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サンスクリット事典

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マハーバーラタ、ヨーガやヴェーダーンタで使われているサンスクリット語の言葉をわかりやすく解説します。 [参考文献] purāṇic encyclopaedia(インドの昔話百科事… もっと読む
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記事一覧

サンスクリット事典/アヴァターラ

マハーヴィシュヌが肉体を持って現れた姿 [avatāra, अवतार]  特に重要とされる10のアヴァターラ ①マツヤ(matsya, मत्स्य, 魚) ②クールマ(kūrma, कूर्म, 亀) ③ヴァラーハ(varāha, वराह, 豚) ④ナラシンハ(narasiṃha, नरसिंह, ライオン人) ⑤ヴァーマナ(vāmana, वामन, ドワーフ) ⑥パラシュラーマ(paraśurāma, परशुराम) ⑦ラーマ(śrī rāma, श्री र

サンスクリット事典/アクシャウヒニ

軍隊の単位 [akṣauhiṇi, अक्षौहिणि] 軍隊の単位。戦車21870台、象21870頭、馬65160頭、兵士109350人で構成される。 大戦争の際に集まった軍隊の規模は、 ドゥルヨーダナ軍:11アクシャウヒニ ユディシュティラ軍:7アクシャウヒニ (参考:その他の軍隊の単位) 1パッティ=戦車1台、象1頭、馬3頭、兵士5人 1セーナームカ=3パッティ 1グルマ=3セーナームカ 1ガナ=3グルマ 1ヴァーヒニー=3ガナ 1プリタナー=3ヴァーヒニー

サンスクリット事典/アシュヴァッターマー

ドローナとクリピーの息子 [aśvatthāmā, अश्वत्थमा]  バラドヴァージャの精液が竹の窪みに落ち、そこからドローナが生まれた。ドローナは父の言いつけに従い、賢者シャーラドヴァタの娘クリピーと結婚した。気立ての良いクリピーはアシュヴァターマーを産んだ。 生まれた瞬間、彼はウッチャイシュラヴァスのような大きな鳴き声をあげ、その音は馬のいななきに似ていた。すぐに天からの声がして、その子はアシュヴァターマーと名づけられるべきだと言った。そこで、少年はそのように

サンスクリット事典/アシュヴァメーダヤーガ

王が行う規模の大きな馬を使った供養の儀式 [aśvamedha yaga, अश्वमेध याग] 王がすべての罪を赦すために行っていた。馬の頭に勝利のカードを貼り、馬を自由に歩き回らせる。誰かが馬を止めて縛り付けたら、王は戦いに行ってその者を倒し、馬を持ち帰らなければならない。このようなヤーガを100回行えば、インドラになることができる。

サンスクリット事典/アルジュナ

パーンドゥとクンティーの息子(三男)インドラの子 [arjuna, अर्जुन]  武器、ダンス、音楽の達人 ガーンディーヴァ(弓)を持つ デーヴァダッタ(ほら貝)を持つ シヴァより偉大な武器パーシュパタを授かる シュカ、クリパ、ドローナより弓の技術を教わる ドローナよりブラフマシールシャーストラを教わる 妻:パーンチャーリー、ウルーピカー(ウルーピー、ナーガ王の娘)、チットラーンガダー(チットラーンガダの娘)、スバッドラー 十の呼び名:アルジュナ、パールグナ、ジシ

サンスクリット事典/アンバー(シカンディー)

カーシー国の三姉妹の長女 ドゥルパダの娘の娘として生まれ変わる アンバー[ambā, अम्बा] シカンディニー[śikhaṇḍinī, शिखण्डिनी] シカンディー[śikhaṇḍī, शिखण्डी]  カーシー王国の三姉妹の長女として生まれる。 スヴァヤンヴァラ(婿選びの儀式)でサールヴァを夫として選んでいたが、直後にビーシュマによって妹二人とともにヴィチットラヴィールヤの妻となる為に連れていかれてしまう。 サールヴァを既に夫として選んでいたことをビーシュマ

サンスクリット事典/アンバーリカー

カーシー王の娘(三女)ヴィチットラヴィールヤの妻 パーンドゥの母 [ambālikā, अम्बालिका] カーシー王の3人の娘、アンバー、アンビカー、アンバーリカの末娘。シャンタヌの息子ヴィチットラヴィールヤはアンビカーとアンバーリカーと結婚した。この王女の母はカウサーリヤーであった。 パーンドゥの母。ヴィチットラヴィールヤは、妻たちの間に子供が生まれる前に亡くなった。一族の消滅を避けるため、ヴィチットラヴィールヤの母サッテャヴァティーは、もう一人の息子ヴャーサを呼び寄

