シェア=国際保健協力市民の会

シェアは、すべての人が健康で暮らせる社会を目指して、医師・看護師・学生等が中心になり、…

シェア=国際保健協力市民の会

シェアは、すべての人が健康で暮らせる社会を目指して、医師・看護師・学生等が中心になり、1983年に結成された国際保健NGOです。私たちはすべての人が心身ともに健康に暮らせる社会を目指し、“いのちを守る人を育てる”保健医療支援活動を、カンボジア、東ティモール、日本で進めています。

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外国人母子への切れ目のない支援に向けて~3年間の活動を通した気づき~

みなさんこんにちは。週末のネパール人対象母親学級に初の15人越えのお申込みをいただき、とても嬉しく思いながら、当日上手く行えるのか、今からそわそわし始めている松尾です。 さて、シェアでは2021年4月から2024年3月までの3年間、赤い羽根福祉基金のご支援をいただきながら、東京都内の4区を中心に、母子保健分野の医療通訳の活用促進と、外国人母子支援の課題や対応等を対象地域の保健医療福祉従事者間で共有・連携していきながら、外国人母子支援の充実につなげていくことを目指し、活動して

    • 現地スタッフ紹介

      こんにちは。今年の4月よりシェア東京事務所のインターン生としてお世話になっております、今泉と申します。 さて、今月のブログでは、カンボジア事務所に新しく4月より入った、シニアファイナンスアドミ二オフィサーのチャイの紹介をいたします。 ****** 自己紹介 みなさん、こんにちは。自己紹介させていただきます。 私の名前はChhayrorn Kornです。30代後半で、出身地はトボン・クムン州です。2010年にプノンペンのビルドブライト大学で経営学士号を取得しました。専攻

      • ひろがる保健教育の輪:地域全体でまもる衛生環境

        日本の皆さん、お久しぶりです。私はジョシオです。最近は物価高騰が著しい東ティモールです。日本はいかがでしょうか? 今月は、シェアがおこなった小学校教員への保健教育研修から、健康を守る取り組みが生徒だけでなく地域にまで波及した嬉しい報告をします! 教員研修についてのブログはこちらから👇 変化の起きたFatu’u (ファトゥー)小学校ってどんな学校?Fatu’u小学校はアタウロ島の北側に位置しています。配置されている教員は4名(正職員1名、契約職員2名、ボランティア職員1名

        • 「外国人労働者の健康課題解決のための情報普及・保健医療サービスへの道筋整備・連携体制強化」プロジェクトの進捗報告

          こんにちは。シェアの仲佐です。 シェアでは、2023年5月から2年間、国立国際医療研究センターとの合同プロジェクト「みんなの外国人ネットワーク(MINNA)」として、「外国人労働者の健康課題解決のための情報普及・保健医療サービスへの道筋整備・連携体制強化」を実施しています。コロナ禍で取り組んだプロジェクトに続き、在日外国人が十分な保健医療サービスを受けられない状況の改善を目的としたプロジェクトです。このプロジェクトでは「健康課題に関する情報普及のモデルづくり」として、健康ハン

        外国人母子への切れ目のない支援に向けて~3年間の活動を通した気づき~

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        • 「日本」在日外国人支援
          37本
        • 「カンボジア」
          25本
        • 「東ティモール」
          37本
        • 「事務局日記」
          12本
        • Dr.本田徹のひとりごと【アーカイブ版含む】
          85本
        • 【CF2022】外国人母子が保健サービスを利用しやすい社会へ
          35本

        記事

          カンボジア スタディーツアーでの学びを通して

          こんにちは、カンボジア事業の有満です。プレアビヒアでは連日35度を超える猛暑が続いていますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。 今月のカンボジアブログは今年の3月に現地事務所の活動を見学して下さった神奈川県立保健福祉大学 国際交流ボランティアサークル アナーコットさんにご報告いただきます。 ****** 神奈川県立保健福祉大学 国際交流ボランティアサークル アナーコットの清澤と申します。私達アナーコット(注)は、大学のボランティアサークルであり、メンバーは看護、栄養、社

