サンスクリット事典/カーヴェーリー

南インドの神聖な川

[kāverī, कावेरी]
南インドの聖なる川。シュリーランガやクンバコーナなどの有名な聖地がそのほとりにある。この川のデーヴィーは、ヴァルナの集会で彼を崇拝して暮らしている。

スカンダ・プラーナには、カーヴェーリーが地上に降りてきた経緯について次のような記述がある:
ある時、アガスティアはカイラーサでシヴァ神に祈りを捧げ、地上に神聖な場所を見つけるために、シヴァ神のために水の恩恵を求めた。同じ頃、カーヴェーリーもシヴァ神を礼拝していた。シヴァはアガスティアの鉢をカーヴェーリーの水で満たした。アガスティアはカイラーサから帰る途中、クランチャと呼ばれるラークシャサを呪い、ヴィンデャ山を蹴り倒した。(アガスティア参照)。様々な困難を乗り越え、アガスティアはついに南インドに到達した。そして、インドラの求めに応じて、カラスに扮したガナパティがやって来て鉢の縁に座り、鉢をひっくり返した。鉢の水は川となって流れ、その川が現在のカーヴェーリーである。

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