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帰国して1ヶ月…

ブラックフライデーの季節がやってきた。


去年のブラックフライデーは、カナダ旅行中だったことをよく覚えている。

街中が賑やかで、どこのお店も人が溢れていて、毎週金曜日ってこんなに盛り上がってたっけ、と疑問に思って調べたらブラックフライデーだったので、日本とカナダの違いを感じた日でもあった。


その時の旅行は、約10日間で、ガチ鬱決め込み毎日号泣していた日本での暮らしをどうにか変えたくて突発的にカナダに1人弾丸旅行したのだが、それから留学を経て、8ヶ月で帰国し今に至る。


あれからもう1年、帰国してもう1ヶ月経つことに戸惑いを隠せない。


帰国してからいくつか気づいたことがある。


まず、留学する前の日本と、帰国後の日本では、自分自身の感じ方、あらゆることに対する捉え方が変わった。

カナダに行かなければ気づけなかったことが思いのほかあって、それにはとても感謝している。

日本しか知らずにこのまま日本で暮らすのと、1度カナダでの生活を経験して挫折した上で日本で暮らすのは全く違うと思う。

日本にいて、日本語が通じて、低価格で質の高い暮らしができるのは当たり前ではないことをカナダに行って初めて知ったからだ。


わたしは日本が嫌いで仕方なかったし、日本に生まれたことを恨んでいたのだが、それはわたしの感じ方が良くなかっただけで、日本がだめなわけではなかったんだと気づくことができた。


次に、自分の身体の変化だ。


わたしは人一倍、生理前の症状が酷く、日本にいる頃からピルを服用していたが、それでもなかなか改善せず死にたさに潰される10日間と毎月戦っていた。

そんな生理前の症状と向き合うためにも、カナダで合うピルを探そうと、日本にいた頃とは異なる種類のピルを服用した。

男性ホルモンのないピルを服用することで、わたしのPMS、PMDDはかなり和らいだ。性格がとても穏やかになり、心に平和が訪れ、イライラすることも、憂鬱で泣き続けることも、日本にいた頃よりは減った。でも、それはカナダにいるから、合う大陸効果なんだろうと思っていた。

しかし、帰国してもそのピルを飲んでいたら、酷い生理前の状態にはならなかったので、どうやらこれはピルのおかげなんだと気づいた。

と同時に、自分の性欲がゼロになり、異性への嫌悪感が増したことにも気づいた。

以前飲んでいたピルは男性ホルモンと女性ホルモン両方入っているもので、ホルモンバランスを整える効果があったのだが、男性ホルモンゼロのピルに変えるとその作用が変わるので副作用が出る場合があるらしい。

わたしは、薬が効きやすい体質なようで、そのピルを服用して3ヶ月目で副作用が酷くなってきた。

とにかく、男性が気持ち悪い、近づかれたくない、匂いや音により敏感になり、男性の体臭を受け付けなくなった。

電車でも隣に男性が来ると吐きそうになるので、できるだけ立って周りに人がいないところに移動したり、ほとんど家から出ない生活を送っている。

帰国後、近所の婦人科に行き、ピルを変えるためにこのことを話したのだが、医師がまさかの男性で、その時点で吐きそうで仕方なかった。

元から男性嫌悪があり、綺麗なものや、可愛い女の子への関心が強かった感覚がより鋭くなり、このままでは日常生活を送るのがしんどいと判断したため、生理前の症状緩和を犠牲にしなければならないとはわかっていたが、ピルを変えることにした。

この判断が今後どう影響するかは、まだわからないが、自分にとって3種類目のピルが合わなかったらどうしようという不安、合う大陸効果のない日本で生きていけるのかという漠然とした恐怖感は消えない。


帰国して1ヶ月で、ようやく住まいも落ち着き、推し活の現場が近づいている中で、自我を保ち自分らしくいられるように、新しいことにも挑戦していきたい。