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⼆⼗数年後、東京 どこかのまちで | 2050年 東京のいとなみ STORY 01

みなさん、こんにちは。石神井いとなみの起点プロジェクトの竹内(デジタル・アド・サービス)です。

石神井いとなみの起点プロジェクトは、2026年春、東京・石神井に新しく生まれる福祉の拠点(設置主体:社会福祉法人東京都手をつなぐ育成会)をベースに、東京・都市部の抱える課題の多様性と絶対量に向き合いながら「基本となる福祉事業」と「みらい創造型拠点事業」そして、その2つの融合で、誰もがあたりまえのいとなみを続けていくことのできる地域づくりのモデルとなっていくことを目指すプロジェクトです。

#01:はじめまして「石神井いとなみの起点プロジェクト」です!
こちらの記事もぜひご覧ください。

1. 未来のシーンを描いてみる

「誰もがあたりまえのいとなみを続けていくことのできる地域づくり」それは、多様なアクションを展開し、1つひとつ、プロトタイピングとブラッシュアップの繰り返しを積み重ねることで近づいていくことができるもの。

事業計画を考えるとき、これから積み重ねるアクションをいまの時点の枠に閉じ込めてしまわないように、未来の視点からふり返ることで、より豊かなアクションを計画できるように、アクションを積み重ねたその先の未来のことを想像(妄想も)してみることにしました。

今回の記事では、東京のとあるまちで、未来にどんなシーンが見られるだろう? こうだったらいいな! という姿を絵と言葉で表現してみたものをご紹介します。今後、いくつかの「2050年 東京のいとなみ」シリーズとしてお伝えしていく予定です。

2. 2050年 東京のいとなみ 

⼆⼗数年後、東京のとあるまちで

東京都某区のグループホームに暮らす50代後半の⼥性 Aさん。
ここは、⽯神井町のグループホーム/拠点をモデルにつくられた施設です。⾃閉症で知的な障害のあるAさんは、両親と区内の実家で暮らしてきましたが、⾼齢となった両親が相次いで、⾼齢者施設に⼊居することとなり、10年程前からこのグループホームで暮らしています。
数年前から運動機能が低下、移動時には⾞椅⼦を使⽤しています。

STORY 01

「Aさん、調⼦はどうですか?」と、コミュニケーションロボットを介して声をかけてくるのは、⻑野県在住のSさん。
鉄道とミッキーマウスが好きなAさんとバーチャル旅⾏のガイド経験も豊富なSさんは、世界中に広がるリンクワークシステムで結ばれ、週に1度、こうして話しをするのが⽇常となっています。
Sさんは、脳性⿇痺のため⾝体を⾃由に動かすことができませんが、⾃⾝の経験とスキル、仕組みと技術を活⽤し、⽇々活躍しています。
今⽇は、2⼈で⼀緒にアメリカ・フロリダ州へとバーチャル鉄道旅⾏に出かけるようです。

3. ロボットの存在が支える人と人のつながり

リンクワークシステムは「ICTを活⽤し、地域や⾝体性を超えて、誰もが必要な⽀援に結びつくとともに、多様な⼈材が活躍し、⼈が⼈とつながりサポートし合える仕組み」として、石神井いとなみの起点プロジェクト「みらい創造型拠点事業」で構想している取り組みの1つです。リンクワークシステムについては、また別の機会でお伝えできればと思います。

絵のなかにかわいらしいロボットが登場していますが、社会福祉法人東京都手をつなぐ育成会の「すだちの里すぎなみ」では、分身ロボット「OriHime」を活用した、施設での⽣活から地域での一人暮らしへと移行した方への支援の取り組みがはじまっています。

「OriHime」は、オリィ研究所が開発した「人と人をつなぐ」分身ロボット。その場にはいっしょにいなくても、人がいる、その人がいる、という存在を感じられるのが魅力です。

すだちの里すぎなみでは、⼊所施設と同⼀拠点の相談⽀援事業所において⾃⽴⽣活援助事業を実施し、人と人がつながる⾒守り体制を構築。分身ロボットを活用しながら「⾃⽴したい」という思いを⽀えています。

「STORY」として切りとられたシーンの外側にも世界は広がっています。そのとき、自分はどんなふうに暮らしているんだろう? あの人はどうだろう? こんな可能性もあるかも! こんな取り組みとつながっていくね!「STORY」を起点に、プロジェクトのメンバーとも想像や妄想で盛りあがりました。いつか、たくさんの人たちといっしょに「こうだといいな!」「 こんなのはどう?」とお話しできる機会もつくれたらなと、ちょっと先のことを想像しています。

✍️ 次の記事では、プロジェクトメンバーのインタビューを予定しています!

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🌱 このnoteでは、こんなコンテンツを展開していきます!
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・VISION:中⻑期の視点でのプロジェクトの考えや思いを伝える
・TEAM:インタビューや対談で、プロジェクトの⼈を伝える
・ACTION:プロジェクトでのリアルな活動を伝える
・FIELD:⽯神井のまちとそのいとなみを紹介する
・LAB. :学術機関や企業との共同研究からの学びをシェアする
・STORY:ここで生まれるいとなみを想像し、言葉や絵で表現する
・MEETING:プロジェクトを通じて出会い、つどい、つながる
・PICK UP:思考や対話の起点となる視点を共有する


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