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クメール正月って?

こんにちは。東京事務所の有満です。カンボジアではお正月を年に3回祝うことはご存じでしょうか?一つ目が1月1日の国際新年、二つ目が2月の旧正月(中華正月)、三つ目が今回ご紹介するクメール正月です。

クメール正月については過去のシェアブログでも現地駐在員からご紹介しましたが、今回はシェアカンボジア事務所のドライバー兼ジェネラルアシスタントのソレンが皆さまにクメール正月の伝統的な過ごし方をご紹介します!

クメール正月

クメール正月は“Choul Chnam Thmey”(新年の到来の意)と呼ばれており、カンボジアの祝日にあたります。この時期は村人が農作業から一息つける時期でもあります。クメール正月は3日間にわたり、今年は4月13日~15日にあたります。

カンボジアの新年は歴史と宗教的な慣習が融合されており、年配者を敬い、先祖を弔う機会になります。この3日間は、もちろん伝統的な料理やごちそうを楽しみますが、特に仏教的な要素が強く、年配者や先祖に感謝の気持ちを表し、亡くなった家族にお供えものをしたり、困っている人たちをサポートします。それでは3日間の様子を見ていきましょう。

1日目:Maha Songkran

各家庭では、自宅の大掃除からはじまります。その後、室内の祠堂などの神聖な場所にお花を飾ったり、新鮮な食材や伝統的な飲み物や料理をお供えします。祠堂は一般的には家の前にまつられており、多くのカンボジアの人たちは、この祠堂が家族を守ってくれていると信じています。

カンボジアの家庭でよく見られる祠堂

この日は天から舞い降りる新しい女神をお迎えする日と信じられており、伝説によると女神は7人いると言われています。毎年どの天使が降りてくるかは曜日によって異なります。各家庭では、ろうそくやお香を焚いて、女神がその年の幸せと繁栄と平穏を祝福してくれるよう祈ります。中でも、信仰心が強い家庭では、ダンマ(仏陀の教え)を唱えて女神をお迎えする家庭もあります。

新鮮な果物やお花をお供えします

2日目:Virak Vanabat

クメール正月二日目は、地元のお寺を訪れ、お坊さんたちに食事、お菓子、果物、花などを捧げます。パゴダはカンボジアの人たちに大変身近なもので、先祖供養などの宗教的な儀式で家族がしばしば集まる場所でもあります。またこの時期は自分たちの身の丈にあわせて、お金や食べ物を恵まれない人たちに寄付することもあります。

このような宗教的な慣習にあわせて、楽しいゲームも行われます。ゲームには冒頭の写真にあるような綱引きやカンボジアの伝統的なスカーフ(クロマー)を見つけるゲーム、目隠しをされた参加者がパウダーや水が入った小さい甕(かめ)を割るゲームなどがあります。また、カンボジアの伝統的な歌を歌ったり、ダンスをして楽しみます。

甕(かめ)の中には白いパウダーや水、時には現金が入っています。
周りの参加者も楽しそう。

3日目:Vearak Loeng Sak

3日目は、神聖な水を使用して仏像や年長者たちを清める日です。地元の人たちは仏像を清めることで、悲しみやこれまでの罪を洗い流すことができると信じています。加えて、祝福や幸せをもたらすとも信じられています。また、子どもたちが両親や祖父母といった年配者の身体を清めることで、子どもたちに幸運をもたらし、これからの新しい年が良い年になるよう願いが込められます。近年では「水かけ祭り」の祝祭としてご存じの方も多いと思います。この行事がクメール正月の最終日となります。

今月のシェアブログはクメール正月についてご紹介しました。今後も現地スタッフからカンボジア事業やカンボジアの文化について発信していく機会を増やしていきますので、ぜひお楽しみに😊

シェアカンボジア事務所
ドライバー兼ジェネラルアシスタント
Nhil Soren

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