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週刊誌及びワイドショーが行った眞子さまと小室さんに対する集団リンチについて

眞子さまがご結婚の意思を明らかにされてからもう4年ほど経つそうですね。個人的には正直そこまでの興味も無く、自白すると初めの会見で、天照大神の末裔たる眞子さまを月に例え、自分は太陽と例えるという話を聞いてこれは強烈にピンポイントで的を外してきたぞと爆笑してしまいました。

しかしながら、だからと言って皇女に相応しく無いとか、ましてや愛する二人を引き離そうなんて無関係な私個人が思うはずもなく、お互い夢中になっている若者はそういう滑稽さがあるというような大変意地の悪い小姑的な自分のいやらしさの問題であることは自覚していますし、それにご自分が特別な存在であることを自覚せざるを得ない方が、普通の女性としてフラットに扱われる体験て滅多にないことでしょうし、特別なフィルターが無い人とだからこそ一個人同士で恋愛関係になれるというのは想像に難くありません。

何より、恋愛、そして結婚というものは、日常を共に同じ住居で過ごし、寝起きを共にし、性行為をし、子を為すというものであって、生理的・感情的な意味合いでも、もう既に二人の間に確固たる「愛情」が育まれているにも関わらず、誰かの思う「相応しい」「相応しくない」などの判断でそれを変えさせることは不可能。例えどんなに「皇室に相応しい家柄の男性」が居たとしても、それは眞子さまの愛する人ではないんです。もしも恋人と引き離されて、相応しい相手とお見合い結婚したとしても、自分ならその相手と何の抵抗もなくキスや性行為をすることが出来ると思いますか?

余りにも眞子さまの人権が蔑ろにされ過ぎていると思うんですよね。眞子さまはシンボルでもモノでもなく、私たちと同じ感情や生理的情緒も持つひとりの人間であり、ひとりの女性なのです。

それに例え家柄などが相応しい男性がいるとしても、眞子さまが小室さんをそれほどまでに想っているのに、名乗り出て結婚しよう思う男性が果たしているでしょうか?

このような考えから私は眞子さまの結婚について特に反対する気持ちは無く、従って然程の興味もなく漫然と過ごしていただけなのですが、いざ眞子さまが結婚為されるということで記事を見るようになって大変驚きました。

小室さんの母親がまるで希代の極悪人さながらに週刊誌やワイドショーに名前も顔も晒されて、死刑囚でもここまでではないだろうというほどに罵詈雑言の集団リンチに晒されているではないか。

更には共産党入党経験を持つ篠原常一郎氏が、最期の仕上げとばかりに彼女を刑事告訴し返戻されたとのこと。

私と違って「興味がありすぎる人たち」「邪魔しなければ死ぬ勢いの人たち」が、狭い世界の同じ意見の中で反響し合い、ブレーキも無く自浄作用も無いままにまるでオウム真理教の如き偏った独自の集団を構築していました。兎に角小室佳代さんの罪を暴き犯罪者にしなければ気が済まないという人達ね。

まずはじめに言いたいのは「法治国家において、親の借金や人間関係のトラブルは子供に責任は無い」ということです。親と子は別個の人間、人格です。まともな人間なら普通は混同しません。関係があるのは保証人。

次に言いたいのは「小室佳代さんは一般人である」ということです。過去の皇族と婚姻関係にある人たちも一般人であることから、公人あるいは芸能人のような取材や報道はされていませんし、するべきでは無い。

小室佳代さんは、息子の恋人が皇女というだけのただの一般人であり、完璧ではないただの普通のシングルマザーです。そして結婚するのは佳代さんではありません。ましてや彼女の過去の問題は皇室の問題ではない。

小室佳代さんの完璧ではない人間臭い人生のあれこれについて、私は興味も無いし知りたくもない。ただ一つ思うのは10年前の一般人高齢者同士のまあまあよく聞く男女間の金銭トラブル、それも借用書も無く証明不可能なトラブルについて、70代男性の「会いたい」「ありがとうって言ってほしい」という気持ち。

それって、公益性あります?

ワイドショーで公共の電波を使って、あるいは週刊誌の紙面、Yahoo!というプラットフォームを割いて、一般人の男女トラブルを皆が70代男性の一方的な言い分を鵜呑みにして、公平性も公益性も度外視して小室佳代さんを魔女裁判にかける。

なんの為に?

皇室を叩くために?

多くの人たちは難しいことは考えず、ただ大きな声で「あいつは悪だ」と標的を示されたらそれを一斉に叩き続けるという習性があるようでして、一方的な攻撃によって興奮し、またその戦いぶりを沢山の赤ポチで賞賛され、「自分は正義の戦士だ」という誇大妄想が、大変ドーパミン分泌を盛んにさせて、いわゆる「正義中毒」「攻撃依存症」になるんですよね。もうそれを4年近くやり続けているので、「私たちは正しい」「相手が悪い」という妄想で凝り固まってしまって、その考えを覆すことは非常に困難だと感じています。

このような問題は以前から指摘されていて、例えば日本弁護士連合会は平成11年に「報道のあり方と報道被害の防止・救済に関する決議」という決議を議決しており、報道において起こりうる人権侵害や私的制裁、名誉棄損などについて十分な配慮を行うように求めています。

ヤフーニュースのコメント欄で、小室佳代さんと70代男性との間のトラブル等に関して「公益性はあるのか?」「人権に十分配慮がなされているのか」「法的逸脱行為ではないか?」と問題指摘したことにより、多くのマスコミメディアは、専門家を呼び問題について省みたように思いますが、「週刊ポストセブン」と「女性自身」はいまだに平気で記事を書いていますね。知的能力に大きな問題があるのかもしれません。私も理論が通じない相手にはどうしようもないもですから、受信側にもそれ相応の能力が無いとなかなかお互いに自浄作用にはなりえないんですよね。自分の限界を感じますね。


