【自販機・大蔵屋商事】机をひっくり返してのパワーハラスメントの責任を取ってください！

　大蔵屋商事（本社：埼玉県川口市）の川崎営業所で働くルートセールスマンのAさん（40代、男性）が新たに自販機産業ユニオンに加盟し、１１月２日、会社に対し加入通知及び団体交渉を申し入れました。
　主な要求項目の内容は、労働基準法の遵守、長時間労働の是正、パワハラの謝罪などです。

要求１ 法律通りの休み時間と確保し、未払い残業代を支払ってください
　川崎営業所では、毎月80時間の残業をしても終わらないほどの仕事量を強いられています。過密な労働のため、ルートセールスマンは法定通りに休憩時間がとれていないことがほとんどです。また本来休日である土曜日にまわりきれなかった自販機補充をサービス出勤で働かされました。さらに、退勤時刻記入後に所長や営業から呼び出され、１～2時間面談をすることがあります。このような時間に対する未払い残業代の支払いを要求しました。

要求２ 長時間労働をなくしてください。
　Aさんは朝6時前には営業所を出発し、20時過ぎまで働いても到底終わらない業務量を課され、月曜から金曜で回り切れない分は、土曜日にまわらされたりしています。過重労働で体調を崩し、業務を軽減することを所長や営業に求めても「やる気があればできる」「やると言ったんだからやれよ」などと感情論で一切応じてくれません。このままでは心身を病み、働けなくなってしまいます。
　長時間労働を是正するために、 労働者一人当たりの自販機の担当台数を減らす、 ルート社員の人数を増やす、 ルート社員間の業務量の格差を是正するなどの措置を行うことを要求します。

要求３　所長らのひどいパワハラの責任を取ってください
　10月8日、退勤時刻記入後、Aさんは、所長から会議室に呼び出され、回れなかった台についてしつこく追及されました。回れないのは業務量が多すぎるためで、本人は業務量を減らしてもらえるよう求めましたが、所長は「どうしていくことになっているのに行かなかったのか」「約束をどうして守れないか」などと、問い詰めるばかりで話は平行線になりました。20時前後になり、「このままでは体を壊して死んでしまう」「帰宅してから妻に様子がおかしいと心配されてもいる」と訴えましたが、所長はそれでも「体調が悪くて仕事が回らないのは理由にならない、あなたが悪い」と言いました。「ここまで行ってもわかってくれないのか、このままでは野垂れ死ぬ、殺される」と言い返すと、所長は会議室の机をひっくり返して「ふざけるな！」と怒鳴りました。机をたたくことは暴行罪に当たり、所長のパワーハラスメントは刑事犯罪に当たる可能性があります。それ以外にも体調不良の時に業務の軽減や早退をお願いするＡさんを所長は無視し続け、とにかく「やる気だ」と無茶ぶりを続けました。私たちは、ひどいパワーハラスメントに対する謝罪と賠償を求めるとともに、２度とこのようなことが起きないよう、職場改善を要求しました。

〇「パワーハラスメントは事実」「休憩は取れないことある」（営業所長）
〇「ユニオンと何も約束できない」（本社）
　ユニオンが川崎営業所に改善の申し入れに行った際、所長は上記のパワハラの事実を素直に認め、その場で「カッとなってついやってしまった」「申し訳なかった」と謝罪しました。サービス出勤や休憩時間が取れていないことも所長は認めてくれ、改善していきたいと話しました。
　しかし、大蔵屋商事の本社はそれらの事実関係を所長に確認したうえで、ユニオンと電話で話し、「休憩１時間とすることは組合とは約束できない」とし、ハラスメントについても「何も約束できない」と話しました。
　営業所所長の行った机をひっくり返すという行為は暴行にあたり刑事犯罪です。大蔵屋の責任も極めて重いものです。それにも関わらず、何一つ私達との約束を拒否する大蔵屋の態度は、労働者の人権を軽視することであり、私たちはそれを許すことができません。私たちは強く抗議しています。11月4日9時現在、大蔵屋からは何の回答もありません。。。

○私たち自販機産業ユニオンはジャパンビバレッジ、大蔵屋商事、シグマロジスティクス、シグマベンディングのルートマンで結成した労働組合(ユニオン)です。
　自販機産業で働いていて、労働環境・条件の改善や残業代を支払わせたいという方はご相談下さい。相談は無料です。まずはお気軽にご連絡ください。

　自販機産業で働く労働者向けに労働条件や皆さんの不満を調査するためのオンラインアンケートをとっています。ご協力お願いします。
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