#316 動画で見る中村哲さんの功績

中村哲さんは、戦乱と干ばつに苦しむアフガニスタンで、36年にわたって人道支援を続けた。
2019年、アフガニスタンで襲撃を受け、凶弾に倒れた。享年73歳。

中村さんは現地でどのような活動を行ってきたのだろうか。

昭和59年(1984年)から、パキスタン北部ペシャワール地方の病院に赴任し、現地の医療支援に取り組んでいた。
ペシャワール会は、中村さんの活動を支援するためにつくられたNGOで、現在でも中村さんの意思を継いでパキスタンで活動を行っている。

ペシャワール地方はアフガニスタンとの国境に近かったため、中村さんは紛争が続くアフガニスタンから逃れてきた人々の診療も行っていた。

やがて、アフガニスタンにも診療所をつくり、医療支援を行う診療所の数は最大11か所にも及んだ。

2000年、アフガニスタンを大干ばつが襲った。
人々の安全な暮らしを守るにはまずは「水」が必要だと考えた中村さんは、医師という立場を超えて、井戸の掘削や用水路の建設に取り組んだ。

中村さんが現地の人々とともにつくった用水路によって、砂漠は緑に覆われ、農業をすることが可能になった。
その面積は16500ha。およそ65万人の人々が飢えずに暮らしていけるほどの作物を収穫できる面積だった。

中村さんが残した意思は受け継がれ、用水路は現在でも現地の人々によって整備が続けられている。

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【参考】


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