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中国で注目されている2つの教育概念とは? | 中国スタートアップ

オンライン教育プラットフォームの氪涵教育は、エンジェルラウンドで数億円の資金調達を行ったことを発表した。

氪涵教育を運営する上海氪涵教育科技有限公司は、2018年12月に設立されたばかりの会社である。

氪涵教育は、教師と生徒1対1のオンライン授業を提供する。生徒の学習進捗状況はAIによって評価され、カリキュラムはどんどん最適化されていく。

現在は小学生〜中学1年生を対象としているが、調達した資金を元に、K12へ拡大する予定だ。

中国のオンライン教育プラットフォームは資金調達ラッシュと言って良い状況だが、教育概念のキーワードが2つある。それがK12と、STEAM教育である。

K12とは?

K12とは、Kindergarten through Twelfth gradeの略であり、幼稚園(5~6才)から12年生(高校3年生)の期間を示している。

これまでは幼稚園・小学校・中学校・高校の教育内容は分けて考えてこられたが、今後は一貫した教育が求められてきている。

既存の学校教育では教育概念の大きな変更は時間がかかるが、民間経営のオンラインプラットフォームはこれを可能にしている。

STEAM教育とは?

STEAMは、科学(Science)、テクノロジー(Technology)、エンジニアリング(Engineering)、芸術(Art)、数学(Mathematics)の分野を統合した、教育概念だ。

例えばハイテク電子機器を開発する際、科学、テクノロジー、エンジニアリング、数学の能力はもちろん、デザインを設計する上でアートの能力も必要になる。

STEAMはこれからの時代の必修科目とも言うことができる。

K12もSTEAM教育もアメリカで誕生した概念だが、中国にも浸透し始めている。