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ONARA RECORD #6「プラネタリウム/大塚愛」

今回ご紹介するオナラレコードは「プラネタリウム/大塚愛」です。

大塚愛は可愛らしいルックスと、そこからは想像できないほどの伸びやかで壮大な歌唱力を武器に平成のヒットチャートを大いに賑わせました。
彼女の曲でも代表的なものに「プラネタリウム」があります。

▼PV

▼歌詞


さて、まずはこの曲を簡単に3行でまとめてみたいと思います。

とても好きだったあの人に、今はもう会えない。
でもあの時の記憶をたどればもう一度会える。
それは、あの時と同じ星空が今そこにあることと同じ。

なんとも切ない歌詞ですね。
かつて松尾芭蕉も「兵どもが夢の跡」と謳ったように、今は確かに「無い」のだけれど、かつて確かにそこに「あった」もの。そう言ったことがまさしく恋にも言える。そんな感覚を覚えます。


そして松尾芭蕉がどうとかは一切関係なく、これは「オナラレコード」です。
一体どんな屁理屈を歌っているのでしょうか。

それは、不倫で会社をクビになった男の屁理屈を歌ったオナラレコードです。

まるっきり情緒のないこの文脈。
本当にそんな男のオナラレコードなのでしょうか?



まずは不倫男の様子を思い浮かべてみましょう。

・45歳で新入社員と不倫した男性社員
・妻は元同僚の年下女性で、子供が1人いる
・不倫発覚後、元妻を可愛がっていた今の上司から解雇を言い渡される
・妻とは別れ、子供と会うことも許されない
・仕事も失い、今は工事現場の夜間警備員でアルバイトする毎日

「クズ of クズ」「Most Kuzu Person(MKP)」ですね。
イラっとした人は、声に出して読んでみると胸がスウっとするかもしれません。

それでは実際に見ていきましょう。

Let’s ONARA RECORD!!!


夕月夜 顔だす 消えてく 子供の声
遠く遠く この空のどこかに 君はいるんだろう
夏の終わりに2人で抜け出した この公園で見つけた
あの星座 何だか 覚えてる?

これは初めて浮気をした日の回想でしょう。

月が出て、子供が帰っていく頃。それは大人たちの時間が始まる時。
家では絵に描いたような家族の団欒が始まっていく。

そんな時にも「君はどうしているのか」と考えてしまう自分に驚いた。
ついには下手な嘘をついて家を飛び出し、彼女に連絡を取る。

イケないことをしている仄かな罪悪感を感じながら、公園で肩を寄せ合った。
あの日に見た星座を君は覚えているだろうか?


会えなくても 記憶をたどって 同じ幸せを見たいんだ
あの香りとともに 花火がぱっと開く

ここは今の率直な気持ちを吐露する場面ですね。

不倫が発覚し、クビになり、妻と子供も失った。
何もかもを失い、毎日を生きるために働き続けている。

でも、どんなに遠くても、彼女との幸せなひと時を思いかえす
あの夏の日に2人浴衣になるわけにもいかず、人気のない河原で見た花火が鮮明に蘇る。

綺麗だった。と。


行きたいよ 君のところへ 今すぐ かけだして 行きたいよ
まっ暗で何も 見えない 怖くても大丈夫
数えきれない星空が 今もずっと ここにあるんだよ
泣かないよ 昔 君と見た きれいな空だったから

これは心の叫びでしょう。

今すぐこんな仕事やめて、君の元へ行きたいよ
生活ができなくても、のたれ死んでも、お先真っ暗でも大丈夫

あの時と同じ星空が今でもあるから。

悲しくなんかは無い。星空が綺麗だってことに感動できている
ただそれだけ。それだけでいいんだ。と。


いかがでしょうか。
ちょっとロマンチックすぎる気もしますが、それは不倫男が言っているからでしょう。

大塚愛が感じていた感情と、この名もなき不倫男が感じている感情が明確にリンクしている事が分かります。
彼女が歌い上げているのは形にとらわれない普遍的な愛の事なのかもしれませんね。


あ、そういえば大塚愛さんが最近よくニュースになっていますね

なんでも、近いうちにこれまでの名曲の数々を集めたベスト盤を出されるとか。
今後も精力的にご活動されることで、とても楽しみですね。


サポートされたお金は恵まれない無職の肥やしとなり、胃に吸収され、腸に吸収され、贅肉となり、いつか天命を受けたかのようにダイエットされて無くなります。