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生きてきた甲斐がある、の心。サンドイッチで思い出す

アルコールが駄目な私は、年に1~2回ですが
唯一、受けつけ可能なシャンパンを飲んだときに
何かしら、やらかすんですよ。
笑い上戸ですから、後味悪いものではありません
明るいミスですご安心を…

こちらは胃腸の弱い主婦が、なんとか食べる日記。
皆さん、体調はいかがでしょうか?


もうすぐ2月。早いですね…
過ぎし我が家の毎度少ない正月休み。
やったー、やっと仕事終わったぜぃ!
今夜はオールナイトやで~~

と、勢いよく外に繰り出し、クタクタになるまで
あちこち散策に出かけるのが恒例でして
帰ったら順番に、すぐさまお風呂で温まり
軽い料理にシャンパンで祝いました。

要は、夫婦とも外でお酒が飲めないくらいに
アルコールに弱いから、安全な場で飲むんです。
家で飲むしかないのです。

取りためておいた映画やドキュメントを観ますが
それはもう家人と壮絶に議論しつつ三本立てで。
私は途中で、洗濯機を回しながら、台所に立ちな
がら…ゆうても主婦は忙しいんですよ。

アルコールが入ってますので基本 high で
ひゃっほ~♪状態。
そんな感じで台所に立ち、洗濯機を回す。
洗濯物なんて、明日でいいじゃない、と思うので
すけど。これが私には出来ない。やらないと。
普段からやっている煩わしい家事も
この日は、ひゃっほー言いながら楽しく作業です。

大作の映画の、ちょうどインターバルの辺りで
洗濯機がピーピー終了のお知らせしますんで
一気に干して、サーキューレーター式の乾燥機を
スイッチオン。

これで、やっとソファーに座れる…
よっしゃ映画つづき観るで~!


立て続けに映画を観て、散々議論しましたら、
またしても、主婦スイッチが入りまして
あっ、洗濯物、干さなあかんかった~
まだ干してない~…

と酔っぱらいの私が言うんです。
家人が ( ←同じく酔っぱらいです )
「えっ?…えっ?…きれいに干されてあるでー
いつも通り《キッチリ》並んでるけど!」と。

忘れるんですよ。私はお酒を飲むと、何もかも…。
さっきやってた事さえ忘れるんです。
だから家でしか飲めないんです。
そうでないと危ないんですよ。


忘れるのは、良いことでもある…
忘れるのは、忘れたいからでもある…
忘却は人間に与えられたスペシャルなプレゼント
(ですよね…秋山さん)

人間、辛いこともありますが、
この忘却があるからこそ乗り越えられるとも言え
る…生きていたら良いこともある…
(ですよね、皆さん…)


洗濯物が、私の知らない間に勝手に干されている
ひゃっほ~
一体、誰が干したのか!と。
(↑あんたやで。)
忘れることは、魔法がかかること。


忘れてはいけないこと、大切なことが沢山ありま
すが、それを頑張って背負ったまま苦しむときは
どうするの。

忘れてしまうことへの罪悪感。
例えば震災の記憶。脳裏に焼きつく記憶。
忘れるな、と自分に言い聞かせる。
風化させるな、と若い人たちが立ち上がる。
私は幸運にも生き残りました。
当時は、無駄な人生が生き残ってしまったと思い
込みました。前途有望な友人たちではなくて、
自分が死んでも良かったんじゃないか。
考えれば今も泣けてきます。

いまだ苦しんでおられる、
色々な何かを忘れたい全国の皆さん
どうされていますか。

あの穏やかな友人たちの顔を忘れたくない。
それでも針の上に横たわるような、火傷のような
チクチクした痛みは忘れたい。
私もいまだに、忘れたくても、ずっと忘れられず
にいます。

でも、自分で洗濯物を干したことさえ
忘れるんです。
どうでもよいことは、すぐ忘れる。
簡単にはいかない「忘れる」行為。
そんなことを、1.17 の日に考えていました。




