haruta

‘95 会社員

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親しい会話

もう3月も終わりか。今年の3月はあっという間だった。去年も仕事が忙しかったけれど、今よりも気が回らなかった分やることも少なかったと思う。与えられた、目に見えることだけをこなすのは楽だけれど、もうすこしその先に行きたいとは思う。わたしの仕事は何かを作ることではないし、わたしがどうしたからって何かが大きく変わるわけではないはざまの仕事。それでもできることはやりたいし、何かの力になれる可能性があるならがんばりたい。好きなことができている以上、これよりもいい環境はそうそう現れないと思

    • 風景

      月に一度ひどく落ち込む時期が続いていたけれど今回は大丈夫だった。でも春がくる。春は何かを連れてきてしまう魔物のようなものが潜んでいる。今年は穏やかに、変わらない日々を続けたい。 ずっと会っている友達も好きだけど、思い出話をしていられる昔の友達に会うのも好き。どうしようもなくなった時に支えてくれた友達。苦しいこともみんなで乗り越えていた。気がついたらそういう人たちに囲まれて、わたしはいい大人になれそうだと思う。明るい。記憶に光がさしていた方がいい。親戚みたくなった大学の友達の

      • 2024年1月28日

        日記を書いたけれど物事が派生しすぎるからいったん全部書く。いつかの推敲へ。 昼過ぎに予定をひとつ済ませて久しぶりに行く街へ。何年ぶり?もう知らないところみたい。帰り道というよりかは寄り道の場所だった。幾度となくここでご飯を食べたけれどあまり馴染んだ気持ちがない。でもちょっと懐かしかった。ホームで別れるときはだいだいさびしい。そういうのはある。 インスタグラムで目的地のお店への行き方の動画を電車の中で見たので困ることなくたどり着いた。会うのは1年半ぶり。北海道で一緒に過ごし

        • 1月

          日付が変わった瞬間は道端にいた。喋っていたら初詣に並ぶ列でみんながカウントダウンをしていつのまにか年が明けていた。特に何も変わらない。同じ夜が続いている。去年は家にいて、テレビに映る途端に明るくなるまばゆい時間が受け止めきれなかったけれど、こういう平坦な変化なら受け止められると思った。 年末はいろんな人に会って、気持ちが忙しなかった。ちゃんと一つ一つ受け止めようと思うほど上手くいかなくて、自分の中でだんだん処理ができなくて、わけがわからなくなってしまった。がんばらないと一緒

        親しい会話

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        • 日記、現在
          33本
        • みたもの
          3本
        • エッセイ
          8本
        • 3本

        記事

          タイトル未定

          今年は文章をたくさん書いた。最後まで書くということができていなかったから、それができるだけでもひとまず十分だと思った。言葉にとらわれてしまうこともあるけれど、その日を持ち越さないために日記はとても有効だと思えた。 友人たちの間でコロナになった時から1年の振り返りの文章をあげるようになった。会社に勤めてから大きな変化はなくて、日々一生懸命学びの毎日。知らないことがこんなにも世の中にたくさんあって、まだまだ知りたいことが増えるというよろこび。行き止まりだと思っていた去年までに比

          タイトル未定

          こういう日は晴れていていい

          10月から年末にかけて途端に忙しくなる。毎年のこと。でもまだ頑張れる。まだ、頑張れる余地がある。そういうとき、自分のいる環境について考える。一人で暮らしていたらどうだろう。時間、全部なげうってたかな。生活をおろそかにしていたと思う。できていないと思う。起きたら食べたり寝たり、それ以外のこともどんどんしないで、注力していたのかもと思う。だれにも気をつかわない分、慮らない分、自分のこともできなくなる。わたしはそういう人間だと思う。足はずっとついていたい。宙ぶらりんでも生きていける

          こういう日は晴れていていい

          蜃気楼と陽炎

          明確に自分自身が変わったと思う。コンスタントに自分について書いていると、どこかで急に腑に落ちたり、視界が澄んでいくことがはっきりとわかるようになった。そしてまた突然迷う。出して入れての繰り返し。うまくいかなかったらまた溜めて出していく。少しずつ脱皮を繰り返して大きくなっていく。止まることは悪いことではない。ただし必ず再開する。戻ってきて続けて行くことが大事。 わたしでよかったんだと思うことが増えた。こうなりたいとか色々思って悩んだりもっとこうだったらって考えてたし、今もこれ

          蜃気楼と陽炎

          もう会わないなんて言うなよ、

          去年は東京の夏をほとんど過ごさなかったから余計にバテている気がする。7月もあんまり調子がよくなかった。 立て続けに人に会った。仲良い人ばかりだから特に気負うこともなかった。けど、やっぱり疲れたなと思う。自分がどういたいか、どうしたらそのわたしでいられるか。そればかり。これとは別に毎日日記をつけ始めた。誰にも言わずにURLをただ載せた。気づいた人だけが読んでくれたらいい。生産性のないわたしの毎日を誰かに見せること。意味とかはない。意味はないと言えるのが今は大事なところ。覚えて

