トラウマが生んだ根強い変身願望
思えば、美しくなりたい!綺麗になりたい!と思い始めたのは小学5年生の頃だった。
小5の時、わたしはクラスで1番肌が黒い女の子だった。クラスでというか、もはや学年1黒かったかもしれない。
それが何よりもコンプレックスだったので、どうにかして肌を白くしたい!と思い日々小5ながら肌ケアに力を入れていた。おかげで、今はおそらく肌が人並には白いし、ノーファンデで出かけられるくらいには肌は綺麗である。
具体的には、
・美白効果のある化粧水を塗る
・日傘をさす(何度も学校で怒られた)
・一年中日焼け止めを塗る(授業中も塗って怒られた)
・必要以上に外に出ない(ずっと引きこもり生活)
・夏でも長袖を着る(暑さ=努力だと言い聞かせた)
・肌を直接日に当てない
といったことを、小5から22歳の今も続けている。
根本にあるのは、地黒をバカにされた小学生の頃の思い出したくない過去。元の顔面が可愛いわけでもなく、スタイルが良いわけでもなく、何一つ人に勝てると思える特技や性質を持ち合わせていなかったわたしにとって、バカにされるという経験はあまりにも酷だった。
いつのまにか劣等感が闘争心に火をつけ、絶対に見返してやる!という強い気持ちに変わっていた。
何度か整形をして、顔を少しずつカスタムして、コンプレックスを1つずつ潰していく作業。何とも骨の折れる作業で、なかなか辛い。
あー生まれた時から美人だったら、こんな時間と金と労力をかけて痛みに耐える必要なかっただろうな…と何度思ったことか。
それでも、わたしは、綺麗になりたい。
誰にもバカにされない容姿が欲しい。
見た目で劣っていると思われたくないし、そもそも人から見た目についてどうこう言われたくない。
誰かと比べても仕方ないのに、そんなことは分かっていてもやっぱり、横に並ぶ相手と比べてしまう。
いつになったら、この感情から解放されるんだろう。
と、顔のほくろ計11個を除去してきた今日、ふと考えたりしながら、次の整形箇所を悩んでいるのであった。