小さいアレは本当に
小人が使う道具である

サンドイッチを作って食べてもらう喜びを
私はおそらく小学2年生の始め頃に経験したよう
に思うのですが
今考えると、その辺りが台所仕事の入り口でした。

キュウリの青い匂いに、
パリッと張りのあるレタス、
玉ねぎのスライスと、薄切りハムに、ゆで玉子。

ゆで玉子が10枚ほど一気にスライスされる道具、
エッグカッター。
あれは昔から、うちの台所にもありました。
あれ考えた方は、天才ですね。

玉子とハムと野菜のサンドイッチ。
つまり、ミックスサンドですが。
日曜日になると、繰り返し作っていました。
その頃は、料理のレパートリーもないですし。

最初に覚えたのは、
食パンに辛子バターを薄くキッチリ塗ることや
レタスはペーパーでしっかり水分を拭き取ること
キュウリのスライスは絶対に外せないこと。

父からは
「マーガリンでなく、バター」にして
「和辛子ではなく、マスタード」で作るもんだ
と言われました。
「ちゃんと冷蔵庫に材料あるで」と。


「パンに塗るのは、バターにマスタードが正統」
マーガリンに和辛子だなんて言語道断
なんだと言われても、、
子供だった私は、たぶん無視して作り続けていま
した。


冷蔵庫のバターは冷えてカチカチなので、子供に
とっては扱いにくい。前もって冷蔵庫から出して
いないと、うまくパンに塗れないですね。

その当時はまだ、日本の家庭に電子レンジがなか
ったんです。
今でしたら、バターを少し柔らかくしたければ、
軽くレンジで温めれば済みますが。

海外ではすでに「マイクロウェーブオーブン」
という名前でレンジは存在していました。
日本では飲食業界で、業務用がちらほら設置され
ていました。
そのあと日本にも徐々に、そしてある時期からは
一気に、家庭用の電子レンジが普及されました。

だから、子供だった私は固いバターを好んで使わ
なかったんですね。
マスタードのごつい瓶は、子供の手では開けられ
なかったんです。
マーガリンに和辛子…当時それが美味しかったん
ですが。もう、いつの間にか私も、マーガリンを
使わなくなりました。


サンドイッチは、今ではコンビニの棚にたくさん
並んでいるし、コーヒースタンドでも軽いメニュ
ーとしてありますもんね。

地域にもよるでしょうけど、昔はちゃんとした
喫茶店でオムライスやスパゲッティナポリタン、
ホットケーキと同格な扱いで、
サンドイッチが提供されていました。

パンの両面が焼かれているクラブハウスサンドと
いうのがまた、すごく上等なランチで。

それと、昔の喫茶店は
照明がちょっと薄暗いお店が多かったのですけど
大人な雰囲気を出すためだったんでしょうかね。

喫茶店で出されるホットケーキだって、
今よりもずっと特別でした。
ホットケーキは、小人が使うような小さいステン
レスのジャグに、琥珀色の甘いシロップが入って
添えられているんです。
もちろん、ジャグの中が全部すっからかんになる
までシロップをかけて、しっかり使いきりますよ。

当時は、メイプルシロップを使っている喫茶店は
あまりなかったんじゃないかな、と思います。
琥珀色になるまで煮詰めた砂糖水をホットケーキ
シロップにしていたと思います。

幼い頃、あのミニチュアサイズのシロップ入りの
ジャグは、小人のコロボックルが使ってる道具だ
と思い込んでいました。
そのように周りの大人たちから、
体よく吹き込まれたんですね。

当時の私の妄想は、このようになっておりました
↓↓
《あの小さなジャグに、小鍋で作ったシロップを
次々と均等に注いでみたい…。
でも、絶対にこぼれますよ…、
どうやってあの親指みたいな小さいジャグに
シロップ入れられますか? 
おやゆび姫くらいにしか、出来ない技では?》


当時、コンビニ風のお店はありましたけれど、
今みたいなコンビニじゃありません。
ちゃんとしたパン屋さんに行けば、
数種類のサンドイッチが置いてありました。
でも、すぐ売り切れ。

それ以外は、サンドイッチは家で作るか、
ちゃんとした喫茶店で食べる物で、
手の込んだリッチなものでした。
現在は、おにぎりのように気さくなタイプから、
それこそ豪華なものまでありますね。


