アニメーションという言葉の本当の意味合いを深いところから取り出して私たちに提示してくれているようでさえある…★劇評★【舞台=千と千尋の神隠し(橋本環奈・三浦宏規・辻本知彦・妃海風・橋本さとし・夏木マリ出演回)(2022)】
想像力という翼で描かれたアニメーションを舞台に再現する場合、その再現に固執しすぎてしまうと、現実の空間の中では浮いてしまうし、逆にそこを極端に緩くしてしまうとマニアたちの離反を招いてしまう。しかし世界的な巨匠、ジョン・ケアードを中心としたクリエイティブチームの創り出した世界の、なんと真実味にあふれていることか。空間芸術である演劇の手法を最大限使って舞台「千と千尋の神隠し」は創り出され、宮崎駿が描き出したキャラクターたちとも極めて相似性のある世界がそこにはある。「生命のない動かないものに命を与えて動かすこと」を意味するアニメーションという言葉の本当の意味合いを深いところから取り出して私たちに提示してくれているようでさえある。「千と千尋の神隠し」は世界初演の舞台の上でアニメと演劇が溶け合い、どこまでも深遠な世界観を創り上げていた。(画像は舞台「千と千尋の神隠し」とは関係ありません。単なるイメージです)
舞台「千と千尋の神隠し」は2022年3月2日~29日に東京・丸の内の帝国劇場で、4月13~24日に大阪市の梅田芸術劇場メインホールで、5月1~28日に福岡市の博多座で、6月6~12日に札幌市の札幌文化劇場hitaruで、6月22日~7月4日に名古屋市の御園座で上演される。(ただし、このうち何日かは新型コロナウイルスのため公演が中止になっています)
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なお、千尋(千)役とハク役、釜爺役、湯婆婆役、カオナシ役、リン役がいずれもダブルキャストであるため、さまざまな組み合わせが組まれていますが、取材機会の関係で劇評を掲載するのは、「千と千尋の神隠し(橋本環奈・三浦宏規・辻本知彦・妃海風・橋本さとし・夏木マリ出演回)」に限らせていただきます。なにしろ超人気公演で取材機会も限定されます。どうかご了承ください。
この組み合わせではカバーできない上白石萌音さん、醍醐虎汰朗さん、菅原小春さん、咲妃みゆさん、田口トモロヲさん、朴璐美さんのファンの皆さま方や関係者の方々には大変心苦しく感じております。
ただし、ブログのみに掲載する舞台写真に関しては、上白石さんの出演シーンの写真も掲載しています。文章では上白石さんに言及できませんが、ブログの写真でお楽しみください。
★舞台「千と千尋の神隠し」公式サイト
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