          もう会わないなんて言うなよ、

          犬を見て「犬だな」と思ったという言葉への安心感

          他人が自分の書いた文章や話したことに対して論理的に分析する、それを見たり聞いたりする、という場に行った。その空間はとても羨ましく面白くたのしかった。他人の目を気にしているのではなく、ただ自分がどうあるかというのを教えてもらうというその体験、そしてそれを多数の人に見てもらうというのは単純にいいなと思った。 自分のことを誰かに知ってほしいとか理解してほしいとかそういう気持ちが強いことに気づいた。もともとそういう気持ちがあるから写真を撮ったり文章を書いたりしてきたのだろうけど、「

          犬を見て「犬だな」と思ったという言葉への安心感

          わたしの余白の問題

          夏より少し手前、雨の隙間にある晴れた夜。上を向いて深く吸い込む。ずっとこれがいいな。そうしたら元気でいられる。 天気によって気分が左右される。こうなるなら悩みはないほうがいいんだと思う。もともと沈みやすいのに、上限が決められたみたく窮屈になる。天井が急に低くなったり、ある日はまるで外みたいに広かったりする。夏にかけて天井が高くなりやすい。会社を出てもわずかに明るいと救われる。 突然連絡しても気負わずに会える人がいるのはうれしい。回転寿司のレーンの下にお皿を入れながらお箸を

          わたしの余白の問題

          台風の次の日の話

          映画を見た。レイトショー。友達が近くの映画館まで来てくれて、公開から2日目の映画を見た。 多分2人してこの映画1人で見たらいけないなって思ってた。それは正しかった。 終わって、真っ暗になったショッピングモールを無言で歩いて、外に出たら月がまるくて白くて、はっきりと空にあった。これだけでいい夜だと思った。 映画の感想はしばらく言えなくて、とりあえずなんか食べようって焼き鳥屋に入った。いつもより素直にいれた。よかったよね、って言えた。自分の記憶をたぐり寄せて、重ねて、握りしめた

          台風の次の日の話

          カーテンをあける、青い光

          5.6年ぶりくらいに体調をくずした。ちゃんと弱ってるなあと思う。ずっと眠れてなかった。日が伸びて部屋が明るくなるからだと思っていたけど、もっと深刻だったかもしれない。絶えず緊張してずっと休んでいなかった。休み方がわからなくなってる。 悲しかったこと、まだ少しだけ思い出すと別のことも一緒によみがえってきて急いでふたをする。やっぱり重なる。どこも似ていないのにいつも重なって見えていたことが不思議だった。今となってはわかる。ほとんど同じだった。本当は少しわかってたけどどうすること

          カーテンをあける、青い光

          カップの底に泡だけが残っている

          転職してからよく眠れていたのに、最近また全然寝れなくなった。 帰ってからご飯を食べて、本を読みながらうとうと1時間くらい寝てお風呂に入った。1時半くらい、すっかり目は覚めて悲しいことばかりが頭の中をめぐる。1度悲しくなると、連鎖のようにどうしたらいいか分からずに溺れていく。どうなりたいんだ、わたしは。 自分のこと認めていたいし、好きでいたいし、間違ってもない。誰とでも仲良くなれるひとをうらやんで、どうにもできなくて行き止まる。また突き当たりだ、曲がるところを探さなきゃ。誰

          カップの底に泡だけが残っている

          4月9日、不忍を歩いた

          やっと仕事の繁忙期を抜けた! びっくりマークつけちゃうくらいうれしい。は〜〜がんばったよわたしは!何も間違えなかった。ひとつひとつ、丁寧にできていた。 同時にいろんなことが落ち着いた気がする。4月に入った途端、暗い靄の中をぐるぐるしていたのが、急に明るくなった。 月末にわたしがあまりにも元気がないから、色々話ししてくれた人。それがかなり大きかったんだな〜と思った。こんなに心配してくれてたんだな。誰も悪くなくて、傷つけられてもいないのにわたしだけが考えてしまう嫌なことの消化

          4月9日、不忍を歩いた

          展示の記録 深瀬昌久

          深瀬昌久、写美 3月 めずらしく展示に行った感想を色んな人に話した。深瀬、深瀬昌久。 こんなにも早く出会わなくてよかったと思ったことはない。今でよかった。もっと若かったらわたしは写真をやめていたかもしれない。 写真は呪いだ。 写真だけじゃないけど、その分野に足を踏み入れてしまって、その気持ちよさ(あるいは苦しさ)を知ってしまうと簡単には抜け出せない。やめられなくなる。 しがみついて、なににもなれなくて。わたしはそれを呪いだと思っている。 でも違う、これはそんなかわいい呪

          展示の記録 深瀬昌久

          忘れたくないことだけでいい

          夜道、ぼーっと下を見ていたら散った桜が前を通った。街灯でぼんわり光る白い花。こんなに命が短いのに、春だという自覚がわたしを苦しめる。 うまく言葉がでてこない。最近、〜ない、ってよく使っていて、それがなんだか気持ちがよくない。ほら。ほらね。書いて言い方を変えたりしても、この気分の沈み具合には言い負かされている。何度か書きかけの文章があって、どれもなんだか言葉がとがっている気がして、あとで読んだ自分が悲しそうだからそのまま投げっぱなしにしておく。破片は大事。ストレートに出たその

          忘れたくないことだけでいい