炊き込みご飯というのは
お焦げが風格を持たせるように、

サンドイッチというのは
切ったときの綺麗な断面が身上です。
これが美しくできるように、
何度も包丁を研ぎました。

ミックスサンドは、子供が料理デビューする上で
たくさんの学びがあります。
下準備も多いし、道具を清潔にしたり、
手入れをしたり、手際よくできるよう流れを組み
ながら、色々な作業を知る事になります。




自分の暮らす範囲内で
色々なやり方を知る

初詣の願い事は毎年、
誰々さんが快復しますように、や
色々と終息に向かうように、とかが中心です。

今じゃなくてもいい、5年先に役立つものを。
自分が暮らす世界は、自分の意思で決めること。
頭を捻って絞り出す望みといえば、
昔からこんな、ふわん、としたものです。

しかし後になって、このフワフワな希望が
いかに困難な望みなのかを知ることになりました。

若いうちは壮大なテーマや目標を立てるも良し。
私の場合は、そんな大層なものはなかったです。
自分の意思とは別の事情や、何かのタイミングが
廻ってきますから、途端に四苦八苦しますね。
みんなそうだと思います。

30歳まで生きられたらいいなと思っていました。
40歳になったとき、ああここまで来れたなぁと。
50歳になってから、これからはもう、自由にしよ
う、ようやく自分らしく生きようと思いました。

日々の中で自分のできることは、
仕事をたゆまず続けることしかない。それが何か
で社会に役立つことが一つでもあればいい。
自分ができる貢献は、身近な人や友人を支えるこ
としかない、と思うようになっていきました。
なんだか古いような考え方です。
でもここで、新しいものを知って行こうと。

思うように進まないことの方が多いのでしょうが
まずは、色々なやり方を知って行こうと。


そしてこれは、批判覚悟で告白しますが
私は、信心深くない人間です。
行事に関しては、風物詩として捉えていまして、
古来のしきたりに対しての敬意は大いに持っては
いますが、これができなかったからといって
何か災いが起こるとか、そんな風には考えません。

古いしきたりや行事は、季節を敬う良い風習だと
思います。
人が自発的に自然や四季を敬う気持ちを持つのは
当然であって、尊いとも思っています。

決まり事として、そこに深い意味を持たせるのは
生きている人間であって、
後々にくっついてきた細かい作法や厳しい掟は、
その時の権力ある人間が作ってきたもの。

立場が変われば、物事は真逆の印象になります。
作法や決まり事は一般の人たちへの導きであり、
時代の文化にもなり、
時にそれは誘導する暗示となったり、
コントロールにもなり得るでしょう。
心から深々と頭を下げてから鳥居をくぐる、
私たち庶民の思いとは裏腹に。


前回の記事では、
うちは子供もいないし、休日も少ないので
おせち料理は止めました、と書きました。
案外、ご批判はなかったです。
みなさんも、様々なようです。

おせち料理も素敵ですけれど、
もう手に入らないような、昔の素材を無理に入手
し続ける必要があるのかどうか。

一方で『地元の郷土料理』こそ、
絶やさず続けていきたい伝統ですね。
その土地に自然に根付いている食。
土地の豊富な作物を使いますから利にかなってい
ます。今後も、続けていきやすい食習慣です。
無理なく「続けていける」ことをするのが、
今後の世の中の流れになるかと思います。


サンドイッチを作るときに、
食パンに薄くキッチリと塗るのは
バターとマスタードが正しいのだけれど、
その素材が使いにくいのであれば、
使い勝手がよい素材に走るのは無理もないです。
子供だって、そうするんですから。
そうこうするうちに、電子レンジの登場で
冷たく固いバターが扱いやすくなりました。

パリッとしたシャキシャキのレタスやキュウリが
みずみずしいサンドイッチ。
日曜日になったら、一生懸命に作っていました。
食べる人が喜んでくれるもんですから、
毎度、頑張った甲斐がありました。

たいしたものじゃないかもしれませんけど、
間違いなく幸せな瞬間。
たいしたものじゃなくていいから、
些細な喜びを拾う気持ちを大事にしよう
そう考えると、楽しいような。

