして「心」や「たましい」とは一体なんなのか?
そしてそれらそれぞれの動きや働きの違いを把握できれば、効果的にエネルギーの動きを意識して瞑想を出来るのではないかと思って始めたのが、この「アルジャーノン・プロジェクト」なのです。

そしてこのプロジェクトを進めるにあたって、「家族」との絆が一番大切だということが解ってきたのです。

「人間とは何なのか?」この本質的な問いの答えが解れば、きっと人間の進むべき道、大切にしなければいけない本質が理解できると思うのです。

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父の思い (その1)

30代の頃、離婚をきっかけに頭の中がショートして脳の回路が壊れたような状態になり、うつになってしまったことがあると、すでに書かせて頂きました。

その時、それまで普通に出来ていた暗算ができなくなったり、以前の記憶がすぐに思い出せなくなったり、人の名前がすぐに出てこなくなったりと、急にできなくなったことが増えました。

僕はそんな時に出合った「アルジャーノンに花束を」を読みながら、「どうしたら主人公のチャーリーのように、自分の脳がもっと動くようになるのだろう?」と考え、僕なりに仮説を立てて確かめていきました。

「意識」は「脳」を動かしている。そして「脳」は「身体」を動かしている。だとするならば、「意識」を強くすれば「脳」はもっと動き出すに違いない。

そう考えて、瞑想を通して自分自身の「意識」を強めていったのです。その結果、「脳」は動き出し、僕のうつは改善していきました。

そのような自分の経験を、瞑想に応用できないものかと考えたのが、「アルジャーノン・プロジェクト」で、当初は「発達が気になる子どもたち」に向けたものでした。

後に「この活動を通して培った経験やノウハウは健常者の親子にも役立つ」と思うようになり、「アルジャーノン・プロジェクト」は親子の瞑想セミナーになっていったのです。

子どもたちと一緒にいる時間に現実から目をそらしてしまって幸せを感じることが出来ないなら、それはとても悲しいことです。

それが瞑想を行うことで、ちょっとした子どもの成長を自分のことのように一緒に喜べて、幸せな気持ちになれるのだとしたら、家族にとってとても素晴らしいことではないでしょうか。

親と子どもが一緒に成長する機会が持てて、家族としての在り方、そして生きる喜びと幸せを家族みんなで感じられるとしたら、それは何事にも換えられない経験になると思うのです。


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