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福祉あれこれ

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#児童養護施設

9月を迎えて

9月を迎えて

9月1日で自立援助ホームに異動になった。これまでは児童養護施設だったので、支援する子どもの年齢が少し上がりました。
児童養護施設は子どもを育てていく場所なので、しつこいくらいに介入しウザがらみと言っていいくらい声をかけ、跳ね返されても跳ね返されてもアタックしていく場所でしたが(少し盛ってます)、自立援助ホームは既に出来上がった子が社会に出るまでの準備期間としている場所なので、基本的には距離を保ちな

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精神保健福祉士

精神保健福祉士

社会福祉士と同様にソーシャルワーク専門職としてもうひとつあるのは「精神保健福祉士」

精神保健分野のソーシャルワークを担うことができる資格だ。

児童養護施設で働いてみて感じたのは、措置されてくる子どもは多かれ少なかれ心に傷を負っているということ。自己防衛するために他人を遠ざけるような言動をしてみたり、自分の殻に閉じこもってみたり・・・そういう分かりやすく表現する子もいれば、施設のルールも守るし人

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社会福祉士の認定制度

社会福祉士の認定制度

職能団体の基礎研修2年目を受講し始めた。

とにかく、まぁお金がかかるシステムになっている。1年の受講で数万円が飛んで行き、受講予定が毎月がっちり決められている。もし、その日に受けられなかったら近隣県で協定を結んでいる県の講義を受講して代替できるようにはなっているのだが、それでも別途受講料がかかることになっている。年間のカリキュラムで受講料が決められているのに、数千円とはいえ、受講する県が変わるだ

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愛情の量のバランス

愛情の量のバランス

自分自身も子育てをして、今また他人様の子どもたちを養育する仕事をしていて感じていることがある。
それぞれが必要としている愛情の量のバランスが崩れると、不具合が出やすいということだ。

仮に親もしくは養育者は子どもに対して愛情を注ぐ側とする。子どもは愛情を受け取る側とする。
受け取る側は心の中に容器を持っていて、愛情が注がれるとその容器がだんだんと満たされていく。

容器に水を貯めることを想像してほ

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バンドエイド貼って。

バンドエイド貼って。

今日、3歳児が着ていた服は菜の花色のコットンワンピース。当院に措置される前にいた乳児院でボランティアさんが縫ってくれた物。下に履いていたスパッツが落ち着いた色合いのパステルグリーン。菜の花が歩いているようで可愛かったのが今日の癒し。

幼稚園児から小学生、中・高と幅広い年齢の子がいる施設だが、よく頼まれるのが「バンドエイド貼って」
この依頼は幼児から小学生、または中学生女子に多い。
変化技として「

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夜の仕事

夜の仕事

我が職場は24時間営業の入所施設なので、当然、仕事には夜勤・宿直がある。

この仕事に就いて1年ちょっと。ようやく夜勤・宿直にも慣れてきた。最初は寝られないというだけでプレッシャーだった。(私はロングスリーパーなので、できれは7時間以上は寝たい)それから夜中の施設は率直に言って怖い。特にクリスマスシーズンは廊下に飾られたツリーを何度人影と勘違いしたことか。そういう怖さも何となくクリアし、物音がして

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