シェア=国際保健協力市民の会

シェアは、すべての人が健康で暮らせる社会を目指して、医師・看護師・学生等が中心になり、…

シェア=国際保健協力市民の会

シェアは、すべての人が健康で暮らせる社会を目指して、医師・看護師・学生等が中心になり、1983年に結成された国際保健NGOです。私たちはすべての人が心身ともに健康に暮らせる社会を目指し、“いのちを守る人を育てる”保健医療支援活動を、カンボジア、東ティモール、日本で進めています。

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シェア流の支援のしかた ~参加型オリエンテーションで変化のうながし~

日本の皆さん、Olá!元気ですか?看護師のフレリアです。わたしはヘルスオフィサーとして勤務しています。最近の日本は天気が荒れていると聞いて心配しています。雨雲や雪、電車の遅延などにも十分気を付けてくださいね。 私たちは、現在実施している「母子保健サービス活性化」事業の2年目に医療器材の供与支援を行いました。これは1年目から少しずつ準備してきた活動の1つです。シェア代表理事の仲佐さんに専門家として日本から来てもらい、医療施設(私たちのカウンターパートである保健センターやヘルスポ

    • シェアの医療通訳研修を開催~医療通訳技術をみんなで学びなら得た新たな気づき~

      こんにちは!在日外国人支援事業部の山本裕子です。週末に、4ヵ月ぶりに美容室に行って気分爽快です! さて、本日は、3月3日に会場とオンラインのハイブリッドで、シェアの医療通訳者を対象とした研修を開催しましたので、研修の様子を少しお届けできたらと思っています。 シェア医療通訳者研修の概要 今回は、昨年11月の新規研修・選考会を経て新たに登録となった医療通訳者10名が加わりましたので、ベテラン医療通訳者の皆さんへのおさらいも兼ねて、医療通訳技術の基本的な点や倫理などについて、全

      • 世界の人たちが幸せになるため、自分ができることを探して ~初めまして、シェアのインターン、ワイ・ピョーツです~

         こんにちは。2024年2月からNGOシェアのインターとして受け入れているワイ・ピョーツと申します。ミャンマー出身で来日したのは去年の10月です。筑波大学医療科学へ留学生として勉強するため日本に来ました。私はこれまでミャンマーでも色々なボランティア活動に参加しましたが、日本に滞在する間、課外活動に希望して「アジア留学生インターン受入れ助成プログラム」を受けました。  まだ来日して4ヶ月ですが、保健医療の分野で活動をしている団体としてシェア=国際保健協力市民の会を紹介していた

        • カンボジアの結婚事情

          こんにちは。東京事務所の有満です。カンボジアでは2月9日から旧正月のお祝いが始まりました。シェアの活動地であるプレアビヒアでも、爆竹の音とともに旧正月が幕を開け、家族や親せきが集まってごちそうを食べたり、音楽をかけてダンスを踊ったり、大変賑やかにこの日を祝います。 今月のカンボジアブログは昨年の東ティモール事業の記事に触発された私が、カンボジアの結婚にまつわるお話をお届けします。カンボジアでも、結婚式は二つの家族が一つになる一大イベントで、盛大に行われます。また、経済発展が

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        • 「東ティモール」
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        • 「日本」在日外国人支援
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        • 「事務局日記」
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        • 「カンボジア」
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        • Dr.本田徹のひとりごと【アーカイブ版含む】
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        • 【CF2022】外国人母子が保健サービスを利用しやすい社会へ
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          僻地の診療所で孤軍奮闘する1人の助産師とシェアの医療従事者サポート

          日本の皆さん、こんにちは!アタウロ島でヘルス・オフィサーとして働いているネルソンです。サッカーアジア杯、お疲れ様でした。イランに敗れてしまい残念でしたね…。でも、日本サッカーの未来に期待しています!! さて、今月のブログでは、アタウロ島の僻地で頑張る助産師を紹介します! アダラ診療所ってどんなところ?アダラ診療所はアタウロ島ベロイ村の北に位置しています。アタウロは5村から成る島ですが、ベロイ村はその中でも一番大きな村で、他の4村すべてが接しています。アダラ診療所には3つの

