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⼆⼗数年後、東京 どこかのまちで | 2050年 東京のいとなみ STORY 02

みなさん、こんにちは。石神井いとなみの起点プロジェクトの竹内(デジタル・アド・サービス)です。

石神井いとなみの起点プロジェクトは、2026年春、東京・石神井に新しく生まれる福祉の拠点(設置主体:社会福祉法人東京都手をつなぐ育成会)をベースに、東京・都市部の抱える課題の多様性と絶対量に向き合いながら「基本となる福祉事業」と「みらい創造型拠点事業」そして、その2つの融合で、誰もがあたりまえのいとなみを続けていくことのできる地域づくりのモデルとなっていくことを目指すプロジェクトです。

▶︎ #01:はじめまして「石神井いとなみの起点プロジェクト」です!

今回は#05に続いて、東京のとあるまちで、未来にどんなシーンが見られるだろう? こうだったらいいな! という姿を絵と言葉で表現した「2050年 東京のいとなみ」シリーズの第2段をご紹介します。

▶︎ #05 :⼆⼗数年後、東京 どこかのまちで | 2050年 東京のいとなみ STORY 01 こちらもぜひご覧ください!


1. 未来のシーンを描いてみる

「誰もがあたりまえのいとなみを続けていくことのできる地域づくり」それは、多様なアクションを展開し、1つひとつ、プロトタイピングとブラッシュアップの繰り返しを積み重ねることで近づいていくことができるもの。

事業計画を考えるとき、これから積み重ねるアクションをいまの時点の枠に閉じ込めてしまわないように、未来の視点からふり返ることで、より豊かなアクションを計画できるように、アクションを積み重ねたその先の未来のことを想像(妄想も)してみることにしました。

「2050年 東京のいとなみ」シリーズでは、東京のとあるまちで、未来にどんなシーンが見られるだろう? こうだったらいいな! という姿を絵と言葉で表現してみたものをご紹介していきます。

2. 2050年 東京のいとなみ

⼆⼗数年後、東京のとあるまちで

東京都某区のグループホームに暮らす50代後半の⼥性 Aさん。
ここは、⽯神井町のグループホーム/拠点をモデルにつくられた施設です。⾃閉症で知的な障害のあるAさんは、両親と区内の実家で暮らしてきましたが、⾼齢となった両親が相次いで、⾼齢者施設に⼊居することとなり、10年程前からこのグループホームで暮らしています。
数年前から運動機能が低下、移動時には⾞椅⼦を使⽤しています。

STORY 02

体調もよく、気が向いたので、⾃室から1階にある地域交流スペースに降りてきたAさん。すると、顔⾒知りの⾼校⽣Oくんが近寄ってきます。
Oくんは1年ほど前から学校に通えなくなっていますが、ときどき、この事業所が⾏っている⼀⼈暮らしのお年寄りへのお弁当配達サービスのボランティアをしています。ふらりと通えるここは、Oくんにとっても⼼地のよい居場所となっています。
なんだか気の合うAさんとOくん。OくんがAさんの⾞椅⼦を押してお弁当の配達に出かけていきます。
向かった先は、近所のマンションに住むMさん。施設が続けているイベントや勉強会に参加してくれているMさんは、AさんやOくんのこともよく知っています。今⽇も2⼈が顔を⾒せるのを楽しみに待っています。

3. ちょっといかがですか? ゆるやかなつながりで助けあう

ひだまりの里きよせのオタスケ君

社会福祉法人東京都手をつなぐ育成会が運営する東京都清瀬市にある障害者支援施設「ひだまりの里きよせ」では「オタスケ君」という活動がはじまっています。

ひだまりの里きよせは、2017年5月、東京都清瀬市に開設した障害者支援施設です。重度・最重度の知的障害や自閉症のある人、強度行動障害という特別な支援を必要とする状態の人など、1人ひとりことなった特性をもつ人たちが生活をしています。

施設で暮らすことで、社会から区別され、人との関わりが閉ざされ、地域から置き去りにされるのではなく、清瀬という地域のなかで、利用者さん1人ひとりをあたたかく包みこむ「ひだまりのような場所」でありたい。ひだまりの里きよせという名前には、そんな想いが込められています。

「オタスケ君」は「地域のなかでお互いが助け合いのパートナーに」をテーマとした活動。例えば「ごみを出すのがちょっと大変」というお年寄りのお宅に、利用者さんと職員さんがお散歩がてらうかがって、ゴミ出しのお手伝いをするというような、ちょっとしたオタスケをしています。「オタスケ君」の活動は、地域でともに暮らしを営むなかで「ちょっと困っている、相談したいけど、どこに聞けば?」と「できることがあるかもしれない」が出会い、ゆるやかにつながっていくきっかけを生み出していっています

たたずむオタスケ君(の人形。けっこう大きいです)
地域の子どもたちとのアート活動で制作
ひだまりの里きよせを訪れるとオタスケ君が迎えてくれます


✍️ 次の記事では、プロジェクトメンバーのインタビューを予定しています!
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🌱 このnoteでは、こんなコンテンツを展開していきます!
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・VISION:中⻑期の視点でのプロジェクトの考えや思いを伝える
・TEAM:インタビューや対談で、プロジェクトの⼈を伝える
・ACTION:プロジェクトでのリアルな活動を伝える
・FIELD:⽯神井のまちとそのいとなみを紹介する
・LAB. :学術機関や企業との共同研究からの学びをシェアする
・STORY:ここで生まれるいとなみを想像し、言葉や絵で表現する
・MEETING:プロジェクトを通じて出会い、つどい、つながる
・PICK UP:思考や対話の起点となる視点を共有する

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