          カンボジア スタディーツアーでの学びを通して

          教室で話す「性」: 東ティモールの学校で起きた教員の変化

          皆さん初めまして。東ティモールの活動について皆さんにお話しできることを嬉しく思います!私の名前はヘリアです。シェアで働いて1年3か月が経ち、現在、思春期保健プロジェクトを担当しています。 シェアが思春期保健プロジェクトを開始したのは2023年です。事業を行うパイロット校として4つの中学校、高校を選びました。東ティモールの学校では、思春期の保健に関する情報を学校で得られる機会はほとんどありません。思春期の保健に関することは、市民教育、体育、生物などの教科で教えることになってお

          教室で話す「性」: 東ティモールの学校で起きた教員の変化

          女性普及員ミーティングを開催~集中して8月までの活動詳細を決定!

          こんにちは!在日外国人支援事業部の山本裕子です。 新年度になり、在日外国人の保健医療支援などのテーマで毎年お引き受けしている大学生への講義が昨日からスタートし、今日も2か所目の大学に行ってきました。新年度の初回の講義は毎年少し緊張し気が引き締まります。 さて、本日は、4月20日に開催した、女性普及員(Female Health Promoterと呼んでいるネパール人保健ボランティア)とのミーティングの様子を少しお届けできたらと思っています。 コロナ流行前に使用していた懐か

          女性普及員ミーティングを開催~集中して8月までの活動詳細を決定!

          クメール正月って?

          こんにちは。東京事務所の有満です。カンボジアではお正月を年に3回祝うことはご存じでしょうか?一つ目が1月1日の国際新年、二つ目が2月の旧正月(中華正月)、三つ目が今回ご紹介するクメール正月です。 クメール正月については過去のシェアブログでも現地駐在員からご紹介しましたが、今回はシェアカンボジア事務所のドライバー兼ジェネラルアシスタントのソレンが皆さまにクメール正月の伝統的な過ごし方をご紹介します! クメール正月 クメール正月は“Choul Chnam Thmey”(新年

          【世界を知る】見過ごされる命:東ティモールの若年妊娠とその背景

          日本の皆さま、元気でお過ごしですか?今月は私、ロジーニャがブログを担当します。 2023年、私たちが思春期リプロダクティブ・ヘルス事業を開始したことをご存知でしょうか。事業の背景となった東ティモールの実情をお伝えします。 受け入れられない10代の妊娠~保健センターの現場から首都ディリの人口密集地、ドン・アレイソ郡にあるコモロ保健センター。 年間6千人の妊婦が訪れます。母子保健責任者である助産師オリンダさんは東ティモールでの若年妊娠の課題について語ります。 「コモロ保健セ

          【世界を知る】見過ごされる命:東ティモールの若年妊娠とその背景

          保健師が行う外国人支援とは?難しいけどおもしろい!?~インターン企画~

          こんにちは。2022年度のインターン牧です。 シェアでは毎年インターン期間に、活動の集大成として「インターン企画」というミニプロジェクトを行っています。 私はインターン活動を通して、保健医療従事者の方々が、日本人とは異なる外国人の支援に日々試行錯誤しながら取り組んでいらっしゃるということを知りました。 そこで、今回は杉並区の保健師であり外国人妊産婦の支援に精力的に取り組まれている保健師の次郎丸さんにインタビューを行い、外国人への支援の難しさやおもしろさ、支援の実際などにつ

          保健師が行う外国人支援とは?難しいけどおもしろい!?~インターン企画~

          《報告》Peace & Democracy Forum

          3月3日(日)「Peace & Democracy Forum」が沖縄で行われました。 今回、シェアは事務局を務めており、学生として参加したインターンの小幡とシェア事務局長の八尋からご報告させてただきます。 《インターン報告》Peace & Democracy Forum 沖縄ツアーに参加してこんにちは!普及啓発・広報事業インターンの小幡です。 今回は、3月2日・3日の二日間で参加させていただいたPeace & Democracy Forum 沖縄ツアーについてご報告します

