「職人の手仕事」に込めた表とウラの思い
2020年の末から、僕は、とあるサイトを運用しています。そのサイトがこちら。
もうバレてしまうことになるのですが僕が勤めている会社がCSR活動の一貫で約10年前から何年かやっていた「ボランティア出版」というやつです。
出版という言葉の通り、「本」を作っていたのです。
どういうコンセプトの本かというと、本によれば
「人」を通して、
九州の歴史、伝統文化、芸術など、
さまざまな分野を「かたり部」として
本に記録しています。
「職人の手仕事」は、
次代へ残したい二十二人の手仕事と道具、
そして素晴らしい技と心を紹介しています。
ということのようです。ここにもあるように22人の職人をとりあげ、22冊までの「職人の手仕事」という書籍を作っていました。
時は流れ、この書籍・・・というかコンテンツをもっと多くの人に知ってもらうにはどうしたらいいだろう?とふと思いながら、いくつかの企画を練ってみたのですが、思い切ったことができずに断念する日々。
・・と同時に、会社で何かメディアを作れないだろうか?という話題も出てきたのです。ここで僕の方程式が動きました。
メディアを作らなきゃいけない
→ メディアを作ったってコンテンツどうするよ?
→ コンテンツ作るのにも時間がかかるし、ここでつまづくよね
→ まてよ!「職人の手仕事」を使えばいいじゃないか!
簡単な方程式でしたが、いよいよこれを動かしてみようということになりました。
サイトに何を掲載するか、答えは「書籍の中身」です。
たまたま・・ではありますが、この本はCSR活動のひとつ。営利目的のものではないわけですし、「本」という主語ではなく、「文化」や「伝統」の記録というコンテンツが主語であるものでした。
思い切った判断をしました。
書籍の内容すべてをWebサイトで読めるようにしてしまえ
正直なところ、この判断をしたときに何人かに「誰が見る?」とか言われました。言われましたよ。
でも、その意見は本末転倒。そんなものをCSRで作ってんのか!と聞き返しました。
・・というわけでこのプロジェクトをスタートさせたわけですが、印刷物用に作ってある構成をWeb化するとなると、書籍というものの場合、かなりハードルが高いものであると痛感します。
特にこの書籍は写真が多いのです。そりゃそうです。職人の記録ですから。
しかもテンプレート的なものではなく、シリーズではあるもののそれぞれワンオフでつくられているので、なかなかフォーマットかしづらい。
技術者(外部)にも協力を仰ぎ、まずは仕組みは完成したので、現在チクチクコンテンツの追加で更新中。
参考までにご紹介すると
こんな感じです。
是非よかったら覗いてみてください。サイトの更新情報は、facebookやtwitterで流していますので、よかったらそちらもフォローしてもらえると嬉しいです。
・・・とここまでが、サイトがありますよ!の話です。
ここからは、こういうサイトをやっているもう一つの物語。
正直ニッチな情報のサイトです。ニッチすぎるでしょ?
さきほど記載しましたが、「誰が読む?」というくらいのものであることは正直否めないのが本音です。
さてそんな中これをなぜ立ち上げたか。
裏側にはこういう思いがありました。
ニッチなコンテンツをどうやったら広げられるのか、
頭絞って考えて実験したい
僕たちは受託という形が仕事の本筋であるがゆえに、なかなか実験ができないですし、結局提案が通るかいなかは、クライアント次第ということがあります。お金や考えを含めて。
自分が考えたものを試す場がなかったわけです。それを作ってみた。
はなから爆発するようなコンテンツでは面白くはない。
これくらいニッチな方が小さな喜びが多いような気もしてるのです。
という裏側もありながら、このサイトをやってみています。
どうぞ、ほんとよかったら是非覗いてみて欲しいです。
もう一度言いますね。是非覗いてみて欲しいです。
もし気に入ってもらえたら嬉しいです。情報の発信とコミュニケーションについていろんなチャレンジをしていきます。どうぞよろしくお願いします!