重慶の山奥の古道と老街【重慶の歴史に触れる旅】

こんにちは、小羊です。

重慶市の観光といえば、解放碑、洪崖洞、十八梯など、栄えていてきらびやかで華やかな場所が注目されがちです。もちろん、そうした観光地も楽しいですが、今回は、

重慶市にある歴史的な古道とその一帯で栄えた老街という、落ち着いた大人向けの観光スポットをご紹介します。

黄葛古道

重慶市の江南エリア（長江の南側）に位置する南山にある歴史的な古い道です。深い緑の木々に覆われた山の岩崖に沿って延びています。

その歴史はなんと唐の時代にまで遡ります。宋・元の時代には、重慶の地（古くは「渝」と呼ばれた）から桂林、貴州、雲南などの地を結び、商人・商隊が行き交う重要な道として栄え、明・清の時代に最盛期を迎えました。

古道沿いにあるお洒落なお茶屋さん

木々の合間から重慶市の様子が眺められます

特に３、４月の古道はまだ蒸し暑くもなくちょうどよい気候で、重慶特有の霧による湿気で古道を覆う木々の緑がより深く感じられ、歴史のある古道らしい荘厳さが漂います🌿

黄桷垭老街

そして、黄葛古道の一帯には、黄桷垭老街という老街があります。

こちらの老街は、黄葛古道を行き交う商人・商隊らが馬や荷役夫を休ませるためにできた老街で、古道の歴史とともに栄えました。

なかなか味のある老街でした

特徴的な櫛がたくさん

粽子（ちまき）が売られていました

巴渝文化を体現する古い建物が特徴的で、一部観光化はされつつも昔の様子が残り、古くから暮らす住人が軒先で野菜や果物を売ったり、麻雀やトランプゲームに興じるほのぼのとした生活の様子もうかがえます。

重慶の他の観光地に比べると華やかさは少ないかもしれませんが、落ち着いた雰囲気で歴史を感じるにはぴったりです。ぜひ古道の途中にある岩崖のお茶屋さんでゆっくりお茶を飲みながら、そして老街をゆったりと散策しながら、この地の歴史に浸ってみてくださいね。

では、再见🥰