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【中国】福州国際空港(FOC)の乗継チャレンジが面倒くさかった話

厦門航空のトランジットホテルのレポを添えて。

朗報の裏に悲報あり

「関空→重慶の直行便」が復活した朗報の裏側には、実は悲報もあり…

発表の前日に乗継便を買ってしまう

直行便が復活するなんてつゆ知らず、この「直行便復活」発表の前日に「関空→福州→重慶」のチケットを買ってしまっていたとうオチ…しかも同じ厦門航空で。ショック。

直行便なら1日で行けるからだいぶ楽になるんだけど、今からキャンセルしてチケットを取り直すとキャンセル代で結構な赤字に…ということで福州での乗継を強行することに。

行程は、午後に関空を出発し、福州で厦門航空のトランジットホテルに一泊。それから重慶に行くという流れ。

関空でチェックイン。搭乗客がほぼ中国人(中華系航空会社あるある)

初めての福州国際空港

福州長楽国際空港(FOC)に到着。

コロナ後に何度か中国に入国しているので、入国時の手順はだいたい頭に入っている…と慢心していたら、いきなり足を掬われてしまった。

「出入国健康申告」が通過できない

中国到着後、まず待ち受けているのが出入国健康申告のQRコードチェック。

事前にWebやWeChatで健康状態を入力してQRコードを取得し、空港にある↓こういうゲートにQRコードをかざして通る流れになっているんだけど…

PC画面に隠れて見えづらいけど…中国税関のゲート↑

ゲートもQRスキャンもない

福州国際空港には上のようなゲートがなく、空港の自動チェックイン機みたいな機械がずらっと並んでいるだけ。え?QRコードは?

どうやら「パスポートを読み取らせるだけでWeChatで事前申告した内容と紐づけてくれる」超ハイテク機が導入されている様子。

国際線だからか、中国人もパスポート(身分証じゃないんだ)をスキャンすると、申告内容に問題なければ「○○(名前)確認済み」と書かれたシールが印刷されるので、それを持って先に進めばいいらしい。

新システムを信用してはいけない

「こんなタイプもあるのか~」と少しわくわくしながらパスポートを読み取らせると「エラーが発生しました。係員を呼んでください・・・」と表示されてダメ。何やねん。

近くの係員を呼ぶと「申告ミスってるんやろ。スマホ出してみ?」と出入国健康申告をやり直してくれた。「谢谢!おおきに!」と言って再度パスポートを読み取らせると

エラーが発生しました。係員を呼んでください・・・」。しばくぞ!

2回目のトライ

再度別の係員に事情を話すと、「申告ミスってるんやろ。スマホ出してみ?」と出入国健康申告をやり直してくれた。無限ループって怖くね?

当然パスポートをスキャンしても「エラーが発生しました。係員を呼んでください・・・」。コロっすぞ!

3回目のトライ

途方に暮れていたら別の係員がやってきて「申告ミスってるんやろ。スマホ出してみ?」と言ってきたので、流石に「いやこれもう3回目やねん。どないなっとんねん」と言うと、有人カウンター(といっても長机にPCが一台置いてあるだけ)に案内され、そこの係員にパスポートを渡すとすぐOKが出た。どういう仕組みなんや…。

謎のシールを貰う

有人カウンターでは「○○(名前)確認済み」のシールが貰えない代わりに「中国海关」のシールが貰えた。

何か格好いいのでシールは記念に貰った

よく分からないけどこのシールを見せたら通してもらえた。とりあえず第一関門は突発できた。

入国審査も一味違った

これまでの入国審査ではほとんど質問もなくスムーズだった。観光ビザ(ダブル)の1回目に杭州で入国した時は「Tourist?」と聞かれただけ。

なのに、二回目である福州ではかなり色々と質問されたし、係員がパスポートを眺めたりPC入力している時間がこれまでより長かった。

ただこれは時勢による変化の可能性もあるので何とも言えない。

無事入国はできたので問題はないけど、ちょっと動向が気になるところ。今のところ未定だけど、次の中国入国時にどうなっているかレポしたい。

無料トランジットホテルで一泊

厦門航空の乗継便には無料のトランジットホテルが付帯する。ありがてぇ。

Webサイトに詳細が載っているので、利用予定の方は一読しておこう

利用条件

細かい適用条件はあるけど、厦門、福州、泉州、杭州で一泊するような乗継便なら対象のはず。

公式サイトからチケットを予約する際は、旅程がトランジットホテルに対応している場合はその旨が表示されるので確認しておこう。

国際線+国内線パターンで使えるのは助かる

サービスの内容はチケットのクラスによって違っていて、エコノミーで無料ホテルを選ぶと2人1部屋に放り込まれる

上表のとおり、エコノミーだと一般ホテルのツインルーム(2名1室)になる

知らんオッサンと相部屋は嫌じゃ

同行者がいない場合は知らんオッサンとの相部屋になる。追加料金を支払えば1人1部屋に変更することも可能なので安心してほしい。

追加料金は135~150元。日本円で3000円以内。

空港の専用窓口で手続き

トランジットホテルの手続きは各空港の専用窓口で行う。空港によっては場所が分かりにくいので注意が必要。

4,厦門航空トランジットサービスカウンターの場所
(1)厦門:高崎国際空港第3ターミナル(T3)1階7番出口向かい側。電話番号:0592-5710109
(2)福州:長楽国際空港到着ロビー1階8番出口付近「空港ビジネスセンター」内。電話番号:0591-28013497
(3)泉州:泉州晋江国際空港国内線出発ロビー2番ドア右側。電話番号:0595-85316088
(4)杭州:萧山国際空港第3ターミナル(T3)国内出発ロビー13番ドア付近。電話番号:0571-86660366

