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#127 文章力鍛えたい人必見。文章を「書けない」原因とは?

新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング

今日はこちらの本をアウトプットしていきます。

文章が書けない原因は書く前にあった!書く前の準備で文章の質は決まる。相手に伝わる文章を書くコツについてまとめられた本です。

背景

ミーティングの議事録を取るのが下手で、「よくわからない」「理解しづらい」と言われることが多かった。伝わりにくい文章を改善して、誰でも理解できるような文章を書けるようになりたいと思い、文章力向上の本を探していたところこの本を薦められる。

忙しい人のためのサマリ

・文章が「書けない」原因は、「遅い」「まとまらない」「伝わらない」。
「完読」を目指して文章を書く。
・文章作成には上から「言葉遣い」「ロジック」「事実」と並ぶピラミッド構造がある。
・「事実」「ロジック」が固まった文章を書くために「主眼」と「骨子」を設定する。テーマを決め、そのテーマのために何を、どれから、どれくらい話すか決める。
「構造シート」で書く項目を整理する。
①書きたいことのパーツ集め(要素)
②主眼(テーマ)をセットする
③集めた話題をどれから書くか決める(順番)
④それぞれの話題をどれくらい書くか決める(軽重)
⑤構造シートの内容に肉付けしていき文章にする
・「言葉遣い」を上げるためには、書いた文章の「重複チェック」「意味」「字面」「語呂」の三つの観点をチェックする。

文章が書けない原因

「書けない」とはすなわち「遅い」「まとまらない」「伝わらない」のどれか、もしくは3つすべてに原因がある。

具体的な対策としてはまず、良い文章とは何かをはっきり定めてしまうこと。ここでは目標を「完読」に設定する。最後まで読まれる文章こそ価値のある文章であり、読み手が読みやすい文章である。

文書作成を構成する3つの要素

文章作成には上から「言葉遣い」「ロジック」「事実」と並ぶピラミッド構造がある。普段文章を書くとき、一番上の「言葉遣い」に目が行きがち。しかし、「言葉遣い」も「ロジック」や「事実」があってこそのものである。

ここでは「ロジック」「事実」を以下のように定義している。

ロジック:言いたいことや伝えたいこと。「こうだから故にこうなのだ
事実:出来事や日にち、人の名前、物の名前、行為、場所など客観的な要素

※すぐに「言葉遣い」に着手せず、まずは「事実」や「ロジック」を積み上げていくことが、文章作成には必要。

主眼と骨子を見定める

「事実」「ロジック」が固まっている文章を書くために重要なのが「主眼」と「骨子」である。それぞれ以下のように定義している。

主眼:テーマやコンセプトとも呼ばれる。その文章で何を言うのか、何を言うための文章なのかという目的を表す。
骨子:経路とも呼ばれる。主眼を達成するための骨組みのこと。要素「何を」、順番「どれから」、軽重「どれくらい」から成る。

つまり、テーマを決め、そのテーマのために何を、どれから、どれくらい話すか決める

「構造シート」で書く項目を整理する

文章に書く項目を整理する「構造シート」を用いる。具体的には、以下の順でまとめていく。

①書きたいことのパーツ集め
書きたい話題を箇条書きに書いていく。ブレストのようなもの。事実を集めて、5W1Hで抜けモレをなくしていく。

②主眼(テーマ)をセットする
ただ事実を要約するだけではあなたが書いている意味がない。書き手なりの切り口を考えてコンセプトを考える。文章のオリジナリティは切り口に宿る。

③集めた話題をどれから書くか決める
話題は主眼に沿って取捨選択する。完読のためにあえて話題を捨てることも重要。例えば、大事な話題から伝える。「結論→問題提起→状況説明→付帯情報」の順序であれば、冒頭で読者の興味をぐいっとひきつけ、関心をキープしたまま、目標である完読までこぎつけるイメージ。

④それぞれの話題をどれくらい書くか決める
その話題はどれくらい重点的に語るか、ABCの3段階評価で見極める。最もアピールしたい部分にA、基本情報にB、付帯情報にC、をつけていく。

⑤構造シートの内容に肉付けしていき文章にする

ここまでやれば「事実」「ロジック」の固まった文章は書けるだろう。

最後に「言葉遣い」の確認を行う。

文章は「意味」「字面」「語呂」の三つの見地で読み返す

それぞれ以下のような観点で「言葉遣い」のチェックを行う。

意味:誤字脱字や事実誤認はないか、主眼と骨子が噛み合っているかどうか、表現や文法が適切か、確認する。

字面:同じ文字の連続や別の単語に見間違えてしまう箇所など、字面的に違和感を覚えるポイントを見つける。漢字とひらがなの割合にも注意。漢字が多すぎると固く、ひらがなが多いと幼く見える。

語呂:黙読してても頭の中では音声に変換して再生しているもの。リズムの良さは読み手に大きな影響を与える。

オススメの「言葉遣い」チェック法として「重複チェック」を挙げている。まず第一に、文章内の「重複」は発生率が高い。そして、重複チェックで文法の誤りや言葉選びのあまさ、リズムの悪さ、さらには事実誤認や構造の難所といった別レイヤーの問題まであぶりだせる。

単語の重複はもちろん文節、文型、段落構造、記事構成あらゆるスケールで重複を見つけられようにする。

・2連は黄色信号、3連はアウト。意味が違っていたとしても、単語、文節、文末表現が続かないようにする。基本の文末パターンは、動詞(現在/過去)、断定の助動詞(〜だ/〜です)、体言止めの3つ。かぶりを見つけたら切り替える。
過去形の連発にも注意。書き手の意識が過去の時点から見た現在にあれば、過去の出来事を現在形で書いても成り立つ。過去の出来事であったとしても、現在形を使おう。未来形についても同様。
文型や段落単位の重複にも注意。同じような文構成が続くと拙い印象が漂う。接続詞で始まる段落が続いたり、段落末が同じ表現になっていたりすると目立つもの。
主語と述語のかみ合わせ不一致をなくす。主語はどれか、常に意識すること。

まとめ

「構造シート」はぜひ使ってみようと思いました。実際にこのnoteを書くために「構造シート」を作ってみたのですが、「文章構成」と「代表的なチェック」に絞って書くことができました。だらだら書いて、すべてを要約する、といったことにはならなかったと思います。

仕事の報告書やミーティング議事録などでも応用出来そうな予感がしています。

SezakiN


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