真面目で一生懸命やっているのになかなか結果が出ない事業主さんが、あるモノを捨てると状況が一変する理由
本日も真面目な事業主さんシリーズになります。
このシリーズは、私自身が経験したことも多少ありますが、実際に私が相談を受けた事業主さんのお悩みからお話しております。
※もちろんnote掲載許可は得ています。
今回の事業主さんは、ひとり起業家さんで、商品を開発して物販をメインで行なっている方です。
少し話は違いますが、フルマラソン挑戦まであと1ヶ月となりました。
以前も少しお話しましたが、5月下旬にエントリーしてそこからトレーニングをしてカラダを作ってきました。
一ヶ月に3kgぐらいずつダイエットをしてきまして、だいたい現在まで10kgくらいダイエットが出来ております。
しかし、このダイエットの目的はフルマラソン完走にあります。
タイムは気にしません。とにかく制限時間内にゴールすることを第一に考えております。
ただ、途中、悩ましい問題に直面します。
それはダイエットが楽しくなってきたことです。
自分の考えたやり方で、順調に体重が落ちてくると、このまま目標体重まで一直線で行きたくなるわけです。
とはいいつつも、ダイエットには停滞期もありますし、100kgの人が10kg落とすのと、50kgの人が10kg落とすのとでは、大変さが違うわけです。
①目標体重まで早く落としたいから食事制限を強化したい
②フルマラソン完走のために食事はしっかり摂って走り込みを強化したい
③ダイエットもマラソンもゴール出来るよう、しっかり食べてそれでも痩せるくらいトレーニングをする
この選択になりました。
私は②を選択しました。
5月から1ヶ月で3kgぐらいずつ落としてきて、現在まで10kgくらいダイエットしてきてはいますが、実はこの1ヶ月は体重が落ちていないんですよね。
どの選択が正しいかどうかなんてのは、人それぞれだと思いますし、その後の「結果」がどうなのか・・・にもよるのでしょうか・・・
③にしなかったのは、ケガや健康上のリスクと、日常の生活する上でのパフォーマンスへの影響を考えたからです。
では、話を元に戻します。
ずいぶん長い前置きでしたが、実は今回の相談者さんのお話。
この方は現在、空気清浄機を開発し、販売しております。
個人用としても使えますが、医療用として結核病棟でも使える優れものということです。
そこでこの商品で経営革新計画を取って、事業再構築補助金をもらい、民間の病院や、保健所などの自治体へも入り込み、海外進出もしたいと意気込んでおりました。
勘の良い方であればもうお分かりかもですが、たぶん、やろうと思えば全部できると思います。
しかし、ひとり起業家さんがやるには、少し大変かなと・・・
今回お伝えしたい捨てるべきものとは、まとめて結果を残すという「欲」の部分です。全てやることが違うというのではなく、真面目な事業主さんというのは、いくつかをまとめてやろうとしてしまうことです。
もちろん、出来ると思うからやるわけですし、出来ちゃう人もいるとは思いますが、そこで無理をする必要があるのかということです。
いくつかをまとめてやることで、結果的に全体のスピードが落ちてしまったり、ひとつひとつのパフォーマンスが落ちてしまう可能性が出てきます。
やることが多くなることで、顧客への対応が疎かになってしまっては本末転倒です。
もちろん、今回の方も真面目な事業主さんなんで、全てのパフォーマンスを保とうと努力するのですが、やることが増えれば、当然、想定外のことも増えるわけです。
最終的にこの方から「なかなかうまく回らないので、経営革新と補助金のほうを手伝って頂けないか」と相談を頂きました。
私は「思い切ってやること1つにしませんか?」と提案しました。
この方の1番の目的は、コロナ禍の今、この商品がきっと世の中のためになるから、少しでも多くの医療現場に広めたい・・・
というものでしたので、
まずは医療機関への営業に尽力する
ということだけに集中することから始めました。
真面目な事業主さんというのは、やることが増えても、すべてを100%でやり、すべての方が満足する100%の結果を出さなければならないという、いわゆる「完璧主義的」に考えてしまうことが非常に多いです。
身近で見ている方は、だからこそ信用できると思う方もいるかもしれません。
しかし、顧客はまったくそういうことは知らないわけです。
ひとつひとつで考えれば、「出来る」と思うことでも、増えてくれば簡単にはいかなくなります。
例えば、私のフルマラソン挑戦のお話も、体重を目標体重まで落とすことという「結果」とフルマラソン完走という2つの「結果」を同時にやろうとしたら、本当に大変ですし、下手をしたら両方がダメになってしまう可能性もあります。
しかし、ダイエットについては、フルマラソンの後に継続してやれば良いだけの話です。
ひとつのことで多くの「結果」を求めるのではなく、まずはひとつ・・・
それが出来たらまたひとつと、ご自身の目的から優先順位を決めて動いていった方が良いのかなと思います。
まとめて結果を残すという「欲」を捨てると、目の前のやることに集中でき、パフォーマンスも良い状態が保て、最終的にはスムーズに事が進むことが多いです。
今回の方は、このやり方が合っていたようです。
私のやり方がすべて正しいわけではなく、人によって合う、合わないということは当然あります。
ただ、この方と同じように、ひとりでたくさん抱えてすごく苦しんでいたり、アタマが回らなくというか、考えることが出来なくなるくらいの状況の方は、もしかしたらやることを1つにして集中する・・・というやり方を試してみると良いかもしれません。
悩んでいる皆様の何かの参考になれば嬉しいです。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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