ハワイで死にかけた話 ②
昨日から、「ハワイで死にかけた話」シリーズやってます!
昨日更新した、パート1はこちらから!
今日もハワイの思い出語るぞ~~!!
僕らの真珠湾でのインターンは、平日しかなかったので、週末は完全フリーでした。それはもう当然、死ぬかと思うぐらい遊びましたよ。
中でも一番死にかけたのがあります。それは、
ホエール・ウォッチングです。
ホエール・ウォッチングとは、英語で"Whale Watching"、つまり、泳いでいるクジラを、クルーザーボートに乗って見に行くアクティビティのことである。
みなさんが今、頭に思い描いているのは、おそらく、
こんな感じだと思います。いや、ほんとにこれなんです。
辛い浮世から離れ、どこまでも広がっていく海の中を、優雅に泳いでいくクジラを眺める、、、
こんなことを許されているのは、もはや王族だけかと思っていましたが、ついに僕にもこんなチャンスが訪れてしまいました。
ある日、インターン終わりに帰りのバスを待っているとき、同じ部屋の先輩から、「明日、ホエール・ウォッチングに行こうと思ってるんだけど、たいがも来る?」と言われ、「行きます!!!」とその場で快諾しました。
料金自体もなかなかのものでしたが、先輩たち(4人)が割り勘で僕の分を支払って下さり、なんとタダで乗船することができるようになりました。
ありがてぇ~~~楽しみや~~~とウキウキしたまま、その日は眠りにつき、翌日を迎えた。
その日はインターンがないために、早起きする必要もなく、非常にいい気分で目覚めることができた。
シャワーを浴び、着替えを済ませ、部屋の外に出ると、ハワイの温暖な朝が僕を待っていました。少しもわっとした気候ではあったものの、日本の蒸し暑さとは程遠い、なんだか心地のよい湿度でした。
寮の庭に出ると、前日の雨で少し濡れたハイビスカスの花びらが、微風によって揺れ、それが朝日を反射して、僕の目線に飛び込んできました。まるで、ハワイが僕を歓迎してくれているかのように。
いつもならこの時間には、インターンがはじまっており、慣れない英語で外国人とつたないコミュニケーションを始めているぐらいの時間だったので、この時にはじめて、ハワイの美しい朝を体感したかもしれません。
その後、先輩方と合流し、ワイキキ・ビーチという、ハワイで最も人気のあるリゾート・ビーチまでバスで移動。ビーチにつくや否や、砂がサンダルの中に入り、その温かさに頬が緩みました。
ハワイにきたんだなぁ、、、
あまりの連日の激務に、海辺でゆっくりすることが一切なかった僕は、これがハワイでの初ビーチでした。「ハワイといえば、海!」という僕の夢がここでついに叶ったのです。
こんなに幸せなことがあっていいのか、、、
日本の友達は今何してるかな、、、
間違いなく俺が今、一番幸せだ、、、
足先だけ海につかり、水の中の砂を足の指で弄びながら、こんな感じで心の中で調子をぶっこいていると、先輩が僕に手招きし、ついに乗船する運びになりました。
ついにきた、ついにきた、、、
夢のクルーザーに心を躍らせ、船の屋上まで一気に駆け上がりました。
すると、そこにはあまりに美しい光景が広がっていました。*イメージ図
こんなボートに乗ったことのなかった僕は大興奮。
僕はボート自体の写真を撮り忘れるほど、気分がアゲアゲでした。
この船のマスト(帆)もカラフルで本当に美しかったです。
乗客が全員乗ると、すぐに船は出発し、どんどんと陸から離れていきました。僕は、地平線ばかりを見ていたことに気づき、ふと後ろを振り向くと、たった数分でこんなに陸から離れていました。
すごい、、、船やばい、、、
周りの観光客も大興奮で、次々と写真を撮影していました。でも、みんなの気がかりは「クジラがいつ現れるか?」ということ。
僕もそれを心待ちにウキウキしていました。僕は水面に手を伸ばし、船が海を横切るときに生じる大きな水しぶきを受け止め、その速度とスケール感を楽しんでいました。すると、
突然、下腹部あたりに不調が。
あ、やばいかも、、、
そう思ったころには時、すでに、おすし。
僕は唐突に、大興奮から、大不調へと大下落してしまいました。
とりあえず、水を飲もう、、
クジラが見たい一心でいた僕は、自分が死ぬほど酔いやすいことを完全に忘れていました。
カバンをガサゴソと漁っても、ペットボトルは見つからず。
終わった(´◠ω◠`)
成す術なしの僕は、完全にうずくまってしまいました。
みんながホエール・ウォッチングをしているとすれば、 (Whale Watching)
僕がしているのは、オエー・ストッピングです。
(Oeee Stopping)
絶対に耐えねば、、、
もしここが日本だったとしても、絶対にオエーはしたくない、、
ましてや、ここは海外だ。しかも、周りには自分より少し年下の少年少女がたくさんいる、、
自分より少し年下であれば、覚えたての悪口を、格好の的だと言わんばかりにぶつけてくるだろう、、
僕だってバカじゃない。ある程度の悪口ならわかるさ、、
Oh ! Crazy Japanese Boy !
とか、
What Are You Doing ?!
Jump Into The Sea !!
