コメディーの弾力性を心得た鈴木京香と高橋克実の計算されつくした天然ぶりが随所で炸裂。社会批評も効いていて上質なコメディーに…★劇評★【舞台=Home,I’m Darling~愛しのマイホーム~(2021)】
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コメディーの弾力性を心得た鈴木京香と高橋克実の計算されつくした天然ぶりが随所で炸裂。社会批評も効いていて上質なコメディーに…★劇評★【舞台=Home,I’m Darling~愛しのマイホーム~(2021)】

阪 清和 (Kiyokazu Saka)

 夫婦ほど不思議なものはない。愛情だけが絆のようにも見えがちだが、意外なところでつながっていたり、実は毎日薄氷を踏むような危ないタイトロープ(綱渡りの綱)の上に立っていることがある時突然明らかになったり、その実態はやはり夫婦自身にしか分からない。そんな夫婦の機微と、訪れたピンチの中からどんなふうに未来を取り戻していけるのかを描く2019年初演の英国発のシニカル&ハートフルコメディ―「Home,I’m Darling~愛しのマイホーム~」がテレビでおなじみの豪華な俳優陣で日本初演されている。コメディーの弾力性を心得た鈴木京香と高橋克実の計算されつくした天然ぶりが随所で炸裂しており、時にシニカルな社会批評を差し込んでくる英国独特のピリッと辛みのきいた背景づくりも逆にコメディーとしての洗練度を向上させる効果を上げており、目の肥えた大人のコメディーファンも強力に惹きつける上質な作品に仕上がっている。白井晃のスタイリッシュな演出は、物語のあちこちでこの作品が唯一無二の価値を持っていることを観客に強く印象付け、キャストたちの奮闘を支えている。(画像は舞台「Home,I’m Darling~愛しのマイホーム~」とは関係ありません。イメージです)
 舞台「Home,I’m Darling~愛しのマイホーム~」は10月20日~11月7日に東京・日比谷のシアタークリエで、11月12~14日に兵庫県西宮市の兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホールで、11月17日に大阪府枚方市の枚方市総合文化芸術センター関西医大大ホールで、11月20~21日に名古屋市の日本特殊陶業市民会館ビレッジホールで、11月23日に山形市の山形市民会館で、11月25日に岩手県盛岡市の岩手県民会館で、11月27~28日に仙台市の仙台銀行ホール イズミティ21ホールで上演される。

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★ブログでの劇評は序文のみ掲載し、それ以降の続きを含む劇評の全体像はこのクリエイターのための作品発表型SNS「阪 清和note」で有料(300円)公開しています。なお劇評の続きには作品の魅力や前提となる設定の説明。鈴木京香さん、高橋克実さん、江口のりこさんら俳優陣の演技に対する批評や白井晃さんの演出や舞台表現の評価などが掲載されています。

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★舞台「Home,I’m Darling~愛しのマイホーム~」公式サイト

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阪 清和 (Kiyokazu Saka)
大阪市生まれ。関西学院大学卒業後、共同通信社で31年間記者活動。2013年秋、円満退職してエンタメ批評家、インタビュアー、ライター、ジャーナリスト、MCとして独立。映画、演劇、音楽、ドラマ、漫画、現代アート、ネット文化、旅、食と幅広くカバー。横浜在住。活動拠点は渋谷・道玄坂。