
阪 清和が発表したストレートプレイ演劇に関する劇評をまとめました。音楽劇を入れるかどうかはその都度作品ごとの内容を吟味して決定します。さあ、あなたも演劇の深遠な世界へ! ジャニー…
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高畑充希の魂をふるわせる演技と歌声。クリエイターらとの総合力が代表作を誕生させた…★劇評★【舞台=宝飾時計(2023)】
俳優には「出会うべくして出会う」作品がある。たとえ演じるキャラクターが自分に似ていても似ていなくても、それまでのイメージをぶち壊すような役柄でなくても、その俳優にとっては、それ以前とそれ以後に分けられるような作品に出会う時がある。高畑充希にとって、舞台「宝飾時計」がそんな作品であるのは、憧れの作家である演出家・劇作家の根本宗子のオリジナルの新作だからであり、子役時代からもがき続けてきた女優が30歳にたどり着いた時に過去と現在と未来がめぐりあったような不思議な空間の中でもう一
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がんじがらめの状態が本質的なものを引き出し、究極の会話劇として堂々と演劇の中央舞台に乗り込んでみせた…★劇評★【舞台=アルキメデスの大戦(2022)】
日清・日露と連戦連勝、第一次大戦は無関係で、よほど自信があったのかもしれないが、エネルギーも食料も自給自足は出来ない日本が、ましてや世界一の工業生産国である米国と戦争をするなんて。今の人でなくてもだれが考えてもそれが「無謀」だということが分かるはず。あまりにも愚かすぎる。しかし、いや、だからこそ、精神論だけで乗り切れるはずがないことを分かっていた人は戦前の日本にだっていたに違いない。しかも実際に自分たちが戦う立場の軍部の中には絶対に主戦論だけでない考えの人がいた可能性が強い
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