サンスクリット事典/アンビカー

カーシー王の娘(次女)ヴィチットラヴィールヤの妻 ドゥリタラーシュトラの母 [ambikā, अम्बिका] カーシー王の3人の娘、アンバー、アンビカー、アンバーリカの次女。シャンタヌの息子ヴィチットラヴィールヤはアンビカーとアンバーリカーと結婚した。この王女の母はカウサーリヤーであった。 ドゥリタラーシュトラの母。ヴィチットラヴィールヤは、妻たちの間に子供が生まれる前に亡くなった。一族の消滅を避けるため、ヴィチットラヴィールヤの母サッテャヴァティーは、もう一人の息子ヴャ

サンスクリット事典/アータターイー

あらゆる悪行をした人 [ātatāyī, आततायी]  六つの種類の悪い行いの全て、もしくはいくつかを犯した人 ドゥルヨーダナはこの六種類を全て犯した 1.アグニダ  火をつける人 2.ガラダ  毒を盛る人 3.シャストロンマッタ  武器を持っていない人を後ろから武器で襲う人 4.ダナーパハ  他の人の富を奪う人 5.クシェートラハラ  他の人の土地を奪って占領する人 6.ダーラハラ  他の人の妻を誘拐したり奪ったりする人

サンスクリット事典/ウルヴァシー

有名な天女の一人 アルジュナに呪いをかける [urvaśī, उर्वशी] [ウルヴァシーの誕生] その昔、ナラとナーラーヤナという二人の仙人が、バダリカーの聖なる庵で千年間ブラフマーに懺悔した。(ナラとナーラーヤナはブラフマーの息子ダルマとの間に生まれた子供である)。彼らの懺悔の厳しさに、インドラは恐怖に襲われた。インドラは、彼らがインドラになるために厳しい懺悔をしているのだと思い、仙人たちに近づき、どんな恩恵を求めてもよいと告げた。インドラは何度か彼らに言ったが、彼ら

サンスクリット事典/ヴィチットラヴィールヤ

シャンタヌとサッテャヴァティーの息子 [vicitravīrya, विचित्रवीर्य] 兄のチットラーンガダ王が殺害された後、王として即位 妻はアンビカ―とアンバーリカー 肺病により死亡 彼の死後、アーパッドダルマ(緊急事態のダルマ)によって聖者ヴャーサが呼び出され、アンビカーはドゥルタラーシュトラを産み、アンバーリカーはパーンドゥを産んだ。

サンスクリット事典/カーヴェーリー

南インドの神聖な川 [kāverī, कावेरी] 南インドの聖なる川。シュリーランガやクンバコーナなどの有名な聖地がそのほとりにある。この川のデーヴィーは、ヴァルナの集会で彼を崇拝して暮らしている。 スカンダ・プラーナには、カーヴェーリーが地上に降りてきた経緯について次のような記述がある: ある時、アガスティアはカイラーサでシヴァ神に祈りを捧げ、地上に神聖な場所を見つけるために、シヴァ神のために水の恩恵を求めた。同じ頃、カーヴェーリーもシヴァ神を礼拝していた。シヴァは

サンスクリット事典/カーンダヴァプラスタ/インドラプラスタ

パーンダヴァ達の治めた首都 [khāṇḍavaprastha, खाण्डवप्रस्थ / indraprastha, इन्द्रप्रस्थ] パーンダヴァの首都。現代インドの首都デリーと同じ。 ダルマプットラ(ユディシュティラ)は王国の半分の領有権を主張し、ドゥリタラーシュトラに命じられた通り、兄弟たちと共に森のカーンダヴァプラスタに向かった。シュリークリシュナが彼らのそばに立ち、ヴャーサのような偉大な賢者たちが彼らを助けた。彼らは森の中にインドラプラスタというイ

サンスクリット事典/ガダ

バララーマの弟 [gada, गद] バラバドララーマの弟(ヤーダヴァ)。 ヴァスデーヴァにはデーヴァキーの他に、ローヒニー、バッドラー、マーリニー、マディラー、イラー、ローチャナー、パウラヴィーという7人の妻がおり、その7人のうちローヒニーには、バラバドララーマ、ガダ、サーラナ、ドゥルダマ、ヴィカラ、クリタという6人の息子がいた。