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【エッセイ】なによりも、人間の注目を惹くのは、恐怖なんじゃないか説。

 例えばね、友達と何人かと集まって家で映画を観るとするじゃないですか。そういうときにね、人数が多ければ多いほど、興味を持たない人が一定数出てくると思うんですよ

 例えば、そのグループの中の人が「今日は感動系にしよう!」と言って、それに賛同する人が多かったから『タイタニック』を観たとする。その中には「いや、今日はアクション映画の気分だったな…」みたいに思っている人がいるとするとやっぱり無理なわけですよ、みんなが楽しむというのは


 そういう時に、ホラーを選択したらその場の全員の注目が集められるんです。いい意味でも悪い意味でも。というのも、やっぱりホラーが苦手な人はいるわけで、そういう人は嫌でも画面を意識せざるを得ないし、得意な人でも「うぇ~い」みたいなノリにはなる。

 別に「ホラーが苦手な人を放っておいて、楽しんじゃおう!」的なことが言いたいんじゃなくて、恐怖は何よりも人の注目を集めることができる、ってことを言いたいんです。


 例えばね、スタバで休憩しているときに隣のテーブルで「うちの息子がね~この前おもらししちゃって~」みたいな話が聞こえてきても正直なんの興味も抱けないけど、「うちの息子がね…この前夜中に部屋の隅を指さして、急に大声で叫びだして…」みたいな話は聞こえてくるというか、もはや聞く、身を乗り出して聞く。それぐらいやはり恐怖というのは人の関心を抱くのである。

 それほどの凶器じみたものだからこそ、それを苦手とする人も多いわけで、使用にはそれ相応の注意が必要となるとは思う。ただ、そういう僕もホラー映画とかお化け屋敷はかなり苦手な部類だ。

 最近になってようやく、ホラー映画は誰かと一緒なら観ることができるようになったが、お化け屋敷とか肝試しみたいな、「自分から動かなければ始まらない系恐怖体験」はおそらく一生無理だと思う。友達の影に隠れないと一歩も進めないし、進んでも戻ることができない。

 だから遊園地デートとかで「お化け屋敷に行こう!」なんて言われた暁には、「いいよ~~^^」などと余裕を抜かしておいて、結局閉演時間ギリギリまで、バカなフリをして時間を忘れたように振舞って、「ありゃー!まだ今度ね~^^」などと抜かすと思うね。


 ちなみに今日は韓国産のホラー、『コンジアム』を観ましたよ、と。めっちゃくちゃ怖かったっす。ほんとに。絶対にもう観れない。とりあえず風呂に入るのが怖いので、嵐を熱唱しながら入ろうかと思います。ひえー。


小金持ちの皆さん!恵んで恵んで!