Xiamen Airlines - Xiamenair(日本) - Airline Tickets, Travel Deals and Flights

杭州の窓口

杭州でのトランジットホテルの手続きは、国際線(T4)到着ロビーから大きく移動して国内線(T3)出発ロビーにまで行く必要があった。チェックインカウンターから少し離れた壁沿いに「厦門航空」と書かれたカウンターがある。大抵は他の利用者も並んでいるはずなのでそれが目印になる。

福州の窓口

福州の窓口はかなり分かりやすく、国際線の到着ロビーに出たらすぐ見つかった。8番出口に向えばすぐ「商务中心」が見つかる筈だ。

職員が厦門航空の制服(チャイナドレス)を着ているのですぐ分かった
対面には8番出口があるので、ここを目指そう

窓口でパスポートと航空券を見せればホテルの手配をしてくれる。杭州で手続きをしたときは窓口の担当者が英語OKだったので助かった。なお、オッサンと同衾しないための追加料金はホテルで直接支払うよう言われた。

ちなみにホテルは中国語オンリーなので最低限の中国語会話は必要。特に送迎の車を空港まで呼ぶのは自分で電話しないといけないのが面倒だった。もしアレならタクシーを呼んで自分で行ってもいいかも。

トランジットホテルに到着

厦門航空と契約している複数のホテルの中から適当に振り分けられるみたい。今回はFLIPORT GARDEN HOTELというホテルに案内された。

パンフレットを見ると、中国国内に複数店舗があるようなことが書いてあった
ロビーの様子。乗継客が押し寄せるので結構うるさい。
部屋は150元なら文句ないよねってレベル。

翌朝のバスが間に合わない!?

大抵のホテルは空港までの送迎サービスがあるので、チェックイン時に「7:15の便なので2時間前には空港に着きたい」と言うと、「送迎は5:30からしかないよ」と言われてしまった。

送迎バスが定刻通りに出発しないであろうことも考慮すると、空港には6時着ぐらいになりそう。ちょっと時間ギリだなぁ…ということで自分でタクシーを呼ぶことにした。

翌朝5時に空港へ

「5時とか早すぎ…」とか「でも中国の空港ってクソ混んでてギリギリになるし」とか色々な気持ちを飲み込んでタクシーに乗り込む。

「閩」ナンバー。初めて見た。

んで空港に着いたら超ガラガラ。「何で?」

って?

カウンターが1つも開いてないから

無人のカウンター。機械も動いていない。

一つも開いていないカウンター

「出発の2時間前には空港に着きましょう」って常識じゃないの?福州では1時間前でいいのか?何そのローカルルール。

一番早い便は7時。こんな調子で間に合うのか?

どうやらこの空港は便数が少なく、利用者も少ないからそこまで混まない、ということなんだろう。

結局5:30ぐらいに職員が現れ始め、5:45にチェックインが開始された。ホテルが5:30から送迎開始なのはこのことを知っていたからだろう。ホテルの送迎で十分だったな~。

預け入れ手荷物が引っかかる

チェックイン時に預けた手荷物がなぜか再検査になり「再検査を受けないと返さないぞ」とパスポートを取り上げられた。この空港との相性は最悪だな。完全にインケツだ。

再検査場に行くと「X線で見えた、この辺に何かある」と散々カバンの中をひっかきまわされ、ようやく出てきたのは乾電池

充電池はダメとしても、乾電池がダメなんて聞いたことねぇぞ!
と思ったけどダメな場合もあるらしい(航空会社ってか中国ローカルルールっぽい?)

ただし、乾電池(アルカリ・マンガン)を預け荷物に入れられない航空会社もあります。
・キャセイパシフィック航空
・中国国際航空
・エールフランス
・カンタス航空

【保存版】乾電池は飛行機に預けられる? 電池の種類ごとに解説 | SASURA MAGAZINE

再検査の証である「检」を航空券に押してもらい、カウンターに戻ってパスポートを奪還。

初めての経験なのでまだ「わくわく」で相殺できるのが救い

ようやく重慶に向かうことができましたとさ。長かった。

機内食あるあるの謎飯(じつは結構好き)

重慶に着いて一安心

自分の荷物がブン投げられていないか確認できる仕組みは素晴らしいね。

何でもカメラをつける中国式ソリューション。いいと思います。

「鎮」滞在記はまた今度

重慶では人生初の鎮生活を満喫したのですが、それはまた今度の機会に。

鎮レジスタンスによって剝がされた「鎮」の文字


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