温暖化を牛のせいにするな
「牛 環境破壊」で検索すると、牛のげっぷやおならが温室効果ガスを含んでおり、また、牛の育成過程で排出する二酸化炭素や水の量が膨大であるとの指摘がある。
そのため、昨今では、牛肉を食べないことが環境保護につながるとされ、ドイツでは食肉税の導入が検討されているんだとか。
牛肉等の動物肉の代わりに、植物由来の材料を使う代替肉が流行っている。矢野経済研究所によると、2020年以降の代替肉の世界市場規模は年間平均22%で成長しそうである、とのことだ。
一時期、「飛び恥」という言葉が話題になったが、そのうち「食い恥」も日本で話題になるかもしれない。
この件について、私は言いたいことがある。それは、「地球温暖化の原因を牛などの動物に押し付けるな」ということだ。
温室効果ガスを垂れ流すなど、環境を破壊してきたのは私たち人間であるはずなのに、いつの間にか、「動物も」悪い、という主張が多くなってきた。
動物肉を食べることをやめても、動物たちは生き続けるし、これまでもそうしてきたはずだ。
変わったのは、人間であり、動物ではない。
責任を転嫁し、自らの過ちを軽く見せようとすることなど、許されない。
牛の餌の輸入による排出、放牧地確保のための環境破壊等が非難されるべきであって、牛自体が非難されるべきではないと考える。
「牛が悪いのではない。人間が悪いのだ」という主張が増えることを願う。
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