とか言ってくるんだろう、、知っているさ、、
絶対に耐えねば、、、
一人だけ戦場に取り残された陸軍兵士のようになっている僕は、ただハワイの美しい空を見上げたまま、黙っているしかなかった。
すると、そこに、天使の助けが、、
Are You Okay ???
どうみても大丈夫じゃないはずだが、ある乗組員の男性が声をかけてくれた。
No...
息も絶え絶えに返すと、彼はさっとバーカウンターに走り、なにかの缶を持ってきてくれた。
それはグアバ・ジュースだった。
グアバとは温暖な地域で育つ果実の一種である。グアバ・ジュースは、薄味だがフルーティーな味が特徴的な、とてもおいしいジュースだった。
T,T,Thank You...
干からびたスポンジボブのような返事をすると、彼は軽く微笑み、
顔を僕の方に向けるんだ。と言った。
え、、??
認めよう。少し動揺した。良い意味で。ん?なんだよ?んあ??
イケメンに、こっちを見ろ、って言われたんだぞ、、動揺するだろうが!!(激怒)
その乗組員は、水兵の衣装(つまりセーラー)を着ていたが、そのガタイのよさは隠しきれていなかった。しかも、こんなピンチの時に助けてくれたので、元の顔面(そもそもがイケメン)にさらに補正がかかり、
(ブラッドピット+ジョニーデップ+トムクルーズ+ディカプリオ)÷4の顔に見えてしまった。
言うならば略して、「ブラニー・トムプリオ」である (?)
僕は、トムプリオに言われるがままに彼の方を向いた。すると、彼はポケットからの茶色の小瓶を取り出し、その中身を僕の耳の裏に塗った。
たぶん三半規管を落ち着かせる塗り薬なんだろう。
塗り終えると、彼はニコッと笑い、You Will Be Fine !と言って、その場を颯爽と去っていった。
おいおい、、
ドキドキさせやがって、、、
すると、船のすぐ近くでクジラが顔を出したのか、Wow!! という声があたりから一斉に聞こえ出した。
正直、僕はクジラのことなどどうでもよく、陸に今すぐに帰りたかった。
そして、トムプリオの本名が知りたかった。
僕が変な気を起こす前に、船は陸へと到着し、僕はふらふらの状態で船を降りた。
僕の人生初の大型クルーザー体験の記憶は、もはやトムプリオ一色である。
ありがとう、トムプリオ。君は命の恩人だ。
次の日、その日も僕は終日オフだった。
前から、この日は買い物をする!と決めていたので、ハワイ随一の巨大ショッピング・モール、アラモアナ・ショッピングセンターに行った。
アラモアナ・ショッピングセンター、通称アラモアナは、日本で放送される、ハワイに関する旅行番組では必ずと言っていいほど登場する超有名モールで、その店舗数は350を超える。
ここで買えないものはない、とまで言われるモールで僕は本を見たり、友人や親のお土産を買ったりした。
いくつか買い物を済ませた後、フードコートに行くと、こんな店を見つけた。
我らが、長崎ちゃんぽんのリンガーハットだ!
ハワイで一番有名なショッピング・モールのフードコートの日本食代表が、長崎の郷土料理なんて鼻が高いぜ。
ていうか、「ちゃんぽん」って英語にすると、
ほぼ、CHAMPION(チャンピオン)じゃん。
などという、どうでもいいことを心の中でツッコみつつ、他の店を見て回ったが、あまり引き寄せられるような料理がなかったので、Googleマップで見つけた、すぐ近くのハワイ料理屋に行くことになった。
アラモアナから徒歩で5分くらいだったので、すぐ到着し、店の中も空いていたのですぐに席につくことができた。
店員さんからメニューを受け取り、開くと、ロコモコ、アサイーボールといったハワイらしい料理が並んでいた。
しかし、僕の目に留まったのは、
Fried Hawaiian Noodle
というメニューだった。
Fried(揚げた)にも、Noodle(麺)という単語にも弱く、かつハワイ料理を渇望していた僕は、当然そのメニューを注文した。
かなりお腹も空いていたので、食べるのがすごく楽しみだった。
僕の脳内イメージだと、これと、
これの、
ミックスだった。脳内で味を予想し、勝手に楽しみになっていた。
今思えば、この段階で僕が勝手に期待値を上げすぎているのかもしれない。
そんで、いざ提供されたのがこれだ。
え、これって、皿うど、、
いやいや、そんなわけはない。
でもな、、すぐ隣のアラモアナにな、、たーしか、長崎ちゃんぽんの店、リンガーハットあったよな、、、、??
リンガーハットの看板メニューって、ちゃんぽんと、皿うど、、
うーん、どうしたものか、、
とりあえず、水のおかわりをもらうついでに聞いてみた。
Is This Nagasaki Sara Udon ???
すると、店員の強面のおばちゃんは、僕がNagasakiの、"ga"を言いかけたあたりで、僕を制し、
No, This Is Hawaiian Noodle.
この間、驚異の1.5秒である。
おうふ、、、
絶対に怪しい、とは思ったが、
Oh ! OK ! Very Good !
と硬い笑顔で言い、逃げるようにしてその店を出た。
絶っ対、皿うどんだろ、あれ。
そんな感じで今回は、マジで死にかけた話と、明らかに不審な話を混ぜてみました!
次回は、二つの意味でガチで死にかけた話を二編書く予定なので、楽しみにしていてくれると嬉しいです!
じゃ、また明日!
小金持ちの皆さん!恵んで恵んで!