或は能力はそれなりにあり、理解しているけれど目的達成の為には止める気など端から無いという可能性もありますよね。

例えば、かつて苛烈に天皇を批判していた共産党の機関紙「しんぶん赤旗」は最近すっかり大人しくしているように思えますが、2019年6月4日の記事では

「天皇の制度は憲法上の制度であり、その存廃は、将来、情勢が熟したときに、国民の総意によって解決されるべきものである」つまりこの問題の解決は、主権者である「国民の総意」にゆだねるということです。私たちは、自らの展望として、将来、日本国民が、「民主主義および人間の平等の原則」と両立しないこの制度の廃止を問題にする時が必ずやってくるだろうと考えています。そのときに、日本共産党は、「民主共和制の政治体制の実現をはかるべき」という立場で対応します。同時に、この問題の答えを出すのは、あくまでも主権者である「国民の総意」だということが、綱領のこの記述の意味なのです。

 とあります。

ヤフコメでも「皇室を廃止しろ」という人達のコメントが目立つようになってきました。それがごく普通の一般人の書き込みなのか、もともと赤旗愛読者なのかは分かりませんが、まさに今の状況を長年に渡り待ち望み今こそチャンスとばかりに興奮している人が少なからずいるように思えてなりません。

そもそも70代高齢男性の代理人は「週刊現代の記者」なんですよね。一般人の公益性の無い、借用書も無く証明も不可能なトラブルについて、いきなり400万だ、借金踏み倒しだと報道の権力を使って広く世間に流布した。法的手段に出れば名誉棄損罪にあたる可能性は非常に高い。

名誉毀損罪(刑法230条)は、事実を摘示し、公然と、人の社会的評価を低下さ場合に成立します。 法定刑は、3年以下の懲役若しくは禁錮又は50万円以下の罰金です。 公然と事実を摘示し、人の名誉を毀損した者は、その事実の有無にかかわらず、3年以下の懲役若しくは禁錮又は50万円以下の罰金に処する。

「皇女の結婚」というタイミングでなければ、誰も顧みない一般人同士の男女トラブルです。

たまに付き合っていた男女が別れるとなると今まであげた物を返せと言い出し揉めることがあるそうですが、当然そんな言動に法的正当性は全くありません。


皇室に関しては、例えば共産主義者の思い描く「低い場所に合わせた人間の平等」(しかし一方では国家運営を担う特別階級の絶対的存在という矛盾)達成の為の恰好の標的であり、またアメリカや中国の作り出した「戦争の象徴」「戦争責任」という敗戦国のシンボルという側面があります。

皇室をなんとしても廃止させたい人たちが確実に存在するんですよね。

しかし皇族は皇歴2681年を数える、世界でも唯一のエンペラーであり、日本のみならず世界中で大変稀少な存在であると認識されています。

長い日本の歴史において、例えば迷信の蔓延る時代には、天災は政治が腐敗したせいと考える迷信があり、大きな天災があると天皇がその責任を負い代替わりしていたいわゆるシャーマン的な要素があったんですよね。GHQも胸を打たれたというエピソードがありますが、昭和天皇は自ら赴いて、自分が一人で罪と責任を負うから他の者たちを許してもらえないかと直談判したとのこと。日本の歴史を見ても常にそうして皇族は日本や国民の為に身を犠牲にするということをし続けているんですよね。

戦争に関しても当時は「ほぼ全世界」が戦争を起こしており、決して当時の天皇が煽動して起こしたものなどではないし、日本国民も天皇の為に戦争していたわけではない。ハルノートなどのアメリカ外交や当時の状況などにより戦争へと踏み切ってしまったわけで、そんなことは日本人は誰でも知っていることであって、決して皇室の問題ではないとはみんな分かっているはずなんですが。


決して史実のままだというつもりはありませんが、大河ドラマなど見ると皇族は非常に人間臭く描かれていたりします。

昭和天皇、平成天皇、令和天皇と、あまりにも優しく知的なふるまいの皇族の方々を見ていることで、私たちは皇族の方々も一人の人間であるということを失念してしまっているのではないでしょうか?

少なくとも私にとっては長い日本の歴史を感じさせてもらえる皇室はロマンそのものだし、皇族の方々の幸福と国民の幸福はともにあると思っています。眞子さまが一人の女性として愛を貫いたのであればそれを祝福したいし、ダメだったら戻ってくりゃいいじゃないの、誰がそれを阻む権利があるのと思います。

皇族は生まれながらの選択不可能な血筋であって、選挙や信任で任命できるものでもない。だからこそ眞子さまの人権を尊重するべきだと思います。

本来、週刊誌やワイドショーの行ってきた名誉棄損行為について、早い段階で法的措置を行うべきだったと思うし、また、眞子さまの結婚の意思が変わらないと分かったのであれば、初めに皇室を離脱して、そののちに一般人としてひそやかに籍をいれるべきだったのではないだろうかと思います。

皇室関係者や宮内庁などの危機管理能力や対応力には大きな問題があると指摘せざるを得ません。

雅子さまの時にも週刊誌は非常に執拗に陰湿にバッシングを行い続けてきたし、皇室をよく思わない勢力が日本に存在している限り、今後も何かにつけてこのような騒動は起こり続けると思います。

もし日本が世界で唯一のエンペラーの存続を望むのであれば、もう少しまともな危機管理がなされることを切に願います。

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