色々なやり方を知るのは、考え方によっては
未来に橋を架けていくことなのかと思います。
壮大すぎますが。


子供心にも、自分は信心深さに欠けていることを
早くから自覚していましたから、
積極的で実質的な願い事をすることもなく
大人になりました。

だけど神社やお寺で思わず手を合わせる気持ちが
痛みを昇華するのに大いに役立つ、ということを
分かってはいました。
私は運良く、たまたま生きてますが、
生きてきた甲斐がある、頑張った甲斐があったと
ぼんやりでも思える5年後であれば。

5年先に役立つものがくるように
今年は人気のない小さな神社でお願いしました。


伝統や守りたいもの。しがらみ。しんどい記憶。
思い出さなくてもいいような他愛もない瞬間。
忘れたくない一瞬の何か。
うっかり忘れる何か。
ずっと忘れていた何か。



そういえば、マーガリンって、おいしいのよね…
体に悪い、って言われてますが。
使わなくなったから、もう長い間忘れていたけど。

普通は世の中、魔法は起きませんけれども
小人がやりかけの仕事をやってくれる、
と勘違いできるような錯覚や、忘却があったら
私は嬉しいです。


忘れることへの是非。
皆さんは、どう思われますか。


七草粥のはずが…忘れてたんですよ
なんでこうも忘れっぽいのか。

今年はとうとう普通のお粥になりました。
7日は、質素にすればいい日でしたっけね。。

お粥が好きなので、普段から食べています。
梅干し最高やわ


サワラの西京漬け
アボカドサラダ
豆腐の味噌汁
ぶどう

正月気分も忘れ、日常に戻りました。

塩レモンを使ったドレッシングです。

チェダーチーズ、プチトマト、すりおろし玉ねぎ
アンチョビペースト、オリーブオイル。


さばカツ

さばをウスターソースに漬けておきまして、
パン粉で揚げました。和辛子をつけて食べます。

オクラと長芋を焼いて添えました。


わっぱのお弁当箱や、
漆塗りのお弁当箱を使っていましたが、
持ち歩くにはそれさえ重たく感じるようになって。

もうプラです。しかもできる限り洗って使い回し
ますよ。
最後にはベランダ栽培の発芽BOXにして、天寿を
全うします。


鮭だんごフライ (←ホワイトソース+鮭)
里芋の柚子白みそ焼き
ピーマンおかか醤油
特大ブラウンマッシュルームの網焼き
特大だし巻き玉子
たらこと梅干し

玉子焼きで面積を稼ぎました。


スタッフさんのために作る用のプラのお弁当箱は
使い捨てするしかないですね。
もう本人用のお弁当箱を用意しようか、ぐらいに
考えてしまいますが。

自分としては人が作ったお弁当って、どうなの?
と思うけれど、
私が調理師免許を持っていますので
オフィスが超多忙な日に
『おかみさーん!お弁当よろしく~』で
慌てて作って、自転車飛ばして差し入れします。

ランチ買いに行く暇もない日は、夜まで食べずに
仕事するんですよ…
若く優秀なスタッフさんよ、すまない…
でも、嬉しそう…


鶏竜田揚げのピリ辛味噌焼き
菜の花のピーナッツくるみ和え
さつまいもと椎茸のバターしょうゆ焼き
だし巻き玉子
さやえんどう塩ゆで

たらこおにぎり特大サイズ付き。


柚子の皮。剥きました。

空気を抜いて包みます。
ラップで小さく包んでジッパーに入れる。

更に、一回り大きいジッパーに入れて冷凍。
あぁ…細かいですか、
霜がつかないようにするためです…。
ここでも、とことん空気を抜きます、お忘れなく。



昔の作家の方たちも、幼い頃から読んできた
コロボックル物語。
お若い方は、ご存じないでしょうね…
俗にいう「小さいおじさん」のような感じです。


コロボックルはアイヌ語で言われる
「ふきの葉の下の人」の意味で、
雨が降ると1本のふきの葉の下に何人かが集まる
ことができるほど小さかった、という
なんとも可愛らしい小人です。

子供時代の私は、
コロボックル物語が大好きだったもので
小学3年生くらいまでは本物のコロボックルがい
ると信じていたし、

喫茶店で提供されるホットケーキのお皿の脇に、
ついでのように乗せられたミニミニサイズの
コロボックルのジャグが、どうしてもほしかった
記憶があります。

この前、道具屋筋で一個80円で売ってました。


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