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風景


月に一度ひどく落ち込む時期が続いていたけれど今回は大丈夫だった。でも春がくる。春は何かを連れてきてしまう魔物のようなものが潜んでいる。今年は穏やかに、変わらない日々を続けたい。

ずっと会っている友達も好きだけど、思い出話をしていられる昔の友達に会うのも好き。どうしようもなくなった時に支えてくれた友達。苦しいこともみんなで乗り越えていた。気がついたらそういう人たちに囲まれて、わたしはいい大人になれそうだと思う。明るい。記憶に光がさしていた方がいい。親戚みたくなった大学の友達のこと。学生時代のアルバイトの同期。見知らぬ町で衣食住を共にした人。わたしの写真ごと抱きしめてくれる人たち。大切な人が増えれば増えるほど光が増幅していく。そういうのがいい。間違えてない。暗くて孤独でピリッとしていた自分もあの時は正解だったよ。でも今のわたしは少し変わった。

最近すごく楽しかった。ただ楽しくても虚しくならない。わたしがふわふわと浮いていってしまわないようにおもりになってくれる人がいる。必ずどこかで引き戻してくれる。やるべきことに真っ直ぐに挑んでいる人。おかげで自分の指標を見失わない。頼りきらないこと。この人といたら自分はもっと先に行ける。もっと広いところを泳げると思う。そういう人はめったにいることじゃない。最強になれるのかもって思う。そういう人といたい。直視しなくてもやっていける中で、本当を知りたくて、伝えたくて、自分のものにしたくて、もう後戻りできないって思う。そういうものの上に楽しさがある。土台があるからくだらない話で笑っていられる。

日記を毎日書いていると繰り返し出てくる言葉がある。昔からそう。自分の軸が変わらない。そういうのを忘れないために、気づけるために記録していくことに意味がある。日記を3日抜き取った。自分の日常が誰かの目にふれる。たのしくて嬉しくてわくわくする。自分だけで抱えていた事が外に広がっていく。わたしという個人が前に立つのではなくて、わたしの中にあるものがどこまでも行けるということ。そんな楽しいことあるの?言葉をこねくり回してキメたものより、日常のありふれたことが本当だから、なるべく出すものは衝動的がいい。直接声に出すものは気をつける方がいいけど、一度広がる前に止められるものは衝動的であった方がいいと思う。変に整えない。なんて思われるか怯えない。ひとに当たらない。最低限の決め事の中でわたしは自由でいる。本を読んで、人と会って、話し合って、ただ笑って、好きなお店があって、連絡をくれる友達がいる。誰かともしあわせになりたい、でも1人でも立っていられる。

2/28が誕生日の友達と3/1が誕生日のわたし。いつもは次の日なのに閏年の時だけ1日はさまる。その会話、4年前もしたね。また4年後もしようね。

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