          僻地の診療所で孤軍奮闘する1人の助産師とシェアの医療従事者サポート

          日本に暮らすネパール人家族への理解が深まった 外国人母子支援勉強会

          こんにちは。雪にワクワクしている在日外国人支援事業の松尾です。年末に実家で5歳の甥っ子と和気あいあいと5品の料理を作り満足していたら、出来上がった料理を食べた甥っ子が「何これすっごい変な味」と一言。“おいしい味”のストライクゾーンが狭い甥っ子を満足させる難しさを知った年の瀬でした(大人が食べたらおいしかったことはお伝えしておきます)。 さて今日は、先日行った保健師さん等を対象にした「外国人母子支援 勉強会」についてご報告します。 この勉強会は、当会が2021年4月から赤い羽

          日本に暮らすネパール人家族への理解が深まった 外国人母子支援勉強会

          「ホットジェネレーション×シェア」フレンドシップミュージカル‼ 『未来へのエールII』を観て

           こんにちは!2023年度普及啓発・広報事業部インターンの小幡です。 私は現在、大学院で公衆衛生看護学を学んでおります。国際保健に興味があり、シェア=国際保健協力市民の会(以下 シェア)の在日外国人支援事業の勉強会や講演会に何度か参加させていただき、そのご活動に感銘を受けたこと、「いのちを守る人を育てる」という理念に共感したことから、シェアの活動を直接学びたいと思いインターンを志望しました。  今回は、先日観劇させていただいた一般社団法人 ホットジェネレーション(以下  ホ

          「ホットジェネレーション×シェア」フレンドシップミュージカル‼ 『未来へのエールII』を観て

          ~シェアカンボジア事務所の活動を見学して~

          こんにちは、カンボジア事業の有満です。 本日は、カンボジア現地事務所で活動を見学して下さった今泉さんの現地体験をご紹介いたします~! ****** 始めまして、昨年12月にカンボジアの現地事務所で活動を見学させていただきました、今泉と申します。 看護師経験を経て、現在は公衆衛生学の大学院に在籍しています。私は元々東南アジアの子どもと女性の健康支援に関心がありました。シェアの活動を知り、現地を訪問させていただけないか尋ねたところ、訪問を快く受け入れてくれてくださいました。

          ~シェアカンボジア事務所の活動を見学して~

          絶対に見ておきたいツリー10選!!~東ティモールのクリスマス

          明けましておめでとうございます、東ティモール駐在員の深堀です。 令和6年能登半島地震によって被災された方々に心からお見舞い申し上げます。日本、世界では悲しいニュースが続いていますね。1日でも早く穏やかな日々が過ごせますようにお祈りしています。 さあ、元気をだしてブログを書きますね。 まずはこちらの写真をご覧ください! このツリーは大統領府前に建てられています。現東ティモール大統領はラモス・ホルタです。彼はノーベル平和賞も受賞し、日本では有名かもしれませんね。現在、大統領府

          絶対に見ておきたいツリー10選!!~東ティモールのクリスマス

          ありがとうを伝えよう。「火曜(通う)ボランティア感謝祭」

          「火曜(通う)ボランティア感謝デー」を開催しました。 ようやくこの季節らしい寒さとなりました。 年の瀬を迎え、慌ただしくされている方も多いのではないでしょうか。 年末の恒例行事といえば、大掃除や年賀状書きなど様々あると思いますが、 シェアの年末行事と言えば、「火曜(通う)ボランティア感謝祭」がその一つです! コロナ禍を経て、新しいボランティアさんもたくさん参加してくださるようになり、パワーアップしたシェアの「火曜(通う)ボランティア」。 発送作業や切手の整理など、支援者の

          ありがとうを伝えよう。「火曜(通う)ボランティア感謝祭」

          気づきを活かして工夫したミャンマー人対象の母親学級

          こんにちは。在日外国人支援事業部の山本貴子です。シェアの通訳相談電話口で、保健師さんやソーシャルワーカーさんから通訳依頼の内容を聞きながら、妊婦面接や、出産入院時、産後の赤ちゃん訪問時、4か月健診時など、自分が妊娠出産した当時の気持ちを思い出しています。外国人のお母さんはどんな気持ちでいるかなぁと思いながら、日々通訳調整をしています。 さて、12月2日(土)に、「ミャンマー人妊婦のための母親学級」を開催しました。シェア主催の外国人対象の母親学級は、今回で5回目となりました。

