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スイスの核シェルター、全人口の114%を収容可能

スイス連邦は、1815年のウィーン会議で永世中立国として承認され、世界一古い永世中立国であるといわれています。国民皆兵を国是としており、徴兵制度を採用し、国民すべてて自国を守るという強い精神を持っています。1960年代に官民問わず、核シェルターの設置が法律で義務化(現在は法改正)され、現在でも全人口の114%を収容可能です。

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国民保護に関するスイス連邦法第45条および第46条によると、「すべての住民は、居住地からすぐに到達できる保護された場所を持たなければなりません」および「アパートの所有者は、すべての新しい住居にシェルターを建設し、装備する必要があります」
出典:「Bunkers for all」by swissinfo.ch (上記の核シェルターの写真

義務化は2012年に廃止されましたが、私が留学していた時はまだ義務とされていました。今でも学校にあった核シェルターを思い出します。

1990年の冷戦終結後もスイスは、核シェルターの義務化をつづけました。議会では住居建築の費用がかかることを理由にこの過去に囚われた法律を廃しする意見もありましたが、政府は世界の情勢を分析した結果、武力衝突だけではなく、テロリストの攻撃、汚い兵器、化学薬品による事故、自然災害などに役に立つと判断しました。

そしてこの堅牢な核シェルターが仮想通貨の金庫(データホスティングサービス)として利用されています。