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気持ちを伝えるハラスメント

ドラマを見ていたら
「一生友だち」と約束する場面があった。
あなたが大好き!という気持ちを最大限にした形なのかな?
同じことが結婚式なんじゃないかと私は思ってしまう。
アメリカでは結婚を契約と考え、
契約不履行になるとさっさと契約破棄=離婚する。
大好き!という気持ちはもうそこにはないんだから。

友だちと喧嘩して疎遠になる。
あとになって考えると、喧嘩の種がわからなかったりする。
家族であっても喧嘩をすると絶縁する場合がある。
親友や家族だからこそ大喧嘩になる。
言いたいことをストレートに言いすぎるからだ。
言わなくてもいいことまで大声で言ってしまう。
それはたぶん、相手に対する甘えがあるからなんじゃないか。

若い人たちのていねいな物言いが気になる。
ていねいな物言いの裏に何かあるような気がしてしまう。
「ほんとはどうなのよ!」って突っ込みたくなる。
おじさんやおばさんの「なれなれしさ」は無作法で、
ときにハラスメントになるときもあるけど、
彼らの突っ込みはもっと関係を深くしたいという意思表示だ。
もちろん、その人と関わりたくないのであればさらりとかわせばいい。
それがいえずにハラスメント被害を訴える。
その場で本人にいわずに、他人を介して。

あとまわしにするからややこしくなる。
もちろん、その場で騒ぎ立てると大騒ぎになったりするけど、
昔のドラマでは、主人公と友だちが怒鳴り合い、殴り合ったあと、
何もなかったように笑い合うということがよくあった。
いまではとても放送できないけど(笑)。
「気持ち」を発散させるという描写が少なくなっている。
それがたまりにたまって犯罪に向かうというのが現在の構図だ。

嫌な気持ちは隠しているうちに大きくなるから
できれば発散して消してしまいたい。
相手が大好きな人なら本気で喧嘩できる。
それは幸せなことだ。
でも、関係の修復がうまくいかないときには
二人だけで解決しようとはせずに、
まわりの人たちに手伝ってもらうといいんじゃないか。
関係というのはたった二人だけのものではない。
私たちはもっと多くの関係性をもっている。
だから、まわりを巻き込んで
その関係をさらによりよいものにしていけばいいんじゃないだろうか。


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