IPを活用したオフラインイベント運営会社が数億円を調達 | 中国スタートアップ
有名キャラクター等のIPを活用して、ショッピングモールなどでオフラインイベントを設計・運営する人潮互娱(上海)文化发展有限公司(以下、人潮互娱)が、数億円の資金調達を行った。
人潮互娱は、2017年4月に上海に設立された会社である。
上海ではショッピングモールが続々と誕生している
人潮互娱が拠点を構える上海では、地下鉄各線の開設に伴いショッピングモールの建設ラッシュが続いている。
一方で、競合との差別化がしづらいのが、現状のショッピングモール運営側の課題である。
人潮互娱はショッピングモールで有名IPを活用したイベントを開催し、集客に貢献することによってその課題を解決する。
起用するのは国際的な有名IP
人潮互娱の企業ホームページのこれまでの実績を見ると、マーベル・スターウォーズ・モンスターズインクなど、国際的な有名IPが並んでいる。
一方、中国国内で生まれたIPはまだまだ少なく、国外のIPの需要が高いことがわかる。
人潮互娱が運用するWeiboアカウント確認すると、最近ではガンダムを起用したイベントも開催しているようだ。日本のIPの需要もまだまだ高い。
ショッピングモールの広告費は膨大
イベント開催までのお金の動きはこのようになっている。ショッピングモール側が人潮互娱にまとめて広告・宣伝費として支払う。
人潮互娱はそこから、製造業者にイベント開催に当たって必要な立体物の建造費を、IPの権利を保有する版権元にIPの使用料(ライセンスフィー)を、メディアにイベントの告知を掲載するプロモーション費用を支払う。
1度のイベント開催におそらく莫大な費用がかかっているが、そこまでしないと集客に苦戦してしまうのが上海のショッピングモールの現状だ。