          《報告》Peace & Democracy Forum

          栄養調査を実施してみて ~平面が立体になるとき~

          こんにちは。カンボジア事務所の溝口です。 過去のブログでベースライン調査を実施し、プロジェクト介入前の子どもの栄養状態や、養育者の皆さんの栄養行動や子どものケアに関する知識について知ることができたことをご紹介しました。 ベースライン調査を進めるなかで感じたこと 「朝ごはんは白米に焼いたカエル。昼は白米にオンバルマテッ(唐辛子や塩・砂糖を入れて作る調味料)、夜も昼とおなじ。」 直近24時間に食べたものを聞き取りを続けていくと、全体的にあまり食べていないなという感覚を持ちます

          栄養調査を実施してみて ~平面が立体になるとき~

          シェア流の支援のしかた ~参加型オリエンテーションで変化のうながし~

          日本の皆さん、Olá!元気ですか?看護師のフレリアです。わたしはヘルスオフィサーとして勤務しています。最近の日本は天気が荒れていると聞いて心配しています。雨雲や雪、電車の遅延などにも十分気を付けてくださいね。 私たちは、現在実施している「母子保健サービス活性化」事業の2年目に医療器材の供与支援を行いました。これは1年目から少しずつ準備してきた活動の1つです。シェア代表理事の仲佐さんに専門家として日本から来てもらい、医療施設(私たちのカウンターパートである保健センターやヘルスポ

          シェア流の支援のしかた ~参加型オリエンテーションで変化のうながし~

          シェアの医療通訳研修を開催~医療通訳技術をみんなで学びなら得た新たな気づき~

          こんにちは!在日外国人支援事業部の山本裕子です。週末に、4ヵ月ぶりに美容室に行って気分爽快です! さて、本日は、3月3日に会場とオンラインのハイブリッドで、シェアの医療通訳者を対象とした研修を開催しましたので、研修の様子を少しお届けできたらと思っています。 シェア医療通訳者研修の概要 今回は、昨年11月の新規研修・選考会を経て新たに登録となった医療通訳者10名が加わりましたので、ベテラン医療通訳者の皆さんへのおさらいも兼ねて、医療通訳技術の基本的な点や倫理などについて、全

          シェアの医療通訳研修を開催~医療通訳技術をみんなで学びなら得た新たな気づき~

          世界の人たちが幸せになるため、自分ができることを探して ~初めまして、シェアのインターン、ワイ・ピョーツです~

           こんにちは。2024年2月からNGOシェアのインターとして受け入れているワイ・ピョーツと申します。ミャンマー出身で来日したのは去年の10月です。筑波大学医療科学へ留学生として勉強するため日本に来ました。私はこれまでミャンマーでも色々なボランティア活動に参加しましたが、日本に滞在する間、課外活動に希望して「アジア留学生インターン受入れ助成プログラム」を受けました。  まだ来日して4ヶ月ですが、保健医療の分野で活動をしている団体としてシェア=国際保健協力市民の会を紹介していた

          世界の人たちが幸せになるため、自分ができることを探して ~初めまして、シェアのインターン、ワイ・ピョーツです~

          カンボジアの結婚事情

          こんにちは。東京事務所の有満です。カンボジアでは2月9日から旧正月のお祝いが始まりました。シェアの活動地であるプレアビヒアでも、爆竹の音とともに旧正月が幕を開け、家族や親せきが集まってごちそうを食べたり、音楽をかけてダンスを踊ったり、大変賑やかにこの日を祝います。 今月のカンボジアブログは昨年の東ティモール事業の記事に触発された私が、カンボジアの結婚にまつわるお話をお届けします。カンボジアでも、結婚式は二つの家族が一つになる一大イベントで、盛大に行われます。また、経済発展が