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現実っぽくて、非現実な世界
こう聞いて、みなさんは何を思い浮かべますか?
ジャンルは色々あると思うし、その人の好みとか経験で変わってくると思います。
私は絵本と映画です。
絵本の「終わらない夜」ってご存じですか?
好きすぎて、一番最初の記事でも名前出してますね。笑
この本の何が魅力的かというと、絵がものすごくリアルなんです。
写真みたいなんです。
でも、現実ではありえないようなことが描かれているから、ファンタジーすぎるんですよ。
「現実っぽくて、非現実な世界」が現れるんです。
ミッケとか、バムとケロも自分の中ではその類になります。
ミッケは物体の大小が現実と違うのに、とてもリアルですよね。
ミッケってどうやって作ってるんやろう。
写真よね?違うのかな?
写真だとしたら、ミニチュアの世界を作ってから撮影だと思います。
ミニチュアの世界を作る時点で、とてつもなく細部にこだわって繊細に「現実っぽくて、非現実な世界」が現れてるんですよね。
バムとケロは、いかにもイラストではあるけれど、背景の描写が細かい。一つ一つ何かを見て描いたみたいに、細かい。
そこにもキャラクターはイヌとカエルなのに(バムとケロはイヌとカエルで合ってるよね?)、まるで私たちが暮らす人間の世界にいるみたいに感じる。
「現実っぽくて、非現実な世界」なんだ。
そしてお次は映画。
映画は例を挙げるときりがないですね。
でもやっぱり、そこはハリーポッターかな。
世界中にホグワーツ魔法学校に通いたかった子供はたくさんおると思う。笑
あんなに賢いヘドウィグ(ハリーのフクロウ)を飼いたいと思ったり、動くカエルのチョコを欲しいと思ったり、9と4分の3番線(魔法界の列車が来るホーム)に行くためにカートを押して壁を通り抜けてみたくなったり。
ついには箒で空を飛んだり、パトローナム(有名な魔法のひとつ)したり。
これだけ並べるとかなりぶっ飛んだ物語に聞こえる。
でも、映画を観ていてそんな感想は出てこない。
それは、細部まで作りこまれた物語やキャラクター、音声やヴィジュアルが「魔法界」をまるで現実のもののように見せているから。
そうして多くの人が「現実っぽくて、非現実な世界」に惹き込まれる。
子供はもちろんだが、大人もだと思う。
作品によっては、子供は怖いと思う雰囲気だったり、伏線が多いと難しく感じたりする内容もある。
映画のジャンルでいうと、ファンタジーやSF、ミステリー。
あまりにも現実からかけ離れすぎると、共感を得られなくなる。
ただ、現実過ぎても、娯楽じゃなくなる。
そこの境界線が難しいんでしょうね。
絶妙な境界線を見つけられた「現実っぽくて、非現実な世界」を描いた映画がたくさんヒットしてるんだろうな。
観客を「別の世界」に惹き込むのを手伝ってるもう一つの要素は、やっぱり映画館ですね。
映画館で映画を観まくりたい。。。
ちなみに、トップで使用している写真は実際に私が2019年に台湾で撮影したものです。
場所は台湾の九份(きゅうふん)という場所で、「千と千尋の神隠し」の雰囲気に似ていると人気の観光地です。
私が訪れた日は、小雨でした。
私は晴れた天気が好きですが、この風景は小雨もぴったりでしたね。
千と千尋の神隠しの作中で、オクサレ様(ヘドロまみれになった河の神)が油屋に来た時も、ちょうど天気がよくなくて、赤い提灯が暗闇にぼんやり浮いているようなイメージがあります。
千と千尋の神隠しも大ヒット映画ですよね。
台湾の九份は、「現実っぽくて、非現実な世界」とは真逆の「非現実的な、現実の世界」でした。
こっちの現実世界が、作り上げられた世界によって、よりエキサイティングな世界になるっていいですね。
でも今はこんな時期だから、非現実な世界にどっぷり浸かる夏休みもありなのかも。
「非現実な世界」を知らずには、「非現実的な、現実の世界」は楽しめないですからね。
いつか、「非現実的な、現実の世界」を思う存分楽しめる日がまたやってきたときに備えて。
そんな夏休みもいかがですか?
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