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【凸版印刷】会社が労働基準監督署に死傷病報告書を提出しました。労災認定された社員への上積補償を拡充するよう要求しました。

 私は凸版印刷で働く子育て中の母親です。総合サポートユニオンに加入し、昨年12月以来、団体交渉を続けています。
 主な議題は、一昨年に労基署から労災認定を受けた精神疾患について、会社でも労災として扱うことです。
 労災認定についてはすでに多くのメディアが報道していますので、お読みください。
 
「「凸版印刷」で精神疾患の労災認定 「残業したから懲戒」という不可解な論理」(今野晴貴Yahoo個人ニュース)
フレックス制不適用で労災 凸版女性社員、差別と認定(2023年03月06日共同通信)
差別待遇「むなしさ残る」 労災認定の凸版女性社員(2023年03月07日共同通信)
 
これまでの記事
【凸版印刷株式会社】労災認定された精神疾患を会社としても業務上の災害として認めてください
【凸版印刷】フレックスが認められ視覚障がいの子の介護をしながら仕事を続けることができるようになりました。一方で続く労災の私傷病扱い・・・
【凸版印刷】組合の行動で職場環境の改善を実現しました。一方で続く労災の私傷病扱い・・・
【凸版印刷】株主総会での街宣後、労災の上積補償を勝ち取りました。
 
■凸版印刷が労働基準監督署に死傷病報告書を提出。
 精神疾患を労災と認めた?

 8月1日(火)に第8回の凸版印刷との団体交渉が行われました。この間の大きな出来事は、7月に労働基準監督署より会社が死傷病報告書を提出したという報告を受けたことです。
 事業者は、労働災害等により労働者が死亡又は休業した場合には、遅滞なく、労働者死傷病報告等を労働基準監督署長に提出する法的な義務があります。ところが凸版印刷は死傷病報告書をつい最近まで提出をしていませんでした。それが7月に労働基準監督署から指導され提出したというのです。  
 私は、凸版印刷が労災をやっと認めてくれたのかと思い会社に確認をしました。会社からは以下のような回答がありました。
 
 「会社としては、今回の災害については、発生状況並びに原因は不詳としており、労働基準監督署の見解を記載したうえで、それが会社の見解とは異なっていることを明記し、労働基準監督署に民事の問題である旨の確認をとったうえで、受理されております」
 
 私の精神疾患を労災として認めないのであれば、新しく死傷病報告を提出する理由がありません。死傷病報告を出しながら、それでもまだ労災として認めないという説明は不可解でなりません。
 
■労災認定された社員への上積補償を拡充するよう会社に要求しました
 前回の凸版印刷の投稿にも記載をいたしましたように、労災保険で支払われた休業補償との差額分が会社から支払われました。私は労災で計248日休業し、合計で39,235円が支払われることになりました。
 あまりの金額の安さに、これでは全く休業の補償になっていないことが分かりました。これは私に限ったことではなく、凸版印刷で働く社員が今後、労働災害に遭った場合に、私のように少ない補償しか受け取ることができないのです。
 私は精神疾患での休業ですが、凸版の工場では怪我をしての労災などで休業する人もいるはずです。凸版印刷の労災の上積み補償の計算方法では、休業の補償にはなるような金額ではありません。休んでいた期間の標準月額報酬と労災保険で支払われる休業補償との差額(平均賃金の20%程度)を補償する就業規則に書き換えるよう、凸版印刷に対し総合サポートユニオンとして申し入れました。
 
■第8回目の団体交渉も相変わらずの不誠実な対応は変わらず
 団体交渉の場は事前に質問した内容に対する回答の場ではなく、会社と労働組合の交渉の場となっております。当日の交渉で意思決定ができる方の同席を常々求めておりますが、会社は全ての質問に回答できる人はいないとのらりくらりとしております。
 全ての質問に回答できるように該当部門の意思決定ができる責任者を団体交渉に参加させて下さいとさらにお願いをするも、第8回もいつもの弁護士2名と会社側の3名での交渉となり交渉が前に進みません。決定権がある人を交渉担当者として参加させないことは、不当労働行為とみなされますが、この交渉スタイルを凸版印刷は貫いていく予定なのでしょうか?今後の凸版印刷との団体交渉の様子もこちらのnoteで掲載をしていく予定です。
 
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