          気づきを活かして工夫したミャンマー人対象の母親学級

          子どもの栄養改善プロジェクト~事務局スタッフ報告

          皆さんはじめまして。8月にシェアに入職して海外事業を担当しています有満です。早いもので2023年もあと半月となりました。 シェア・カンボジア事業では、4月からJICA草の根技術協力(パートナー型)による委託事業としてプレアビヒア州4郡で「コミュニティにおける子どもの栄養改善プロジェクト」を実施しています。10月31日と11月1日の2日間、JICA東京市民参加協力第二課から2名の視察者を迎え、プロジェクトの進捗状況や今後5年間の活動方針について確認する機会をいただきました。こ

          子どもの栄養改善プロジェクト~事務局スタッフ報告

          母と子の笑顔を増やすために~事務局スタッフが感じた現地の変化

          皆さん初めまして、東京事務局で東ティモール事業を担当している冨澤です! とうとう師走ですね。来週には今年の漢字が発表されるとのこと。我が家はクリスマスツリーを飾りつけ、サンタさんのクッキーを買って、年末感たっぷりです。 さて、私がシェアに入職して一年、先日初めて東ティモールに足を踏み入れることができました。今回は私が東ティモールの現場で目撃した、シェアの事業が地域にもたらした変化についてお話しできればと思います。 私自身がシェアに関わることになったきっかけ今回ブログを書く

          母と子の笑顔を増やすために~事務局スタッフが感じた現地の変化

          コロナ禍で取り組んだプロジェクトの成果を活かして開始した「外国人労働者の健康課題解決のための情報普及・保健医療サービスへの道筋整備・連携体制強化」プロジェクト(進捗報告)

          こんにちは、代表理事の仲佐です。 トヨタ財団の「外国人材の受け入れと日本社会」の助成を受け、2023年5月から「外国人労働者の健康課題解決のための情報普及・保健医療サービスへの道筋整備・連携体制強化」が開始され、6か月が経過しました。 本プロジェクトは、2021年から2023年の2年間実施された「新型コロナウイルス感染症パンデミック下における在日外国人コミュニティへの情報提供体制整備と検査・診療へのアクセスを可能にする道筋づくり」の第2フェーズとなるもので、シェア=国際保健協

          コロナ禍で取り組んだプロジェクトの成果を活かして開始した「外国人労働者の健康課題解決のための情報普及・保健医療サービスへの道筋整備・連携体制強化」プロジェクト(進捗報告)

          ガザ戦争と古居みずえ監督作品「ぼくたちは見た」―パレスチナはいま何を私たちに問うているのか?《Dr.本田徹のひとりごと(87)2023.11.20》

          1. ヨシュア記とイスラエル人入植者  旧約聖書 「ヨシュア記」 を書いたとされる、英雄ヨシュアは、モーゼから「嗣業」(しぎょう)を委ねられ、「出エジプト」の後、ヨルダン川を渡ってパレスチナの地に入り、ユダヤ人にとって建国の父となりました。旧約聖書6番目のヨシュア記は、現代イスラエルの極右勢力が、そこはすべて自分たちユダヤ国家のものだと主張する、地中海からヨルダン川西岸に至るすべての、「乳と蜜の流れる地」の征服記です。この豊かな土地は、神からユダヤ人に与えられたもので、パレ

          ガザ戦争と古居みずえ監督作品「ぼくたちは見た」―パレスチナはいま何を私たちに問うているのか?《Dr.本田徹のひとりごと(87)2023.11.20》

          ベースライン調査のデータ収集が終了しました

          カンボジア事務所の溝口です。日本は朝晩の冷え込みが激しくなってきたころだと思いますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか?カンボジアはようやく雨季が終わりに近づき、じりじりと暑さが日に日に増しています。 さて9月、10月と集中的に取り組んだベースライン調査のデータ収集がようやく終わりました。プロジェクト開始時の子どもや妊婦の栄養状態や、栄養、子どものケアに関する知識や行動についての聞き取り調査及び栄養状態を測るための身長・体重・上腕周囲測定を実施しました。 調査票は養育者用

          ベースライン調査のデータ収集が終了しました